- 英
- soot
- 関
- スズ、カーボンブラック、煤煙
WordNet
- coat with soot
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- すす / …‘を'すすで汚す(覆う)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/19 01:47:31」(JST)
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すす(煤)は、有機物が不完全燃焼を起こして生じる炭素の微粒子や、建築物の天井などに溜まるきめの細かいホコリのことである。
概ね過去の生活様式となったが、室内の照明に油脂やロウソクを使用したり、暖房に囲炉裏や暖炉を使うことで、すすが室内に溜まるのが日常であった。今でもこうした照明を用いる寺院や教会では、すすが発生している。また、燃焼に伴う煙中の微粒子だけに限らず、室内に溜まる細かな粒子状の汚れを指してすすと呼ぶことがある。
すすの実体は詳しくは解明されていない。すすは物質としては黒鉛に近いが薄膜状にならず、微細な粒子が多数寄り集まって構成されているのが判っている。
目次
- 1 物理
- 2 環境と人体への影響
- 3 すすの利用
- 4 出典
- 5 関連項目
物理
生成機構
燃焼によって生じるすすは、燃料の熱分解過程で酸素が不足していたことを物語っており、燃焼ガス中で油滴や微粉炭中の残炭分が重合して未燃のまま排出される。すすの多くが炭素原子から構成されていることが判っており、他にも1-3%程の水素を含み、また、燃料の純度が劣る場合には灰分を多く含む。
すすの生成機構の最初の分子レベルでの初期状態に関して、主に3つの説が存在する。
- 多環芳香族炭化水素(Polynuclear aromatic hydrocarbon, PAH)を経由して生成される
- アセチレンを経由して生成される
- C3H3+やCHO+のような炭化水素イオンを経由して生成される
当初は電荷を帯びた巨大分子だったものが電気的に引き合うことで凝縮し、ごく微細な液体状や固体状となった粒子同士が衝突と合体を繰り返しながら、脱水素反応を起こして数nm-数十nm程度の固体の球状粒子に成長してゆく。球状粒子の状態で酸化されることもある。この球状粒子は電荷によって数珠繋ぎになり、やがてぶどうの房状に集まって数十nm-数百nm程度の大きさの凝集体を作り上げる。この凝集体は、互いの煙路や排気経路付近に堆積することでさらに大きな粒子の煤煙となる[出典 1]。
燃焼への寄与
ボイラーなどで火炎の中に一時的に生じるすすは、熱線を放つことで燃焼に寄与している。 燃焼時にOH、CH、C2といったラジカルが放つ化学発光の波長は青色や紫外線領域の狭いバンドで発光するものが多く、加熱源としてはあまり有効でないが、高温の固体であるすすが放つ赤外線領域の連続スペクトルでの放射光が周囲の燃料を輻射により加熱することで燃焼を助ける働きをしている。このような炎を輝炎と呼び、すすをまったく生じない不輝炎と比べると強力な赤外線を放射する[出典 1]。
環境と人体への影響
すすは自動車や工場の排気にも含まれ、あらゆるものに降り注ぎ、時に洗濯物を汚したり汚濁の原因となるので嫌われる。単体の炭素には毒性はないがPAHは発癌性も持つものが多く人体に有害とされる。また他の有害物質を吸着することで、人体に与える影響が大きくなるとの説もある[出典 1]。
すすの利用
書道で使われる墨はすすを原料として作られる。小さな小屋の内部でロウソクや菜種油を使った燈明、ヤニを多く含む松の灯明などを焚き、内部にたまったススを膠などで固めたものである。 [出典 1]
出典
- ^ a b c d 水谷幸夫 『燃焼工学』 森北出版、200210月31日第3版2刷発行、ISBN 9784627670235
関連項目
- ディーゼルエンジン
- ディーゼル排気微粒子
- 粒子状物質
- 自動車排出ガス規制
- 煙突
- すす払い
- 墨
- はたき
- カーボンブラック
- ランプブラック
大気汚染 |
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現象 |
煙 - 排出ガス(排気ガス) - 煙害 - 煙霧 - スモッグ - 光化学スモッグ - 酸性雨 - 空気質の悪化 - 大気エアロゾル粒子
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大気汚染物質 |
硫黄酸化物(二酸化硫黄 - 硫酸塩) - 窒素酸化物(一酸化窒素 - 二酸化窒素 - 硝酸塩) - 光化学オキシダント(オゾン - ペルオキシアシルナイトレート) - 一酸化炭素 - 揮発性有機化合物(炭化水素 - 多環芳香族炭化水素 - アルデヒド) - ポリ塩化ビフェニル(ダイオキシン類) - フッ化物 - 二硫化炭素 - 石綿 - 鉛 - ラドン - 環境たばこ煙 - 粒子状物質 - 煤 - ディーゼル排気微粒子 - 粉塵 - 埃
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原因 |
燃焼 - 石油製品からの揮発 - 光化学反応 - 受動喫煙 - 砂嵐 - 火山噴火 - 生物
