- 英
- predictive value of negative test
- 同
- 陰性反応適中度、陰性正診率 true negative rate
- 関
- 陽性適中度、感度、特異度
陽性適中度と陰性適中度
- 臨床医学的視点から有用
- 検査をすることによって、その患者さんの疾病の有無を知りたい。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/13 14:03:38」(JST)
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陰性適中率(いんせいてきちゅうりつ)とは、臨床検査における事後確率の1つで、ある検査において「陰性と判定された場合に、真の陰性である確率」として定義される値である。
同義語
陰性適中率,陰性適中度,陰性的中率,陰性的中度,陰性反応適中率,陰性反応適中度,陰性反応的中率,陰性反応的中度
陰性予測率,陰性予測度,陰性予測値,無徴正診率
概要
「陰性適中率が高い」とは、「検査結果が陰性と判定された場合に、真の陰性(非有病者)である確率が高い」という意味である。
対となる表現に、陽性適中率があり、ある検査において「陽性と判定された場合に、真の陽性である確率」である。
有病者である事前確率が有病率であるのに対して、陰性適中率は検査結果が陰性という判定を得られた場合における条件付き確率であり、事後確率である。
厳密には、「(1-有病率)を非有病者である事前確率とすれば、陰性の場合に非有病者である事後確率は陰性適中率」であり、「有病率を有病者である事前確率とすれば、陰性の場合に有病者である事後確率は(1-陰性適中率)」である。
陰性適中率は、感度と特異度だけでなく、有病率の影響も受ける。
一般的には、感度が高いと陰性適中率が高くなり、除外診断に有用である。
参考
感度,特異度,陽性適中率,陰性適中率については、以下の表を参考にされたい.
|
真の状態
(生検などの詳細検査の結果で決定) |
陽性 |
陰性 |
検査
結果 |
陽性 |
真陽性 |
偽陽性
(第1種の過誤) |
陽性適中率 =
真陽性の数
検査陽性の数
|
陰性 |
偽陰性
(第2種の過誤) |
真陰性 |
陰性適中率 =
真陰性の数
検査陰性の数
|
|
感度 =
真陽性の数
真陽性+偽陰性
|
特異度 =
真陰性の数
偽陽性+真陰性
|
関連項目
- 疫学
- 二項分類
- 第一種過誤と第二種過誤
- 感度
- 特異度
- 陽性適中率
- 尤度比
- 陰性尤度比
- 陽性尤度比
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 12. パノラマ断層撮影法における上顎洞粘膜肥厚の検出能と限界
- 西明 仁,香川 豊宏,瀬々 良介,三輪 邦弘,田代 陽美子,小川 和久,和田 忠子,湯浅 賢治,原田 理恵,市原 隆洋,坂元 英知,太田 隆介
- 福岡歯科大学学会雑誌 28(4), 162, 2001-12-30
- … 敏感度は91.5%,特異度は62.9%,陽性適中度は80.1%,陰性適中度は81.5%であった。 …
- NAID 110004004174
Related Links
- 衛生学・公衆衛生学・疫学・統計学・臨床検査学:第3回----(適中率と感度・特異度・有病率) ・陽性適中率は陽性者における真陽性者の割合、陰性適中率は陰性者における真陰性者の割合になります。・適中率を、感度や特異度を ...
- 陽性反応適中度について。有病率はそのままで、感度と特異度を低い検査にした場合、陽性反応適中度は上がるのでしょうか、下がるのでしょうか。真陽性の者をa(人)、偽陰性をb、偽陽性をc、真陰性をdとし、「(a, b, c, d or ...
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★リンクテーブル★
[★]
疾患
有 無
検査 陽性 80 20
陰性 10 90
[正答]
※国試ナビ4※ [105E021]←[国試_105]→[105E023]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108H014]←[国試_108]→[108H016]
[★]
- 英
- specificity
- 関
- 感度、有病率(検査前確率)、陽性適中度 陽性予測値 positive predictive value、陰性適中度 陰性予測値 negative predictive value、感度と特異度
- 無病者における検査結果が陰性である確率(流れが分かる実践検査マニュアル上巻 p.35)
|
疾患あり
|
疾患なし
|
検査陽性
|
a 真陽性
|
b 偽陽性
|
検査陰性
|
c 偽陰性
|
d 真偽性
|
Sp= d / ( b + d )
感度と特異度
- 公衆衛生学的な視点から有用
- 検査をすることによって集団の中からできるだけ疾病のある人を発見したい。
[★]
- 英
- sensitivity
- 同
- 敏感度
- 関
- 特異度、有病率(検査前確率)、検査後確率、陽性適中度 陽性的中率 positive predictive value、陰性適中度 陰性的中率 negative predictive value、感度と特異度、陽性尤度比
- 有病者における検査結果が陽性である確率(流れが分かる実践検査マニュアル上巻 p.35)
|
疾患あり
|
疾患なし
|
検査陽性
|
a 真陽性
|
b 偽陽性
|
検査陰性
|
c 偽陰性
|
d 真偽性
|
Sn= a / ( a + c )
[★]
- 英
- predictive value of positive test, positive predictive value
- 同
- 陽性反応適中度 (SUB)
- 関
- 陰性適中度、感度、特異度
[show details]
陽性的中率 : 約 29,600 件
陽性的中度 : 約 951 件
陽性適中率 : 約 21,800 件
陽性適中度 : 89 件
陽性反応適中度 : 約 8,020 件
陽性反応的中度 : 約 5,830 件
- 「陽性予測率」とか訳されている場合があるが、これは一般的ではない感じ
陽性適中度と陰性適中度
- 臨床医学的視点から有用
- 検査をすることによって、その患者さんの疾病の有無を知りたい。
[★]
- 英
- predictive value
- 関
- 予測値
- 臨床検査の分野では事前確率(検査前確率)によって検査後確率(陽性反応適中度、陰性反応適中度)が影響を受ける。
[★]
- 英
- negativity、negative、cryptic
- 関
- 潜在性、ネガティブ、負、隠れた、否定的
[★]
- 英
- degree
- 関
- 温度