テガフール
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/05/03 09:25:59」(JST)
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その他のイカロス、イカルスについては「イーカロス (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
ピーテル・ブリューゲル作『イカロスの失墜』(1558) ベルギー王立美術館所蔵。
イーカロスは画面右下に小さく描かれ、海に墜落し足だけが見えている。
ギリシア神話 |
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イーカロス(古希: Ἴκαρος, ラテン文字化:Īkaros, ラテン語: Icarus)は、ギリシア神話に登場する人物の1人である。蝋で固めた翼によって自由自在に飛翔する能力を得るが、太陽に接近し過ぎたことで翼が溶けてなくなり、墜落して死を迎えた。イーカロスの物語は人間の傲慢さやテクノロジーを批判する神話として有名である。長母音を省略したイカロスや、ラテン語読みのイカルスとも表記される。
目次
- 1 神話
- 2 勇気と傲慢
- 3 ギャラリー
- 4 彼にちなむ命名
- 5 大衆文化
- 6 脚注
神話
伝説的な大工・職人ダイダロスとナウクラテーの息子。母ナウクラテーはクレータ島の王ミーノースの女奴隷である[1]。
ダイダロスとイーカロスの親子は王の不興を買い、迷宮(あるいは塔)に幽閉されてしまう。彼らは蝋で鳥の羽根を固めて翼をつくり、空を飛んで脱出した。父ダイダロスはイーカロスに「蝋が湿気でバラバラにならないように海面に近付きすぎてはいけない。それに加え、蝋が熱で溶けてしまうので太陽にも近付いてはいけない」と忠告した。しかし、自由自在に空を飛べるイーカロスは自らを過信し、太陽にも到達できるという傲慢さから太陽神ヘリオスに向かって飛んでいった。その結果、太陽の熱で蝋を溶かされ墜落死した。
ただし異説では、イカロスのみが死ぬ点は一致するものの、飛行に関するエピソードはない。父子は(幽閉ではなく)追放され、船でクレタ島を脱出する。2人は別の船に乗った(イカロスがダイダロスを追ったとも)が、イカロスは帆船をうまく操れず船が転覆し溺死してしまった、あるいは、船から降りる際に海に落ちて溺死してしまった[2]。
勇気と傲慢
イーカロスの神話はテクノロジー批判神話の一種であり、人間の傲慢さが自らの破滅を導くという戒めの意味もあった[3]。
しかし、楽曲「勇気一つを友にして」のように、本来の教訓とは逆に、自らの手で翼を作り飛び立ったイーカロスを勇気の象徴として表していることも多い。
ギャラリー
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絵画『太陽またはイーカロスの墜落』(1819、ルーヴル美術館)
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彼にちなむ命名
地名神話
- 彼が落下した海は、彼の名にちなんでイーカリアー海(英語版)と名づけられた[4]。
- イカリア島は、彼の遺体が流れ着いた、もしくは、彼の船が着いたものの降りそこなって溺死したとされる[2]。
近代の命名
- 楕円軌道を描いて水星軌道の内側へはいる小惑星のひとつが、彼の故事にちなみイカルスと名づけられている。
- IKAROS
大衆文化
脚注
- ^ アポロドーロス、摘要(E)1・12。
- ^ a b 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』「イーカロス」
- ^ 呉茂一『ギリシア神話』
- ^ アポロドーロス、摘要(E)1・12、1・13。
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ウィキメディア・コモンズには、イーカロスに関連するメディアがあります。 |
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Japanese Journal
- データ独裁制のイカルスの翼 : ビクター・マイヤー=ショーンベルガー/ケネス・クキエ著, 斎藤栄一郎訳, 『ビッグデータの正体』, 講談社, 2013年5月
- 図書紹介 データ独裁制のイカルスの翼 ビクター・マイヤー=ショーンベルガー/ケネス・クキエ著、斎藤栄一郎訳『ビッグデータの正体』
- 高齢社会に向けて東西医学の連携が高齢者ケアに果たす有効性の検討
- 丹村 敏則
- 日本農村医学会雑誌 63(4), 624-633, 2014
- 高齢社会に向けて東西医学の連携が高齢者ケアに果たす有効性の検討を行なった。認知症の周辺症状, 抑うつ症状, 睡眠障害, 歩行障害,排便障害 (とくに便秘症), 誤嚥性肺炎, 各10人の計60人を対象に東西医学の連携の有効性を検討したところ, 有効以上は55人 (91.7%) であった。また, この実践のためにはチーム医療が必須であり, 医師をはじめコメデイカル・スタッフに対する病院全体の漢方教育 …
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- 11月23日(土) 大阪・南船場 ペーニャ イカルス渡辺・ワンマンライブ!! Open PM7:00 Start PM7:30 ¥3000(1drink) 12月13日(金) 東神奈川・ハイピッチ 忠臣蔵討ち入り前日ライブ!今年最後にいかなべライブ! OPEN 18:00 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
- イカルス静注400mgは、1管 (10mL) 中にテガフール400mgを含有する。
- 添加物として炭酸ナトリウム570mg及びpH調整剤を含有する。
禁忌
- 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
- テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中の患者及び投与中止後7日以内の患者 (「相互作用」の項参照)
