ジスチグミン
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 臭化ジスチグミンの増量により急性膵炎を併発したコリン作動性クリーゼの1例
- 11.臭化ジスチグミンの長期投与中にコリン作動性クリーゼを発症した慢性期脳梗塞の1例(第21回 日本リハビリテーション医学会中部・東海地方会)
- 長谷川 真基,高木 維治,平井 長年,瀧田 徹
- リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 44(12), 768, 2007-12-18
- NAID 110006532925
Related Links
- 自律神経系 一般名:臭化ジスチグミン 商品名 [ウブテック][ウブレチド][デニスパン] 作用 機序 ChE阻害作用 アセチルコリ作用を増強する 抗クラーレ作用 胃運動亢進作用 縮瞳作用 効能 ・用途 重症筋無力症 手術後および神経因性膀胱 ...
- ジスチグミンとは。効果、副作用、使用上の注意。 運動神経のはたらきを活発にして、骨格筋の収縮や興奮を増強させ、筋力を高める作用がある薬です。 重症筋無力症 の治療に使われます。 臭化ジスチグミン製剤 は、 手術後及び ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ウブテック錠5mg
組成
成分
含量
添加物
- 乳糖水和物、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム
禁忌
- 消化管又は尿路の器質的閉塞のある患者〔消化管機能を亢進させ、症状を悪化させるおそれがある。また、尿の逆流を引き起こすおそれがある。〕
- 迷走神経緊張症のある患者〔迷走神経の緊張を増強させるおそれがある。〕
- 脱分極性筋弛緩剤(スキサメトニウム)を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 手術後及び神経因性膀胱などの低緊張性膀胱による排尿困難
- 重症筋無力症
- 手術後及び神経因性膀胱などの低緊張性膀胱による排尿困難
- ジスチグミン臭化物として、成人1日5mgを経口投与する。
- 重症筋無力症
- ジスチグミン臭化物として、通常成人1日5〜20mgを1〜4回に分割経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
- 効果が認めらない場合には、漫然と投与せず他の治療法を検討すること。
- 重症筋無力症の患者では、医師の厳重な監督下、通常成人1日5mgから投与を開始し、患者の状態を十分観察しながら症状により適宜増減すること。
慎重投与
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 腎障害のある患者〔本剤は腎臓から排出されるため、血中濃度が上昇するおそれがある。〕
- コリン作動薬やコリンエステラーゼ阻害薬を服用している患者〔相互に作用を増強し、副作用が発現しやすくなるおそれがある(「相互作用」の項参照)。〕
- 気管支喘息の患者〔気管支喘息の症状を悪化させるおそれがある。〕
- 甲状腺機能亢進症の患者〔甲状腺機能亢進症を悪化させるおそれがある。〕
- 徐脈・心疾患(冠動脈疾患、不整脈)のある患者〔心拍数低下、冠動脈の収縮、冠れん縮による狭心症、不整脈の増悪、心拍出量低下を起こすおそれがある。〕
- 消化性潰瘍の患者〔消化管機能を亢進させ潰瘍の症状を悪化させるおそれがある。〕
- てんかんの患者〔てんかんの症状を悪化させるおそれがある。〕
- パーキンソン症候群の患者〔パーキンソン症候群の症状を悪化させるおそれがある。〕
重大な副作用
コリン作動性クリーゼ:
頻度不明
- 本剤の投与により意識障害を伴うコリン作動性クリーゼ(初期症状:悪心・嘔吐、腹痛、下痢、唾液分泌過多、気道分泌過多、発汗、徐脈、縮瞳、呼吸困難等、臨床検査:血清コリンエステラーゼ低下)があらわれることがある(コリン作動性クリーゼは投与開始2週間以内での発現が多く報告されている)。このような場合には、直ちに投与を中止し、アトロピン硫酸塩水和物0.5〜1mg(患者の症状に合わせて適宜増量)を静脈内投与する。また、呼吸不全に至ることもあるので、その場合は気道を確保し、人工換気を考慮すること。
狭心症、不整脈:
頻度不明
- 狭心症、不整脈(心室頻拍、心房細動、房室ブロック、洞停止等)があらわれることがある。このような場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- ジスチグミン臭化物は、ネオスチグミンメチル硫酸塩と同様に、コリンエステラーゼを可逆的に阻害して間接的な副交感神経興奮作用を示す。作用はネオスチグミンよりも強く、コリンエステラーゼ阻害作用は約2倍、抗クラーレ作用は約3倍である3)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ジスチグミン臭化物、Distigmine Bromide (JAN)
[別名]臭化ジスチグミン
化学名
- 3,3'-[Hexamethylenebis(methyliminocarbonyloxy)]bis(1-methylpyridinium)dibromide
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶性の粉末である。
水に極めて溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすく、無水酢酸に溶けにくい。
水溶液(1→100)のpHは5.0〜5.5である。
やや吸湿性である。
光によって徐々に着色する。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- distigmine
- 化
- 臭化ジスチグミン distigmine bromide
- ラ
- distigmini bromidum
- 商
- ウブレチド、ウブテック
- 関
- 抗コリンエステラーゼ薬、ネオスチグミン
適応
- 経口:重症筋無力症、手術後および神経因性膀胱などの低緊張性膀胱による排尿困難
- 点眼剤:緑内障、や調節性内斜視
禁忌
- 消化管・尿路の器質的閉塞、迷走神経緊張症、脱分極性筋弛緩薬(スキサメトニウム)を投与中の患者
副作用
-臭化ジスチグミン
[★]
- 英
- bromide、bromo
- 関
- 臭化物、ブロミド、ブロモ、ブロマイド