- 英
- cytosine arabinoside、ara-C
- 関
- シタラビン、アラビノフラノシルシトシン、塩酸シタラビン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/09/23 00:29:25」(JST)
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シタラビン
|
|
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
? |
識別 |
ATCコード |
L01BC01 |
KEGG |
D00168 |
化学的データ |
化学式 |
C9H13N3O5 |
シタラビン (Cytarabine) とは、抗悪性腫瘍剤(抗がん剤)の一種。商品名はキロサイド(Cylocide)。
Ara-CまたはAraCという略号で表されることがある。核酸の誘導体である。
効能・効果[編集]
- 急性白血病(赤白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化例を含む)。
- 消化器癌(胃癌、胆嚢癌、胆道癌、膵癌、肝癌、結腸癌、直腸癌等)、肺癌、乳癌、女性性器癌(子宮癌、卵巣癌等)等。
- ただし他の抗腫瘍剤と併用する場合に限る。
- 膀胱腫瘍
- シタラビン大量療法(相当のリスクのある治療法)
- 再発又は難治性の下記疾患
- 急性白血病(急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病)
- 悪性リンパ腫
- ただし、急性リンパ性白血病及び悪性リンパ腫については他の抗腫瘍剤と併用する場合に限る。
上記のように効能・効果は多数あるが、実際には血液がん中心に使われる。
副作用[編集]
骨髄抑制、ショック、シタラビン症候群、急性呼吸窮迫症候群、間質性肺炎、高ビリルビン血症を伴う肝障害、不整脈、心不全、消化管潰瘍や出血や好中球減少性腸炎等の消化管障害、可逆的な言語障害や運動失調や傾眠や昏睡や白質脳症等の中枢神経系障害、肝膿瘍、急性膵炎、肺浮腫、有痛性紅斑、脱毛(症)、発疹、頭痛、活動低下、傾眠、言語障害、食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、ALT (GPT) 上昇、AST (GOT) 上昇、LDH上昇、ビリルビン上昇、肝機能異常、Al-P上昇、γ-GTP上昇、電解質異常、血中尿酸上昇・低下、電解質代謝異常、フィブリノーゲン増加、凝固時間延長・短縮、FDP増加、BUN上昇・低下、尿糖陽性、クレアチニン上昇、尿蛋白陽性、低蛋白血症、結膜炎、体重増加・減少、CK上昇・低下、感染、敗血症、ウロビリノーゲン陽性など多数ある。
作用機序[編集]
DNAの合成を阻害する。また、白血病細胞の分化を誘導する。
抗DNAウイルス薬(ATCコード:J05、S01AD、D06BB) |
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Baltimore I |
ヘルペスウイルス
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DNA合成
阻害剤
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TK活性型
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プリン誘導体
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グアニン(アシクロビル#/バラシクロビル、ガンシクロビル/バルガンシクロビル、ペンシクロビル/ファムシクロビル)
アデニン(ビダラビン、 シタラビン)
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ピリミジン誘導体
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ウリジン(イドクスウリジン、トリフルリジン、エドクスウジン)
チミン(ブリブジン)
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TK不活性型
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ホスカルネット
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|
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その他
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ドコサノール · 初期タンパク質(ホミビルセン) · トロマンタジン
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HPV/MC
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イミキモド/レシキモド · ポドフィロトキシン
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ワクシニア
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会合阻害: リファンピシン
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ポックスウイルス
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メチサゾン
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|
B型肝炎 (VII) |
ヌクレオシド誘導体/NARTI: エンテカビル · ラミブジン · テルビブジン · クレブジン
ヌクレオシド誘導体/NtRTI: アデホビル · テノホビル
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Multiple/general |
核酸阻害剤
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シドホビル
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インターフェロン
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インターフェロンα-2b · ペグインターフェロンα-2a
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複合/不明
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リバビリン#/タリバビン†
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ErbB2/PI3K経路
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NOV-205§ · NOV-002†
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#WHO-EM. ‡市場から撤退。治験: †第III相。§第II相以下 |
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 代表的抗白血病剤シトシンアラビノシドの白血病細胞DNA内薬剤転入量の検討
- 山内 高弘,河合 泰一,山本 秀二,上田 孝典
- 痛風と核酸代謝 = Gout and nucleic acid metabolism 28(1), 69, 2004-07-01
- NAID 10014068634
- ヒトCytidine Deaminase 遺伝子における一塩基変異多型とCytosine Arabinoside に対する薬剤感受性の検討
- 岳 麗杰
- 金沢大学十全医学会雑誌 111(2/3), 142-151, 2002-06
- … シチジンデアミナーゼ(HCDA)cDNAを,直接シークエンスして一塩基変異多型(SNP)を同定し,機能を検討した.SNPの機能は酵母遺伝子発現システムを用い,酵母の増殖抑制法により,原型HCDAと変異HCDA導入酵母株シトシンアラビノシド(ara-C)に対する感受性を測定した.HCDA遺伝子の翻訳領域に同定されたSNPはA79C,G208A,T435Cで,疾患との関連は認めなかった.SNP G208は,HCDAの酵素活性領域に存在し種属間で良く保存されているAlaを,Thrに置換(A70 …
- NAID 110000140460
Related Links
- 2011年1月27日 ... シトシンアラビノシドとは?生物学用語。 同義/類義語:シトシンアラビノシド類英訳・( 英)同義/類義語:cytosine arabinosideシトシンのリボース部分をアラビノースに置換 した誘導体で、性ガン作用を利用する。
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★リンクテーブル★
[★]
- 38歳の女性。血液検査値異常の精査目的で来院した。1週前から37℃台の発熱と咽頭痛とがみられていた。昨日、自宅近くの診療所で実施した血液検査で異常がみられたため紹介されて受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。体温37.6℃.脈拍92/分、整。血圧98/60mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。口腔粘膜に点状出血が散在し、咽頭発赤を認める。心音と呼吸音とに異常を囲めない。腹部は平迫、軟で、右肋骨弓下に肝を1cm触知する。脾は触知しない。両側下腿に点状出血を認める。血液所見:赤血球 330万、Hb 10.2g/dl、Ht 33%、白血球 1.800(桿状核好中球6%、分葉核好中球58%、好酸球2%、単球12%、リンパ球22%)、血小板2.8万。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No.20)を別に示す。
- 初期治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105D047]←[国試_105]→[105D049]
[★]
- 英
- cytarabine,Ara-C, ara-C
- 同
- シトシンアラビノシド cytosine arabinoside、アラビノシルシトシン arabinosylcytosine
- 化
- シタラビンオクホスファート cytarabine ocfosphate、塩酸シタラビン cytarabine hydrochloride
- 商
- キロサイド、スタラシド、サイトサール Cytosar、Tarabine
- 関
- cytarabine HC1、代謝拮抗剤
適応
副作用
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4224401A6037_1_08/4224401A6037_1_08?view=body
[★]
- 関
- arabinofuranosylcytosine、cytarabine、cytarabine hydrochloride、cytarabine ocfosphate、cytosine arabinoside
- 関
- Cytarabine
[★]
- 英
- arabinofuranosylcytosine、ara-C
- 関
- シタラビン、シトシンアラビノシド、塩酸シタラビン
[★]
シトシンアラビノシド、シタラビン
[★]
- 英
- cytosine, Cyt, C
- 関