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 (「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
- 頭頸部癌、消化器癌 (胃癌、結腸・直腸癌)の自覚的・他覚的症状の寛解
- 通常1日量、体重1kg当りテガフールとして、20mg相当量を、5%-ブドウ糖液、生理食塩液、5%-キシリトール液 (300mL〜500mL)と混合し、静脈内に点滴静注するか又は、そのまま静脈内に注射する。
慎重投与
- 骨髄機能抑制のある患者[骨髄機能抑制が増強するおそれがある。]
- 肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害が悪化するおそれがある。]
- 腎障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
- 感染症を合併している患者[骨髄機能抑制により、感染症が悪化するおそれがある。]
- 心疾患又はその既往歴のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 消化管潰瘍又は出血のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 耐糖能異常のある患者[耐糖能異常が悪化するおそれがある。]
- 水痘患者[致命的な全身障害があらわれるおそれがある。]
重大な副作用
骨髄機能抑制、溶血性貧血等の血液障害
(いずれも頻度不明)
- 汎血球減少、無顆粒球症 (症状: 発熱、咽頭痛、倦怠感等)、白血球減少、貧血、血小板減少、出血傾向、溶血性貧血等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
劇症肝炎等の重篤な肝障害
(頻度不明)
肝硬変
(頻度不明)
- 長期投与においてAST(GOT)、ALT(GPT)の明らかな上昇を伴わずに肝硬変があらわれることがあるので、観察を十分に行い、プロトロンビン時間延長、アルブミン低下、コリンエステラーゼ低下、血小板減少等が認められた場合には投与を中止すること。
脱水症状
(頻度不明)
- 激しい下痢があらわれ、脱水症状まで至ることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、補液等の適切な処置を行うこと。
重篤な腸炎
(頻度不明)
- 出血性腸炎、虚血性腸炎、壊死性腸炎等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、激しい腹痛・下痢等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
白質脳症等を含む精神神経障害
(頻度不明)
- 白質脳症 (意識障害、小脳失調、痴呆様症状等を主症状とする) や意識障害、失見当識、傾眠、記憶力低下、錐体外路症状、言語障害、四肢麻痺、歩行障害、尿失禁、知覚障害等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
狭心症、心筋梗塞、不整脈
(いずれも頻度不明)
- 狭心症、心筋梗塞、不整脈 (心室性頻拍等を含む)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、胸痛、失神、息切れ、動悸、心電図異常等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
急性腎不全、ネフローゼ症候群
(いずれも頻度不明)
- 急性腎不全、ネフローゼ症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
嗅覚脱失
(頻度不明)
- 嗅覚障害 (長期投与症例に多い)があらわれ、嗅覚脱失まで至ることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
間質性肺炎
(頻度不明)
- 間質性肺炎 (初期症状: 咳嗽、息切れ、呼吸困難、発熱等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、胸部X線等の検査を行い、副腎皮質ホルモン剤の投与など適切な処置を行うこと。
急性膵炎
(頻度不明)
- 急性膵炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、腹痛、血清アミラーゼ値の上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
重篤な口内炎、消化管潰瘍、消化管出血
(いずれも頻度不明)
- 重篤な口内炎、消化管潰瘍、消化管出血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群):
- 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
化学名:
- 5-Fluoro-1-[(2RS )-tetrahydrofuran-2-yl]uracil
化学構造式:
分子式:
分子量:
融点:
性状:
メタノール又はアセトンにやや溶けやすく、水又はエタノール (95) にやや溶けにくい。
希水酸化ナトリウム試液に溶ける。
本品のメタノール溶液 (1→50) は施光性を示さない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- antimetabolite
- 関
- 代謝拮抗物質、代謝拮抗薬、抗代謝剤
商品
[★]
- 英
- tegafur
- ラ
- tegafurum
- 商
- サンフラール、フェンタール、イカルス、ステロジン、ティーエスワン、テフシール、フトラフール、ユーエフティ、ルナシン
- 関
- ティーエスワン
[★]
- 英
- squid、cuttlefish
- 関
- コウイカ、ヤリイカ、十腕目
[★]
- 英
- callus, calli
- 関
- 仮骨、胼胝、骨カルス