- 英
- dihydroxyacetone phosphate, DHAP
- 関
CH2-OH
|
C=0
|
CH2-O-H2PO4
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/14 11:31:37」(JST)
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ジヒドロキシアセトンリン酸 |
|
IUPAC名 |
1,3-ジヒドロキシ-2-プロパノンリン酸 |
分子式 |
C3H7O6P |
分子量 |
170.06 |
CAS登録番号 |
[57-04-5] |
SMILES |
OCC(COP(O)(O)=O)=O |
ジヒドロキシアセトンリン酸(ジヒドロキシアセトンリンさん、Dihydroxyacetone phosphate)は、カルビン回路から脂質の合成まで生化学的な多くの反応に関与している有機化合物である。特に解糖系で重要な役割を果たしている。
解糖系
ジヒドロキシアセトンリン酸は、グリセルアルデヒド-3-リン酸とともに、解糖系でフルクトース-1,6-ビスリン酸が分解されて生成する2つの化合物のうちの1つである。グリセルアルデヒド-3-リン酸とは、素早く、可逆的に異性化反応を起こす。
- フルクトース-1,6-ビスリン酸 グリセルアルデヒド-3-リン酸 + ジヒドロキシアセトンリン酸
- ジヒドロキシアセトンリン酸 グリセルアルデヒド-3-リン酸
その他の代謝
カルビン回路では、ジヒドロキシアセトンリン酸は1,3-ビスホスホグリセリン酸がNADPHにより6度の還元を受けて生成する。セドヘプツロース-1,7-ビスリン酸やフルクトース-1,6-ビスリン酸の合成の原料となり、これらはリブロース-5-リン酸の合成に使われる。
ジヒドロキシアセトンリン酸は、グリセリンが解糖系に入る際の出発物質となるL-3-ホスホグリセリン酸の脱水素化によっても作られる。逆に、脂肪細胞では解糖系で作られたジヒドロキシアセトンリン酸が還元されてL-グリセロール3-リン酸が作られ、新しいトリグリセリドを作る原料となる。どちらの反応も、NAD+/NADHを補因子として、グリセロール-3-リン酸デヒドロゲナーゼにより触媒される。
関連項目
解糖系 |
|
グルコース - グルコース-6-リン酸 - フルクトース-6-リン酸 - フルクトース-1,6-ビスリン酸 - ジヒドロキシアセトンリン酸 - グリセルアルデヒド-3-リン酸 - 1,3-ビスホスホグリセリン酸 - 3-ホスホグリセリン酸 - 2-ホスホグリセリン酸 - ホスホエノールピルビン酸 - ピルビン酸 - アセチルCoA
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クエン酸回路→
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カルビン回路 |
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物質 |
リブロース-1,5-ビスリン酸 - 3-ホスホグリセリン酸 - 1,3-ビスホスホグリセリン酸 - グリセルアルデヒド-3-リン酸
ジヒドロキシアセトンリン酸 - フルクトース-1,6-ビスリン酸 - フルクトース-6-リン酸
エリトロース-4-リン酸 - セドヘプツロース-1,7-ビスリン酸 - セドヘプツロース-7-リン酸
キシルロース-5-リン酸 - リボース-5-リン酸
|
|
酵素 |
リブロースビスリン酸カルボキシラーゼ - ホスホグリセリン酸キナーゼ - グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ - トリオースリン酸イソメラーゼ - アルドラーゼ - フルクトース-1,6-ビスホスファターゼ - トランスケトラーゼ - セドヘプツロース-1,7-ビスホスファターゼ - トランスケトラーゼ - リボース-5-リン酸イソメラーゼ - リブロース-5-リン酸-3-エピメラーゼ - ホスホリブロキナーゼ
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Japanese Journal
- クラスI : アルドラーゼ遺伝子の構造および機能進化(保健福祉学部栄養学科)
- 368. 酵母のC_1化合物固定系を利用する^<13>C-ジヒドロキシアセトンリン酸の合成
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
ジヒドロキシアセトンリン酸 dihydroxyacetone phosphate
[★]
ジヒドロキシアセトンリン酸 DHAP
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- acetone
- 同
- ジメチルケトン dimethyl ketone、2-プロパノン 2-propanone
- 関
- ケトン体
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- dihydro
[★]
- 英
- hydroxy
- 関
- 水酸化、ハイドロキシ