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Japanese Journal
- 臨床 骨盤骨折の部位と外傷重傷度との関連--両側恥坐骨骨折の重要性
- 彎曲状寛骨臼骨切り術(CPO)術後坐骨骨折例の検討
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★リンクテーブル★
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- 77歳の女性。自宅の玄関で倒れているところを家人に発見され、痛みで立ち上がれないため救急車で搬入された。意識は清明。心拍数 92/分、整。血圧170/100 mmHg。SpO2 100%(リザーバー付マスク10L/分酸素投与下)。右股関節を動かすと痛がる。右下肢に腫脹を認めず圧痛もはっきりしない。上肢の筋力低下を認めない。四肢の腱反射は正常。感覚の左右差はない。いつもは200m先のコンビニエンスストアまで杖をついて買い物に行っていたという。股関節エックス線写真(別冊No. 2)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111H021]←[国試_111]→[111H023]
[★]
- 英
- pelvic fracture
- ラ
- fractura pelvis
- 関
- 骨盤、骨折
- 研修医当直御法度 第5版 p.204
骨盤の単独骨折 (SOR.680)
- 筋起始部が脆弱で骨単核の融合する直前、すなわち中高生の年齢に好発
- 縫工筋 -上前腸骨棘骨折
- 大腿直筋 -下前腸骨棘骨折
- 大腿二頭筋-坐骨結節骨折
骨盤輪の骨折と脱臼 (SOR.681)
- 恥骨骨折・坐骨骨折:骨盤骨折の中で最も多く35-50%を占める
- 恥骨結合離開:
- 腸骨垂直骨折
- 骨盤輪二重骨折
SLE.127
- 骨盤半側骨折。恥骨結合離開、恥骨弓骨折、腸仙骨関節離開、腸骨翼骨折、仙骨骨折などが発生し、前方骨盤環と後方骨盤環の連続性が立たれた状態。
- 高度の後腹膜血腫(2000-3000ml)、骨盤臓器損傷を合併することが多く、重症。
重度の骨盤の多発骨折 SOR.682-683
合併症
- 前方骨盤輪骨折による膀胱・尿道の損傷が重要。10%の骨盤骨折にみられ、損傷を合併した例の死亡率は5-10%。
- 初診時に自力排尿が可能で尿中に出血を認めない場合以外には、カテーテルの挿入を試みて尿路損傷・出血の有無を確認しなければならない。無理に施行すると損傷を拡大することがあるので慎重に行う。
- 外尿道口に血液が認められている場合には尿道損傷が疑われる。
治療
YN.L41
- 血圧低下と共に尿量が減少したら、まず輸血をおこなう
- 1. 輸液、輸血
- 2. シーツパッキング、サムスリング
- 3. 動脈塞栓術
- 4. 骨盤創外固定
- 5. カンパス牽引
[★]
- 関
- 坐骨骨折、恥骨骨折、恥骨、坐骨
[★]
- 英
- fracture
- 関
高齢者における骨折の好発部位
- 参考1
多い
- 上腕骨頚部:転倒して手を伸ばしてついた、直接方外側を打った場合に外科頚骨折しやすい。特に高齢者、特に女性に多い。
- 橈骨遠位部:コーレス骨折(Colles骨折)は10歳前後の小児と骨粗鬆症を有する老人に多い。
- 椎骨(椎体圧迫骨折):骨粗鬆症を生じている女性に多い。
- 大腿骨頚部
やや多い
- 肋骨
- 上腕骨遠位部
- 坐骨?
- 大腿骨遠位部
- 脛骨近位部
- 脛骨位部
小児の骨折
- →小児骨折
骨折による骨癒合しにくい部位
- 血流が乏しいことによる
- 大腿骨頚部内側骨折、手根骨舟状骨骨折、脛骨中下1/3骨折、距骨骨折
骨折による出血量
- SOR.631
診察
- 1. 皮下骨折/開放骨折
- 2. 血管損傷の有無
- 3. 末梢神経損傷の有無
- 4. 軟部組織の損傷
- 5. 受傷部位周辺臓器の損傷
- 6. 受傷後の時間経過
参考
- http://www.biomech.mech.nagoya-u.ac.jp/iplweb/impact_bio/pdf/1st/Harada.pdf
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- 英
- ischium, ischial bone
- ラ
- os ischii