- 英
- protamine
- 化
- 硫酸プロタミン protamine sulfate
- 例えば、インスリンアスパルトにプロタミンを添加したも皮下組織でインスリンアスパルトの解離が遅延し血中への移行が緩徐となる。
WordNet
- a simple protein found in fish sperm; rich in arginine; simpler in composition than globulin or albumin; counteracts the anticoagulant effect of heparin
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/10/15 15:33:58」(JST)
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プロタミン(英: protamine)は、魚類の精巣から抽出されるタンパク質の主成分である。
食品添加物として用いられており、塩基性で水に溶け、耐熱性芽胞菌に対して増殖抑制効果を持つ。このペプチドは、細胞膜の溶解または透過性亢進を引き起こすことなく、その抗菌効果を発揮することが知られている[1]。
目次
- 1 保存料としての特性
- 2 生理活性
- 3 脚注
- 4 関連項目
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保存料としての特性
日持の向上目的で通常用いられている有機酸と違い、アルカリ側のpH領域で制菌効果が高まるため、使用用途としては製品pHがアルカリ側の中華蒸し麺、味に影響が出ては困る洋菓子、和菓子等に多い。
製造特許もあり、供給メーカーは上野製薬とアサマ化成。
保存料に分類されるが、長い食習慣があるため、安全性には問題がないとされており、成分規格および使用基準は特に定められていない。
食品の原材料表示で「保存料(しらこたん白)」と表示されているものはこのプロタミンである。サケ科またはニシン科の魚の白子から抽出されたものが使われる。
生理活性
魚類プロタミンの場合、6割がアルギニン組成なので、アルギニンの効能を引き継ぐものが多く、肥満防止、精力増強、免疫強化や新陳代謝、インシュリンの分泌を活発にする。インシュリンはタンパク質やグリコーゲンを生成させる働きあるので、糖尿病の予防にも効果的といわれている。
脚注
- ^ Aspedon A, Groisman EA (1996). “The antibacterial action of protamine: evidence for disruption of cytoplasmic membrane energization in Salmonella typhimurium.”. Microbiology 142 (Pt 12): 3389–97. PMID 9004502.
関連項目
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Japanese Journal
- A-3 シリカに吸着したプロタミンの坑菌効果について(細胞・毒性・生体用セラミックスI,一般講演(口頭発表),第58回日本歯科理工学会学術講演会)
- 成澤 英明,趙 漢撤,片岡 有,玉置 幸道,宮崎 隆
- 日本歯科理工学会誌 30(5), 287, 2011-09-25
- Protamines are well known basic peptides with anti-bacterial effects used as natural food preservatives. Previous researches indicated the possibility of adherence of protamine to the surface of silic …
- NAID 110008790510
- 抗凝固薬・抗血小板薬内服中の患者における出血性合併症への対処法 (特集 救急薬剤プラクティカルガイド) -- (救急薬剤の基礎)
Related Links
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- プロタミン硫酸塩静注100mg「モチダ」。持田製薬株式会社の提供する医療関係者のためのホームページです。医薬品の写真、服用の手引き、注意事項などの製品情報がご覧になれます。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- <detail charfmt = "bold">ヘパリン拮抗剤
販売名
ノボ・硫酸プロタミン静注用100mg
組成
- 本剤は1バイアル(10mL)中に下記成分を含む。(組成及び性状の表参照)
禁忌
効能または効果
- ヘパリン過量投与時の中和、血液透析・人工心肺・選択的脳灌流冷却法等の血液体外循環後のへパリン作用の中和
- 通常、へパリン1,000単位に対して、本剤1.0〜1.5mL(プロタミン硫酸塩として10〜15mg)を投与する。
ヘパリンの中和に要するプロタミン硫酸塩量は、投与したヘパリン量及びヘパリン投与後の時間経過により異なるので、本剤の投与量はプロタミンによる中和試験により決める。
投与に際しては、通常1回につき本剤5mL(プロタミン硫酸塩として50mg)を超えない量を、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液100〜200mLに希釈し、10分間以上をかけて徐々に静脈内に注入する。
慎重投与
- 本剤又はプロタミン含有インスリン製剤の投与歴のある患者(「重要な基本的注意」の項参照)
- アレルギー素因のある患者
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明)
- 本剤投与直後にショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、患者の状態を十分に観察し、血圧低下、脈拍異常、冷汗、呼吸困難、発赤、意識レベルの低下等、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、血圧の維持、体液の補充管理、気道の確保等の適切な処置を行うこと。
肺高血圧症(頻度不明)
- 肺高血圧症(肺動脈圧の上昇、血圧低下、頻脈等)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
呼吸困難(頻度不明)
- 急速投与により呼吸困難があらわれることがあるので、投与速度に留意し、症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- プロタミンのヘパリンに対する中和作用を量的に検討するため、化学的な滴定法、比濁法、生物学的な凝固法、BP法(以上in vitro法)及びマウスにおけるin vivo法によって測定すると、プロタミンによるヘパリンの平均中和量は、プロタミン1mgに対してヘパリン89.9〜109.8単位であった2)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- プロタミン硫酸塩(protamine sulfate)
本質
- プロタミンはサケ科などの魚類の成熟した精巣から得た塩基性ポリペプチドであり、本品はその硫酸塩である。
性状
- プロタミン硫酸塩は白色の粉末である。本品は水にやや溶けにくい。
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インスリンアスパルト
- 関
- その他のホルモン剤
溶解インスリンアスパルト:プロタミン結晶性インスリンアスパルト = 3:7
[★]
- 英
- protamine sulfate test
- 同
- パラコアグレーションテスト paracoagulation test
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- 英
- protamine sulfate test
- 同
- パラコアグレーションテスト paracoagulation test
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- 英
- nucleoprotamine
- 関
- プロタミン
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- ノボラピッド30ミックス
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