阻害剤
WordNet
- capable of depressing physiological or psychological activity or response by a chemical agent
- a substance that retards or stops an activity
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- 機能低下剤,鎮静剤,抑制剤 / 鎮静効果のある / 意気消沈させる / 物価を抑制する
- 抑制する人(物) / 化学反応抑制剤
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/12/30 20:46:46」(JST)
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抑制剤(よくせいざい、depressant)あるいは中枢神経抑制剤(Central nervous system depressant)とは、脳の様々な領域で覚醒や刺激を減少させるか抑制し、神経伝達(英語版)の水準を低下させる薬物や内因性(英語版)の化合物である。抑制剤は、しばしばダウナー(downers)とも呼ばれる。覚醒剤あるいはアッパーは、抑制剤とは反対に精神や身体の機能を増加させる。
抑制剤は、広く世界中で処方薬や違法薬物として用いられる。これらを用いた場合、運動失調、抗不安作用(英語版)、鎮痛、鎮静、眠気、認知障害や健忘、一部では、陶酔、筋弛緩、血圧や心拍数の低下、呼吸抑制、抗けいれん作用、高用量では完全な麻酔あるいは死亡する。
抑制剤は、γ-アミノ酪酸 (GABA)やオピオイドの活性の促進や、グルタミン酸作動性(英語版)やカテコールアミン作動性(英語版)の活性の阻害といった、いくつかの異なる薬理学的な機序によって効果を発揮する。
目次
- 1 適応
- 2 種類
- 2.1 アルコール
- 2.2 バルビツール酸系
- 2.3 ベンゾジアゼピン系
- 2.4 カンナビノイド
- 2.5 オピオイド
- 2.6 その他
- 3 脚注
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
適応
抑制剤は以下のような症状を軽減するために医学的に用いられる。
種類
アルコール
詳細は「酒」、「エタノール」、および「[[::en:Blood Alcohol Content|:en:Blood Alcohol Content]]」を参照
アルコール飲料はエタノールを含有し、それは向精神薬であり、最も古い娯楽薬(英語版)である。エタノールが消費されると、急性アルコール中毒となることもある。アルコール飲料は3種に分類され課税され規制をうけている:ビール、ワイン、蒸留酒(スピリッツ)。これらは世界中の多くの国で合法に消費できる。100以上の国で法によって生産、販売、消費を規制している。[1]
法的また医学的な目的において、最も一般的な中毒を測定する方法は、血中アルコール濃度をによるものである。これは一般に国によって、血液量あたりのアルコールの質量の比率あるいは、血液の質量あたりのアルコールの質量で表わす。たとえば、北米では0.10の血中アルコール濃度は、血液デシリットルあたり0.10グラムのアルコールを意味する。[2]
バルビツール酸系
詳細は「バルビツール酸系」を参照
バルビツール酸系薬は、それらで対処できる症状の緩和に有効である。一般的に誤用や身体依存性や、過剰摂取の際に重篤となる可能性がある。1950年代後半には、 医療的な利益を上回る社会的代償が明らかになり、置き換えるための薬が探された。今日でも、多くの人々によって発作の予防などにバルビツール酸系が用いられている。
ベンゾジアゼピン系
詳細は「ベンゾジアゼピン系」を参照
「非ベンゾジアゼピン系」も参照
ベンゾジアゼピン系は、ベンゼン環とジアゼピン環が縮合した化学構造の向精神薬である。初のこうした薬であるクロルジアゼポキシド(コントール)は、1955年にレオ・スターンバックにより偶然発見され、1960年にホフマン・ラ・ロシュにより作り変えられたジアゼパム(セルシン)もまた1963年以来販売されている。多くの抑制剤としての用途において、バルビツール酸系から置き換えられてきた。
ベンゾジアゼピンは、GABAA受容体における神経伝達物質のγ-アミノ酪酸(GABA)の作用を強化し、鎮静、催眠、抗不安、抗てんかんと筋弛緩の特性がある。多くの短時間型ベンゾジアゼピンの高用量のにおける薬理学的な応用では、健忘解離の作用がある。これらの特性はベンゾジアゼピンが不安、不眠症、興奮、てんかん、筋けいれん、アルコール離脱症候群や医学的・歯科処置前の前投薬(英語版)に役立つ。
一般に、ベンゾジアゼピンは短期的には安全かつ有効であるが、認知障害や攻撃性のような奇異反応あるいは脱抑制が時に生じる。長期的な使用は、有害な身体および精神への影響への懸念と有効性への疑問の増加から議論がある。
カンナビノイド
詳細は「大麻」を参照
大麻は、穏やかな幻覚剤との間に位置する独自の分類に考えられているが[3]、特にそこに含まれる化合物のカンナビジオール(CBD)は、筋弛緩、鎮静、覚醒の減少などの抑制作用を持っている。
オピオイド
詳細は「オピオイド」を参照
- モルヒネ
- ヘロイン
- コデイン
- ヒドロコドン
- オキシコドン
- メサドン
その他
- α遮断薬とβ遮断薬(カルベジロール、プロプラノロール、アテノロールなど)
- 抗コリン剤(アトロピン、ヒヨス、スコポラミンなど)
- 抗てんかん薬(バルプロ酸、カルバマゼピン、ラモトリギンなど)
- 抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン、ドキシラミン、プロメタジンなど)
- 抗精神病薬(ハロペリドール、クロルプロマジン、クロザピンなど)
- 解離性麻酔薬(デキストロメトルファン、ケタミン、フェンシクリジン、亜酸化窒素など)
- 睡眠薬(ゾルピデム、ゾピクロン、抱水クロラール、クロロホルムなど)
- 筋弛緩剤(バクロフェン、カリソプロドール、シクロベンザプリンなど)
- 鎮静剤(γ-ヒドロキシ酪酸など)
脚注
- ^ “Minimum Age Limits Worldwide”. International Center for Alcohol Policies. 2009年9月20日閲覧。
- ^ Preeti Dalawari (Updated: Feb 4, 2014). “Ethanol Level”. MedScape. 2015年3月15日閲覧。
- ^ 世界保健機関 (2009-09-31). Clinical Guidelines for Withdrawal Management and Treatment of Drug Dependence in Closed Settings. p. 3. ISBN 978-92-9061-430-2. http://www.wpro.who.int/publications/docs/ClinicalGuidelines_forweb.pdf.