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対策 |
排気ガス処理 - 集塵 - 脱硫 - 脱硝 - 自動車排出ガス規制 - 環境基準 - PRTR制度 - 空気質指数 - 大気汚染注意報
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- すすすす... ★曲:ジェバンニp ( mylist/6518417 [Twitter https://twitter.com/jvn_p]) ★詞:Mr.DDR ★絵:円さん (ピアプロより) *すすすす関連リスト mylist/6518399 *かた ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
サルポグレラート塩酸塩錠50mg「ケミファ」
組成
有効成分(1錠中)
添加物
- D−マンニトール、結晶セルロース、クエン酸水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、タルク、マクロゴール6000、酸化チタン、カルナウバロウ
禁忌
- 出血している患者(血友病、毛細血管脆弱症、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、硝子体出血等)
〔出血を更に増強する可能性がある。〕
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
- 慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感等の虚血性諸症状の改善
- サルポグレラート塩酸塩として、通常成人1回100mgを1日3回食後経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 月経期間中の患者
〔出血を増強するおそれがある。〕
- 出血傾向並びにその素因のある患者
〔出血傾向を増強するおそれがある。〕
- 抗凝固剤(ワルファリン等)あるいは血小板凝集抑制作用を有する薬剤(アスピリン、チクロピジン塩酸塩、シロスタゾール等)を投与中の患者
〔出血傾向を増強するおそれがある。〕
- 重篤な腎障害のある患者
〔排泄に影響するおそれがある。〕
重大な副作用
脳出血、消化管出血(頻度不明)
- 脳出血、吐血や下血等の消化管出血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血小板減少(頻度不明)
- 血小板減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸(頻度不明)
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
無顆粒球症(頻度不明)
- 無顆粒球症があらわれることがあるので、観察を十分行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
性状
- サルポグレラート塩酸塩は白色の結晶性の粉末である。
本品は水又はエタノール(99.5)に溶けにくい。
本品は0.01mol/L塩酸試液に溶ける。
本品の水溶液(1→100)は旋光性を示さない。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 労働基準法、法令
別表第一の二(第三十五条関係)
- 一 業務上の負傷に起因する疾病
- 二 物理的因子による次に掲げる疾病
- 1 紫外線にさらされる業務による前眼部疾患又は皮膚疾患
- 2 赤外線にさらされる業務による網膜火傷、白内障等の眼疾患又は皮膚疾患
- 3 レーザー光線にさらされる業務による網膜火傷等の眼疾患又は皮膚疾患
- 4 マイクロ波にさらされる業務による白内障等の眼疾患
- 5 電離放射線にさらされる業務による急性放射線症、皮膚潰瘍等の放射線皮膚障害、白内障等の放射線眼疾患、放射線肺炎、再生不良性貧血等の造血器障害、骨壊死その他の放射線障害
- 6 高圧室内作業又は潜水作業に係る業務による潜函病又は潜水病
- 7 気圧の低い場所における業務による高山病又は航空減圧症
- 8 暑熱な場所における業務による熱中症
- 9 高熱物体を取り扱う業務による熱傷
- 10 寒冷な場所における業務又は低温物体を取り扱う業務による凍傷
- 11 著しい騒音を発する場所における業務による難聴等の耳の疾患
- 12 超音波にさらされる業務による手指等の組織壊死
- 13 1から12までに掲げるもののほか、これらの疾病に付随する疾病その他物理的因子にさらされる業務に起因することの明らかな疾病
- 三 身体に過度の負担のかかる作業態様に起因する次に掲げる疾病
- 1 重激な業務による筋肉、腱、骨若しくは関節の疾患又は内臓脱
- 2 重量物を取り扱う業務、腰部に過度の負担を与える不自然な作業姿勢により行う業務その他腰部に過度の負担のかかる業務による腰痛
- 3 さく岩機、鋲打ち機、チェーンソー等の機械器具の使用により身体に振動を与える業務による手指、前腕等の末梢循環障害、末梢神経障害又は運動器障害
