- 英
- negative predictive value
- 関
- [[]]
- 検査結果が陰性の場合に疾患でない確率
- 感度、特異度が検査目線(検査に依存するパラメタ)であるのに対し、陽性的中率、陰性的中率は患者目線(母集団に依存するパラメタ)である。
- つまり、陰性的中率が95%のとき、臨床現場で患者さんに「検査が陰性でしたから病気の確率は95%ないと言い切れます。ですが、5%の確率で検査が間違っているかも知れません」と説明ができるかも知れない。
|
疾患あり
|
疾患なし
|
検査陽性
|
a 真陽性
|
b 偽陽性
|
検査陰性
|
c 偽陰性
|
d 真偽性
|
陰性的中率 = d / ( c + d )
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/17 15:28:16」(JST)
[Wiki ja表示]
陰性適中率(いんせいてきちゅうりつ)とは、臨床検査における事後確率の1つで、ある検査において「陰性と判定された場合に、真の陰性である確率」として定義される値である。
同義語
陰性適中率,陰性適中度,陰性的中率,陰性的中度,陰性反応適中率,陰性反応適中度,陰性反応的中率,陰性反応的中度
陰性予測率,陰性予測度,陰性予測値,無徴正診率
概要
「陰性適中率が高い」とは、「検査結果が陰性と判定された場合に、真の陰性(非有病者)である確率が高い」という意味である。
対となる表現に、陽性適中率があり、ある検査において「陽性と判定された場合に、真の陽性である確率」である。
有病者である事前確率が有病率であるのに対して、陰性適中率は検査結果が陰性という判定を得られた場合における条件付き確率であり、事後確率である。
厳密には、「(1-有病率)を非有病者である事前確率とすれば、陰性の場合に非有病者である事後確率は陰性適中率」であり、「有病率を有病者である事前確率とすれば、陰性の場合に有病者である事後確率は(1-陰性適中率)」である。
陰性適中率は、感度と特異度だけでなく、有病率の影響も受ける。
一般的には、感度が高いと陰性適中率が高くなり、除外診断に有用である。
参考
感度,特異度,陽性適中率,陰性適中率については、以下の表を参考にされたい.
|
真の状態
(生検などの詳細検査の結果で決定) |
陽性 |
陰性 |
検査
結果 |
陽性 |
真陽性 |
偽陽性
(第1種の過誤) |
陽性適中率 =
真陽性の数
検査陽性の数
|
陰性 |
偽陰性
(第2種の過誤) |
真陰性 |
陰性適中率 =
真陰性の数
検査陰性の数
|
|
感度 =
真陽性の数
真陽性+偽陰性
|
特異度 =
真陰性の数
偽陽性+真陰性
|
関連項目
- 疫学
- 二項分類
- 第一種過誤と第二種過誤
- 感度
- 特異度
- 陽性適中率
- 尤度比
- 陰性尤度比
- 陽性尤度比
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- HbA1cに関する新たな糖尿病診断区分が空腹時血糖値で規定される糖尿病診断区分に与える影響-栗橋ライフスタイルコホート研究より
- 福嶋 清香,中神 朋子,山本 弥生,遠藤 康弘,岩本 安彦
- 東京女子医科大学雑誌 81(E2), E173-E178, 2011-03-31
- … FPG 126 mg/dlに対するHbA1c 6.1%の感度は72.5%、特異度は98.3%、陽性的中率は51.8 %、陰性的中率は99.3 %であった。 …
- NAID 110008441464
- トキシンA検出キット, D1抗原検出キットおよび培養法による Clostridium difficile 検出の比較検討
- 泉田 さゆり,加藤 秀章,橋本 政治,中村 誠
- 日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology 102(8), 1004-1009, 2005-08-05
- … difficile陽性となったものは,232例中100例(43.1%)で,各検査法による陽性率は,ユニクイック55例(23.7%),CDチェック56例(24.1%),培養法93例(40.1%)であった.培養法で陽性であった93例に基づいたユニクイック,CDチェックの感度,特異度,陽性的中率,陰性的中率はそれぞれ,53%,96%,90%,75%および56%,99%,98%,78%であった.AAD患者においてC. …
- NAID 10016860774
- 心電図同期再構成を併用したマルチスライスヘリカルCTによるCT冠動脈造影の検討
- 下地 啓五,白石 昭彦,飯塚 有応,黒崎 喜久,前原 忠行,秋元 芳典,代田 浩之
- 順天堂医学 50(3), 236-242, 2004-09-29
- … (67%)がマルチスライスCTでも正確に診断された.内訳は右冠動脈(RCA)8カ所のうち6カ所,左前下行枝(LAD)10カ所のうち8カ所,左回旋枝(LCX)3カ所のうち2カ所出会った.マルチスライスCTの感度・特異度・陽性的中率・陰性的中率はそれぞれ67%,37%,57%,78%であった.結論:マルチスライスCTは左前下行枝の有意狭窄については高い診断能を持ち,臨床上有用な情報が得られる可能性があると思われた.マルチスライスCTの高速化などによる正 …
- NAID 110004323358
Related Links
- 2010年7月19日 ... 検査で陽性と出た人のうち実際に病気に罹っている人の割合を陽性的中率(Positive Predictive Value, PPV)、陰性と出た人のうち実際に罹っていない人の割合を陰性的中 率(Negative Predictive Value, NPV)と言います。 ...
- ③陽性的中率(Positive Predictive Value) 陽性的中率=真陽性/(真陽性+偽陽性) . ④陰性的中率(Negative Predictive Value) 陰性的中率=真陰性/(真陰性+偽陰性 ). (3)評価上の問題点. ①絶対基準(Gold Standard)の不在. 陽性と陰性を ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 縦軸 横軸
[正答]
※国試ナビ4※ [108C007]←[国試_108]→[108C009]
[★]
- 英
- sensitivity
- 同
- 敏感度
- 関
- 特異度、有病率(検査前確率)、検査後確率、陽性適中度 陽性的中率 positive predictive value、陰性適中度 陰性的中率 negative predictive value、感度と特異度、陽性尤度比
- 有病者における検査結果が陽性である確率(流れが分かる実践検査マニュアル上巻 p.35)
|
疾患あり
|
疾患なし
|
検査陽性
|
a 真陽性
|
b 偽陽性
|
検査陰性
|
c 偽陰性
|
d 真偽性
|
Sn= a / ( a + c )
[★]
- 英
- rate
- 関
- 比
- 集団における現象発生の頻度を表す指標。全体に対する部分の割合を示す。
- 値は0~1
[★]
- 英
- negativity、negative、cryptic
- 関
- 潜在性、ネガティブ、負、隠れた、否定的
[★]
- 英
- hit
- 関
- 打つ、ヒット