- 英
- cauda equina (M)
- 関
- 脊髄神経
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
臨床関連
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/04/01 02:46:40」(JST)
[Wiki ja表示]
馬尾(ばび、英: cauda equina)は、脊髄後位の脊髄神経と終糸がともに並ぶ部位である。脊髄後位の仙骨神経、尾骨神経は椎間孔を出るまで、ほとんど終糸に併行して走るようになり、その形が馬の尾に似た形態を示すため、この部位は馬尾と呼ばれる。鶏では馬尾を形成しない。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
加藤嘉太郎、山内昭二 『新編家畜比較解剖図説(下)』 養賢堂 2003年 ISBN 4842503416
神経解剖学: 脊髄 |
|
脊髄神経 |
背側(後根、神経節、後枝) - 腹側(前根、前枝) - 交感神経幹 - 交通枝(灰白交通枝、白交通枝)
|
|
灰白質/レクセドの層 |
後角(背核、ローランドの膠様質、固有核) - 側角 - 前角 - 中心管/中心膠様質
|
|
白質 |
体性感覚/上行 |
後索/後索・内側毛帯路: 触覚・固有覚: 薄束 - 楔状束
側索: 固有覚: 脊髄小脳路(背側脊髄小脳路、腹側脊髄小脳路) - 温痛覚: 脊髄視床路(外側脊髄視床路、前脊髄視床路) - 後外側路 - 脊髄視蓋路
|
|
運動/下行 |
側索: 皮質脊髄路(外側) - 錐体外路系(赤核脊髄路、オリーブ脊髄路)
前索: 皮質脊髄路(前皮質脊髄路) - 錐体外路系(前庭脊髄路、網様体脊髄路、視蓋脊髄路)
|
|
|
周囲 |
硬膜外腔 - 硬膜 - 硬膜下腔 - クモ膜 - クモ膜下腔 - 軟膜
|
|
その他 |
歯状靱帯 - 脊髄円錐 - 馬尾 - 終糸 - 頸膨大 - 腰膨大 - 前正中裂
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 難治性疼痛に対するニューロモデュレーション療法 : 電気刺激療法を中心に(<特集>最新のニューロモデュレーション)
- 平林 秀裕,川田 和弘,星田 徹,田村 健太郎,朴 永銖,中瀬 裕之
- 脳神経外科ジャーナル 20(2), 93-102, 2011-02-20
- … 性疼痛に対する電気刺激療法には, 脊髄電気刺激療法, 脳深部刺激療法, 大脳皮質運動野電気刺激療法, 末梢神経刺激術, 反復経頭蓋磁気刺激療法などがあり, 幻肢痛, 帯状疱疹後神経痛, 腕神経叢引き抜き損傷, 馬尾損傷後の痛み, CRPS, 糖尿病性ニューロパチー, failed back surgery syndrome(FBSS), 脊髄損傷後の痛み, 脳卒中後痛(視床痛), 多発性硬化症などに適用されている.エビデンスがあるのはFBSSとCRPS type Iに対する脊髄電気刺激 …
- NAID 110008441006
- 症例報告 馬尾に発生したclear cell meningiomaの1例
Related Links
- 馬尾(ばび、英: cauda equina)は、脊髄後位の脊髄神経と終糸がともに並ぶ部位である 。脊髄後位の仙骨神経、尾骨神経は椎間孔を出るまで、ほとんど終糸に併行して走るよう になり、その形が馬の尾に似た形態を示すため、この部位は馬尾と呼ばれる。 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、41、42の問いに答えよ。
- 45歳の男性。右上腕と腰背部との激痛のため救急車で搬入された。
- 現病歴 : 自転車を運転中バイクと衝突転倒し、路上に投げ出された。右上腕と腰背部とを路面に強打して立ち上がれなくなった。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 現症 : 意識は清明。身長165 cm、体重60kg。脈拍84/分、整。血圧126/80mmHg。右上腕は腫脹し激痛を伴っている。腰背部にも激痛がある。脳神経系は正常である。右手関節の背屈と右手指筋の伸展とがいずれも麻痺のためできないが、右手関節の掌屈と右手指筋の屈曲との筋力は正常である。表在感覚は右前腕、右手背で低下している。左上肢には神経学的異常を認めず、膀胱直腸障害はない。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤沈6mm/1時間、赤血球500万、Hb14.8g/dl、白血球8,000、血小板25万。骨エックス線単純写真で、右上腕骨骨幹部骨折のほか、第3、4腰椎の椎体と椎弓との骨折を認める。
[正答]
D
- 馬尾:L1,2から見られる。従って、L3,4レベルの腰椎の障害では末梢神経障害しか起こりえない。
※国試ナビ4※ [098F041]←[国試_098]→[098F043]
[★]
- 英
- lumbar spinal canal stenosis LSCS, lumbar spinal stenosis, LSS
- 関
- 腰部脊柱管狭窄(←狭窄した状態)
概念
- 神経組織を入れる腰部脊柱管あるいは椎間孔部がさまざまな原因によって狭窄を来し、馬尾あるいは脊髄神経根が圧迫されることにより生じる病態
原因
症状
- 神経性間欠性跛行:最も頻度が高い症状。前屈により症状が寛解する(脊柱管は腰部で前弯している、すなわち、前屈により脊柱管広くなる?ことと関係しているのだと思われる。)。
間欠性跛行の鑑別
|
ASO
|
L-SCS
|
発生部位
|
腓腹部
|
大腿後面、下腿外側
|
症状変動
|
あまりない
|
変動有り
|
改善
|
急速で速やかに改善 たったままで治る
|
時間がかかる 座位(前屈)で軽減
|
頻度
|
少
|
多
|
治療
- 神経根障害は自然寛解傾向があるが馬尾障害にはこれがないため治療方針が異なる。つまり前者では保存的治療が第一選択となるが後者では保存的治療が有効であることは少ない。
- 手術は保存的治療の無効であったり、神経学的症状が悪化傾向にあり、また日常生活に支障を来す場合に適応となる。
-
- 薬物療法:(疼痛除去)消炎鎮痛剤、(神経損傷治癒促進?)ビタミンB12
- ブロック療法:神経ブロック(硬膜外神経ブロック、神経根ブロック)。
- 装具療法:コルセットによる腰部の伸展制限
[★]
- 英
- cauda equina intermittent claudication
- 同
- 馬尾間欠性跛行
[★]
- 関
- 馬尾性間欠性跛行
[★]
- 英
- tail
- 関
- 尾部、テイル