- diathesis
- 英
- hemorrhagic diathesis
- 関
- 出血傾向
WordNet
- constitutional predisposition to a particular disease or abnormality
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/08/06 15:35:19」(JST)
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出血傾向 |
分類および外部参照情報 |
診療科・
学術分野 |
血液学 |
ICD-10 |
D69.9 |
ICD-9-CM |
287.9 |
DiseasesDB |
1442 |
MeSH |
D006474 |
出血傾向(しゅっけつけいこう、英:Bleeding tendency, Hemorrhagic Diathesis )とは、何らかの原因で止血機序が破綻し、出血が抑制できない状態のこと[1][2]。出血性素因ともいう。種々の疾患、あるいは医薬品によっても引き起こされ、軽症のものから死に至るものまで多岐にわたる[2]。
原因となる疾患
詳細は「血液凝固障害」を参照
- 血友病
- ヴォン・ヴィレブランド病
- グランツマン血小板無力症
- 特発性血小板減少性紫斑病・血栓性血小板減少性紫斑病・巨大血小板性血小板減少症
- Bernard-Soulier症候群(BSS)
- 白血病
- ウィスコット・アルドリッヒ症候群
- ビタミンK欠乏症
- 肝硬変
- ウイルス性出血熱の一群 (例 デング出血熱)
- 播種性血管内凝固症候群
原因となる薬物・毒物
- ワーファリン
- ヘパリン
- 抗血小板薬...アスピリン、クロピドグレル、チクロピジン、シロスタゾールなど。
- t-PA
- ヘビ毒
参照・引用
- ^ 日本臨床血液学会マニュアル作成委員会、日本病院薬剤師会 (2007年6月). “重篤副作用疾患別対応マニュアル:出血傾向 (PDF)”. 厚生労働省. 2010年8月11日閲覧。
- ^ a b 川合陽子 「16章 出血傾向」『臨床検査のガイドライン2005/2006』(PDF) 日本臨床検査医学会包括医療検討委員会、厚生労働省 編、日本臨床検査医学会、2005年11月、p.p.90。2010年8月11日閲覧。
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- Massive recurrent melena in a patient with combined partial deficiencies of Factor ⅩⅢ and α₂-plasmin inhibitor
- 井上 真智子
- 日本プライマリ・ケア連合学会誌 36(3), 237-241, 2013
- … 約9割は機能性子宮出血であるが, 腫瘍や炎症等の器質的疾患や出血性素因の除外が必要である. …
- NAID 130003388470
- 内山 真一郎
- 日本内科学会雑誌 101(8), 2232-2237, 2012-08-10
- … 血液凝固異常症には血栓性素因と出血性素因があり,各々脳梗塞と脳出血の原因となる.血栓性素因には血小板異常症,血液凝固異常症,過粘稠症候群があり,出血性素因には薬剤性,血小板異常症,血液凝固異常症がある.脳梗塞の原因となる血栓性素因としては,血栓性血小板減少性紫斑病,ヘパリン起因性血小板減少症,抗リン脂質抗体症候群,Trousseau症候群,凝固阻止因子欠乏症などが挙げ …
- NAID 10031130604
Related Links
- 出血性素因 特別な原因が無いor極めて僅かの刺激で出血しやすく、一度出血したら容易に止血し難い状態 出血傾向 Bleeding tendency 同義語: 出血 外傷を受けもしないのに自然に出血し、しかも止血しにくい状態を出血傾向または出血素因 ...
- 栄養・生化学辞典 - 出血性素因の用語解説 - 自然に出血を起こしやすい状態.血管壁が脆弱化したり,血液が凝固しにくくなると起こりやすい.
- しゅっけつせいそいん【出血性素因】とは。意味や解説、類語。⇒出血傾向 - goo国語辞書は29万語以上を収録。政治・経済・医学・ITなど、最新用語の追加も定期的に行っています。
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- bleeding tendency
- 同
- 出血性素因(出血素因、出血性素質) hemorrhagic diathesis
- 関
- 血小板、凝固系、線溶系、出血傾向、血友病。出血性疾患
- 血小板数の減少 → 出血時間↑
- 血小板機能異常 → 出血時間↑
- 血管壁の異常 → 血管抵抗性試験悪化
- 凝固異常 → 凝固時間↑
- 線溶亢進 → 凝固時間↑
出血傾向と症状
|
血小板・ 血管壁 の異常
|
凝固異常
|
線溶異常
|
出血部位
|
体表部(皮膚・粘膜)
|
深部(皮下・筋肉・関節)
|
深部組織に多い
|
出血徴候
|
点状出血・小斑状出血
|
大斑状出血・後出血
|
後出血・漏出性出血
|
特徴
|
小さな傷でも出血するが圧迫で容易に止血しやすい
|
じわじわ出血がすすみ、局所止血で止まりにくい
|
一旦出血が止まった後に再出血する
|
出血部位による鑑別診断
出血症状
|
血小板、血管壁の異常
|
凝固因子の異常
|
点状出血
|
誘発する
|
少ない
|
粘膜出血
|
誘因なしに見られる
|
機械的刺激、外傷の後に見られることが多い
|
筋肉・関節内出血
|
基本的になし
|
特徴的
|
外傷、手術後の出血
|
直後から見られる
|
しばらくたってから見られる。
|
疫学
- 播種性血管内凝固症候群は1年間に3万人以上。
- 特発性血小板減少性紫斑病は1年間に 500-2,000人くらいが発病。有病率は人口10万対約12人。
- 血友病Aは男子出生人口10万対5-10人。
- 血友病Bはその約1/5。
[★]
- 英
- hepatic failure, liver failure, hepatic insufficiency, liver insufficiency
- 同
- 肝機能不全
- 関
- 肝障害, 肝機能障害, 肝臓障害, 肝機能異常
病型と病因
- 1. 急性肝不全:劇症肝炎(急激に肝予備能が低下。ウイルス性、薬剤性など)など。
- 2. 慢性肝不全:非代償性肝硬変、末期肝癌など
症候
- 1. 全身倦怠感および消化器症状(悪心、嘔吐など)
- 2. 肝性脳症
- 意識障害などの精神症状、羽ばたき振戦、肝性口臭など
- 肝の機能低下および門脈大循環の側副血行路のため、血中に蓄積した物質が脳代謝障害を起こすと考えられる。
- 血中アンモニア値上昇、フィッシャー比(血中分岐鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸比)の低下、脳波の徐波化と三相波出現がみられる。
- ビリルビンの代謝障害(抱合や輸送)による血中ビリルビン値の上昇。
- 1) 膠質浸透圧低下:↓肝でのアルブミン産生量 → ↓膠質浸透圧 → ↑組織外液
- 2) 門脈圧亢進
[★]
- 英
- vascular purpura
- 血管障害により出血性素因を来す疾患の総称 (PED.804)
- アレルギー機序が関与する疾患:ヘノッホ・シェーンライン紫斑病
- YN.G-91によれば、アレルギー性紫斑病 = ヘノッホ・シェーンライン紫斑病 = 血管性紫斑病 のような記載
[★]
出血傾向、出血性素因
- 関
- bleeding tendency、hemorrhagic diathesis
[★]
- 英
- predisposing cause of disease、disposition、predisposing cause、predisposition、diathesis、ground、diathetic
- 同
- 素質 nature, predisposition
- 関
- 素質、体質、アース、基底、根拠、疾患感受性、轢く
[★]
- 英
- hemorrhagic、haemorrhagic、hemophilic、haemophilic
- 関
- 易出血性、血友病
[★]
- 英
- hemorrhage, bleeding
- 関
- 出血量