関連項目
外部リンク
- Painfully Obvious - A Community Resource
- Fact sheets and Harm Reduction Strategies About Depressants and Other Recreational Drugs
- U.S. Department of Human and Health Services: Drug Categories for Substances of Abuse
- About Psychotropic Medications: Quick Reference to Medications Used in Mental Health
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 西村 由貴
- 心身医学 53(7), 682-686, 2013-07-01
- … 制,睡眠障害・食欲低下の改善をみた.本事例は,同剤中止のたびに慢性疼痛が再燃し,再開により改善した.本事例では,mirtazapineが,抗うつ作用よりも短時間かつ低用量で疼痛抑制効果を示した.Mirtazapineの疼痛抑制機序は,dual action作用のほか,そのラセミ体S(+)体/R(-)体の相乗作用,炎症性サイトカインの活性抑制および内因性オピオイドシステムとの関与が示唆されており,臨床的にも薬理学的にも有望な疼痛抑制剤といえよう. …
- NAID 110009615302
- 成人Still病,非定型的皮疹を認め,免疫抑制剤と血漿交換によって軽快した1例(アフェレシスと希少疾患)
- 肺高血圧の治療により労作時呼吸困難が憎悪した間質性肺炎の一例
- 増渕 裕朗,須賀 達夫,神戸 将彦,相澤 智弘,上野 学,原 健一郎,青木 史暁,青木 望,前野 敏孝,倉林 正彦,Masubuchi Hiroaki,Suga Tatsuo,Kanbe Masahiko,Aizawa Tomohiro,Ueno Manabu,Hara Kenichiro,Aoki Fumiaki,Aoki Nozomi,Maeno Toshitaka,Kurabayashi Masahiko
- The Kitakanto medical journal 63(2), 159-164, 2013-05-01
- … 2001年 1月より非特異性間質性肺炎に対してプレドニゾロンと免疫抑制剤による治療を行っていた. …
- NAID 120005231549
Related Links
- 副作用や危険性のない免疫抑制剤は存在しない。大部分のものは非選択的に作用する ため、免疫系は感染や悪性新生物の拡大をうまく抑えることが出来なくなる。高血圧、異 脂肪血症、高血糖、消化性潰瘍、肝臓や腎臓の機能障害などの副作用もある。
- 免疫抑制剤はもともと抗がん剤という分類に含まれていました。しかし、この中のいくつ かのものは少ない量で免疫抑制効果が得られることがわかり、膠原病の治療に用い られることになりました。その作用を簡単に説明すると免疫にかかわる細胞の分裂や 増殖を ...
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- blocker、depressant、suppressant
[★]
- 関
- inhibitor、suppressant
[★]
- 英
- depressant
- 関
- 抑制剤、抑制薬
[★]
- 英
- serotonin reuptake inhibitor
- 関
- セロトニン再取り込み阻害薬、セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン再取り込み抑制薬
[★]
- 英
- tyrosine kinase inhibitors
- 関
- チロシンキナーゼ
[★]
- 英
- gastric secretion inhibitor
- 関
- 胃酸分泌抑制薬
[★]
- 英
- immunosuppressive therapy
- 関
- 免疫抑制療法
[★]
- 英
- bone resorption inhibitor
- 関
- 骨吸収抑制薬
[★]
- 英
- inhibition、suppression、depression、restraint、inhibit、suppress、depress、abrogate、restrain
- 関
- うつ病、拘束、制限、阻害、阻止、低下、撤廃、抑圧、抑欝、廃止、取り消す、抑止、抑える、うつ、うつ状態、鬱、サプレス、制圧、鬱病、抑うつ、抑うつ状態
[★]
- 英
- drug、agent
- 関
- 薬、作用薬、ドラッグ、媒介物、病原体、麻薬、薬剤、薬物、代理人、薬品