- 英
- inactivated poliovirus
- 商
- クアトロバック、イモバックスポリオ
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Japanese Journal
- 海外情報 WHO関係 Weekly Epidemiology Recordより(23)経口ポリオウイルスワクチン使用国への不活化ポリオウイルスワクチンの導入
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- 単独の不活化ポリオワクチンの定期接種は、2012(平成24)年の9月1日から開始されました。 2012(平成24)年9月1日から生ポリオワクチンの定期予防接種は中止され、単独の不活化ポリオワクチンの定期接種が導入されました。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
イモバックスポリオ皮下注
組成
製法の概要
- 本剤は、3種類の血清型のポリオウイルス (1型: Mahoney株、2型: MEF-1株及び3型: Saukett株) を型別にVero細胞 (サル腎細胞由来) で培養増殖させ、得られたウイルス浮遊液を濃縮、精製した後に不活化し、各型の不活化単価ワクチン原液を199ハンクス培地と混合し、希釈した3価の不活化ポリオワクチンである。希釈剤としてM-199ハンクス、保存剤としてフェノキシエタノールとホルムアルデヒドを含む。本剤は製造工程で、ウシの血液成分 (血清) 及びヒツジの毛由来成分 (コレステロール) を含む培地及びブタ膵臓由来成分 (トリプシン) を使用している。
組成
- 本剤は、1シリンジ中に下記の成分・分量を含有する。
有効成分
- 不活化ポリオウイルス1型 40DU1)
不活化ポリオウイルス2型 8DU1)
不活化ポリオウイルス3型 32DU1)
添加物
- フェノキシエタノール 2.5μL
無水エタノール 2.5μL
ホルマリン 12.5μg2)
M-199ハンクス 0.40mL以下3)
ポリソルベート80 21μg以下4)
pH調節剤 適量
- 1) DU: D抗原単位
2) ホルムアルデヒド換算量
3) 本剤はM-199ハンクスを用いて0.5mLに合わせる。0.40mLはM-199ハンクス溶液として理論上の最大値。
4) 理論上の最大量
禁忌
(予防接種を受けることが適当でない者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
- 明らかな発熱を呈している者
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
- 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
- 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
効能または効果
- 急性灰白髄炎の予防
- 通常、1回0.5mLずつを3回以上、皮下に注射する。
接種対象者・接種時期
- 本剤の接種は、通常、生後3か月から90か月までの間にある者に行うが、初回免疫については、標準として生後3か月から12か月までの者に3〜8週間の間隔で3回、追加免疫については、初回免疫後6か月以上の間隔をおいて(標準として初回免疫終了後12か月から18か月までの間に)1回、接種する。
他のワクチン製剤との接種間隔
- 生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔を置いて本剤を接種すること。ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができる (なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。
慎重投与
(接種の判断を行うに際し,注意を要する者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
- 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
- 過去にけいれんの既往のある者
- 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
- 本剤の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者[重要な基本的注意5.参照]
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状 (頻度不明注2))
- ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
けいれん (1.4%注3))
- けいれんがあらわれることがあるので、症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 本剤を幼児に初回及び追加接種した時、安定的で高い免疫原性を示し、その抗体持続時間は長期にわたることが報告されている4)。また、本剤を幼児に接種した時、鼻咽頭部で中和抗体及びIgAが獲得され、ポリオウイルスの主感染様式である経口感染が防御されることが報告されている4)〜11)。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 混合生物学的製剤
- 不活化ポリオウイルス1型(Sabin株)
- 不活化ポリオウイルス2型(Sabin株)
- 不活化ポリオウイルス3型(Sabin株)
[★]
- 関
- ワクチン類、不活化ポリオウイルス
- 不活化ポリオウイルス1型
- 不活化ポリオウイルス2型
- 不活化ポリオウイルス3型
[★]
不活化ポリオウイルス
[★]
- 英
- virus
- 同
- ウイルス粒子 virus particle、ビリオン virion
- 関
- 微生物学、抗ウイルス薬、国試に出がちなウイルス
感染経路による分類 SMB.374
学名
目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)
増殖過程
- 吸着 absorption
- 侵入 penetration
- 脱殻 uncoating
- ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
- ウイルス粒子の組み立て assembly
- 放出 release
感染の分類
持続時間
ゲノム
- 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。
[★]
- 英
- poliovirus
- 関
- ウイルス、ポリオ=急性灰白髄炎
ウイルス学
感染症
- 経口摂取→消化管粘膜上皮細胞で増殖→局所リンパ節(扁桃・パイエル板)経由で血液へ(ウイルス血症)→中枢神経系(脊髄前角の運動神経、延髄)に侵入・増殖→神経細胞破壊→麻痺(感染後2週間)
- 中枢神経内では、ポリオウイルスに感受性が高いのは脊髄前角の運動神経細胞
顕性
- 無症状のうちに中和抗体を獲得。
病原体
疫学
潜伏期間
感染経路
症状
- 急性弛緩性麻痺
- 10%が回復、10%が死亡、80%麻痺
合併症
経過
治療
検査
予防
[★]
- 英
- inactivation、inactivate、inactivated
- 関
- 失活、非働化、不活性化、解毒