出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/01/13 20:54:25」(JST)
分布容積(volume of distribution、Vd)とは薬物が瞬時に血漿中と等しい濃度で各組織に分布すると仮定したときに求められる容積(L/kgあるいはmL/g)。体内において薬物の分布する実体積を示すパラメータではない。1-コンパートメントモデルに従う薬物の場合、ある時間における体内薬物量(X)を血漿中濃度(Cp)で割った値が分布容積である。
分布容積から薬物の組織への移行のしやすさが推定することができる。例えば、分布が血漿中だけに限られる場合は分布容積は血液量と一致する(0.05-0.06L/kg)。エバンスブルーはほとんど組織に移行せず血漿中に分布する性質を持つ。一方、臓器に高濃度に蓄積する薬物の場合には血漿中濃度が小さくなり、分布容積が1L/kgを超える場合もある。分布容積が大きな薬物の例としてチオペンタールやジゴキシン、イミプラミン、クロロキン、アジスロマイシン、アミオダロンなどが挙げられる。
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チアマゾール thiamazole メチマゾール methimazole methylmercaptoimidazole MMI |
プロピルチオウラシル PTU | |
商品名 | メルカゾール(5mg/錠) | プロパジール(50mg/錠) |
薬効 | 13-14 | 1 |
初回量 | 30-45 mg | 300-600 mg |
維持量 | 5-10 mg | 50-200 mg |
血中半減期 | 約6時間 | 約2.5時間 |
作用持続時間 | 24時間 | 4-8時間 |
吸収 | ほぼ100% | ほぼ100% |
アルブミン結合 | 5%以下 | 約80% |
末梢作用 | なし | T4→T3への変換を抑制 |
作用発現(T4正常化) | 1-2ヶ月 | 2-3ヶ月 |
胎盤移行 | 多い | 少ない |
乳汁移行 | 多い | ほとんどなし |
尿中排泄 | 48時間で約70% | 24時間で約80% |
肝・腎不全時 | 代謝不変 | 代謝低下 |
チアマゾール | プロピルチオウラシル | |
血漿タンパクとの結合 | 結合しない | 0.75 |
血漿半減期 | 4?6時間 | 75分 |
分布容積 | 40 liters | 20 liters |
甲状腺での濃縮 | 濃縮 | 濃縮 |
重症な肝臓病患者での代謝 | 減少 | 普通 |
重症な腎臓病患者での代謝 | 普通 | 普通 |
投与頻度 | 1-2回/日 | 1-4回/日 |
胎盤の通過 | 低 | 低 |
母乳への移行 | 低 | 低 |
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