テトラヒドロゾリン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/04/18 01:51:17」(JST)
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テトラヒドロゾリン |
|
IUPAC名
(±)-2-(1-テトラリニル)-4,5-ジヒドロ-1 H -イミダゾール
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
84-22-0 |
PubChem |
5419 |
- C1CC(C2=CC=CC=C2C1)C3=NCCN3
|
特性 |
化学式 |
C13H16N2 |
モル質量 |
200.28 g/mol |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
テトラヒドロゾリン (tetrahydrozoline) は、塩酸テトラヒドロゾリンとして目薬や鼻孔スプレーに含まれるイミダゾリンの誘導体である。同様の薬理作用を示す誘導体として、ナファゾリン、オキシメタゾリン、キシロメタゾリン等がある。オーバードースによる毒性がある。
目次
- 1 薬理作用
- 2 都市伝説
- 3 脚注
- 4 関連項目
薬理作用
テトラヒドロゾリンは主にアドレナリンα受容体作動薬として作用し、眼の結膜の血管を収縮させる。これは眼への刺激物による充血を抑える効果がある。
また、痔の出血・発赤を抑えるために、一部の坐剤(座薬)に配合されている。
いずれもOTC医薬品に用いられている。
都市伝説
テトラヒドロゾリンにはもし経口で摂取すると下痢を起こすと広く信じられているが、都市伝説である。実際に誤飲すると吐き気、嘔吐、発作、昏睡などに陥る可能性があるが[1]、下痢を引き起こす効果はない。
脚注
- ^ Urban Legends Reference Pages: Visine Prank
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 乳幼児における塩酸テトラヒドロゾリン点鼻による意識障害 (特集 医療による思わぬ健康被害)
- 外用点鼻薬ALSのアレルギー性鼻炎に対する臨床効果
- 荻野 敏,酒井 國男,大川 内一郎,若杉 一夫,大矢 良人,雑賀 宏,菊守 寛
- 耳鼻咽喉科展望 35, 37-48, 1992
- … dl-マレイン酸クロルフェニラミン0.5%, 塩化ベンゼトニウム0.02%, 塩酸テトラヒドロゾリン1.0%を含有し, 定量ポンプ式スプレーの型体をとる薬局向け一般用外用点鼻薬 (ALS) のアレルギー性鼻炎に対する効果を検討した。 …
- NAID 130003794771
Related Links
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- 成分(一般名) : テトラヒドロゾリン塩酸塩 製品例 : テトラヒドロゾリン鼻用スプレー0.1%「ミナト」、(旧:ABCスプレー) ・・その他(ジェネリック) & 薬価 区分 : 耳鼻科用剤/耳鼻科用血管収縮剤/局所血管収縮剤
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
コールタイジン点鼻液
組成
成分・分量[1mL中]
- 塩酸テトラヒドロゾリン 1.0mg
プレドニゾロン 0.2mg
添加物
- 果糖、ベンザルコニウム塩化物、エタノール、pH調整剤
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2歳未満の乳・小児[「小児等への投与」の項参照]
- モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤投与中の患者[「相互作用」の項参照]
効能または効果
諸種疾患による鼻充血・うっ血
- 本剤は原則として6歳以上の小児及び成人に用いる。
通常成人3〜5時間毎に2〜3回鼻腔内に噴霧するか、又は2〜4滴を鼻腔内に点鼻する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 冠動脈疾患のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 高血圧症の患者[高血圧症を悪化させるおそれがある。]
- 甲状腺機能亢進症の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 糖尿病の患者[糖尿病を悪化させるおそれがある。]
薬効薬理
塩酸テトラヒドロゾリン
- 塩酸テトラヒドロゾリンをウサギ摘出耳介血管の灌流液中に添加した場合、0.2μgの投与で末しょう血管の収縮が認められている1)。塩酸テトラヒドロゾリンは、交感神経興奮作用(α-アドレナリン作動性)を有する薬剤で、鼻粘膜に局所的に用いた場合、優れた末しょう血管収縮作用により、速やかに鼻粘膜の充血を除去する2)。
塩酸テトラヒドロゾリンのラット摘出気管支線毛運動に対する50%抑制濃度は1.2%で、ナファゾリンの0.4%より明らかに弱い3)。
プレドニゾロン
- プレドニゾロンは、優れた抗炎症、抗アレルギー作用を有する副腎皮質ホルモンで、局所の発赤、腫脹等を抑制する4)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- 塩酸テトラヒドロゾリン(Tetrahydrozoline Hydrochloride)
化学名
- 2-(1,2,3,4-tetrahydro-1-naphthyl)-2-imidazoline hydrochloride
分子式
分子量
融点
性状
- 塩酸テトラヒドロゾリンは白色〜淡黄色の結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。水、メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく、酢酸(100)にやや溶けやすく、無水酢酸、アセトン、酢酸エチル又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品の水溶液(1→10)のpHは4.5〜6.5である。
一般名
化学名
- 11β,17,21-Trihydroxypregna-1,4-diene-3,20-dione
分子式
分子量
融点
性状
- プレドニゾロンは白色の結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(95)にやや溶けやすく、酢酸エチル又はクロロホルムに溶けにくく、水に極めて溶けにくい。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- tetrahydrozoline、tetrahydrozoline nitrate、tetryzoline
[★]
- 英
- tetryzoline
- 関
- テトラヒドロゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- tetrahydrozoline
- 関
- テトリゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン tetrahydrozoline hydrochloride、硝酸テトラヒドロゾリン tetrahydrozoline nitrate=硝酸テトリゾリン tetryzoline nitrate
- 商
- コールタイジン、ナーベル
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- hydrogen chloride
- 同
- 塩化水素
- 関
[★]
- 英
- hydro
- 関
- ハイドロ