- 4 電子計算機への入力を反復して行う業務その他上肢に過度の負担のかかる業務による後頭部、頸部、肩甲帯、上腕、前腕又は手指の運動器障害
- 5 1から4までに掲げるもののほか、これらの疾病に付随する疾病その他身体に過度の負担のかかる作業態様の業務に起因することの明らかな疾病
- 1 厚生労働大臣の指定する単体たる化学物質及び化合物(合金を含む。)にさらされる業務による疾病であつて、厚生労働大臣が定めるもの
- 2 弗素樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂の熱分解生成物にさらされる業務による眼粘膜の炎症又は気道粘膜の炎症等の呼吸器疾患
- 3 すす、鉱物油、うるし、タール、セメント、アミン系の樹脂硬化剤等にさらされる業務による皮膚疾患
- 4 蛋白分解酵素にさらされる業務による皮膚炎、結膜炎又は鼻炎、気管支喘息等の呼吸器疾患
- 5 木材の粉じん、獣毛のじんあい等を飛散する場所における業務又は抗生物質等にさらされる業務によるアレルギー性の鼻炎、気管支喘息等の呼吸器疾患
- 6 落綿等の粉じんを飛散する場所における業務による呼吸器疾患
- 7 石綿にさらされる業務による良性石綿胸水又はびまん性胸膜肥厚
- 8 空気中の酸素濃度の低い場所における業務による酸素欠乏症
- 9 1から8までに掲げるもののほか、これらの疾病に付随する疾病その他化学物質等にさらされる業務に起因することの明らかな疾病
- 五 粉じんを飛散する場所における業務によるじん肺症又はじん肺法(昭和三十五年法律第三十号)に規定するじん肺と合併したじん肺法施行規則(昭和三十五年労働省令第六号)第一条各号に掲げる疾病
- 六 細菌、ウイルス等の病原体による次に掲げる疾病
- 1 患者の診療若しくは看護の業務、介護の業務又は研究その他の目的で病原体を取り扱う業務による伝染性疾患
- 2 動物若しくはその死体、獣毛、革その他動物性の物又はぼろ等の古物を取り扱う業務によるブルセラ症、炭疽病等の伝染性疾患
- 3 湿潤地における業務によるワイル病等のレプトスピラ症
- 4 屋外における業務による恙虫病
- 5 1から4までに掲げるもののほか、これらの疾病に付随する疾病その他細菌、ウイルス等の病原体にさらされる業務に起因することの明らかな疾病
- 七 がん原性物質若しくはがん原性因子又はがん原性工程における業務による次に掲げる疾病
- 1 ベンジジンにさらされる業務による尿路系腫瘍
- 2 ベーターナフチルアミンにさらされる業務による尿路系腫瘍
- 3 4-アミノジフェニルにさらされる業務による尿路系腫瘍
- 4 4-ニトロジフェニルにさらされる業務による尿路系腫瘍
- 5 ビス(クロロメチル)エーテルにさらされる業務による肺がん
- 6 ベンゾトリクロライドにさらされる業務による肺がん
- 7 石綿にさらされる業務による肺がん又は中皮腫
- 8 ベンゼンにさらされる業務による白血病
- 9 塩化ビニルにさらされる業務による肝血管肉腫又は肝細胞がん
- 10 電離放射線にさらされる業務による白血病、肺がん、皮膚がん、骨肉腫、甲状腺がん、多発性骨髄腫又は非ホジキンリンパ腫
- 11 オーラミンを製造する工程における業務による尿路系腫瘍
- 12 マゼンタを製造する工程における業務による尿路系腫瘍
- 13 コークス又は発生炉ガスを製造する工程における業務による肺がん
- 14 クロム酸塩又は重クロム酸塩を製造する工程における業務による肺がん又は上気道のがん
- 15 ニッケルの製錬又は精錬を行う工程における業務による肺がん又は上気道のがん
- 16 砒素を含有する鉱石を原料として金属の製錬若しくは精錬を行う工程又は無機砒素化合物を製造する工程における業務による肺がん又は皮膚がん
- 17 すす、鉱物油、タール、ピッチ、アスファルト又はパラフィンにさらされる業務による皮膚がん
- 18 1から17までに掲げるもののほか、これらの疾病に付随する疾病その他がん原性物質若しくはがん原性因子にさらされる業務又はがん原性工程における業務に起因することの明らかな疾病
- 八 長期間にわたる長時間の業務その他血管病変等を著しく増悪させる業務による脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、高血圧性脳症、心筋梗塞、狭心症、心停止(心臓性突然死を含む。)若しくは解離性大動脈瘤又はこれらの疾病に付随する疾病
- 九 人の生命にかかわる事故への遭遇その他心理的に過度の負担を与える事象を伴う業務による精神及び行動の障害又はこれに付随する疾病
- 十 前各号に掲げるもののほか、厚生労働大臣の指定する疾病
- 十一 その他業務に起因することの明らかな疾病
法令
- 労働基準法施行規則(昭和二十二年八月三十日厚生省令第二十三号)
- http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22F03601000023.html
[★]
- 関
- carbon black、tin
[★]
- 英
- carbon black
- 関
- スズ、すす
[★]
- 英
- rinse
- 関
- リンス、すすぐ
[★]
- 英
- rinse
- 関
- リンス、すすぎ