- 英
- indigocarmine
- 商
- インジゴカルミン
- 関
- インジゴチン硫酸ナトリウム
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インジゴカルミン |
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IUPAC名
3,3'-dioxo-2,2'-bis-indolyden-5,5'-disulfonic acid disodium salt
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別称
indigotine; 5,5'-indigodisulfonic acid sodium salt
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
860-22-0 |
PubChem |
5284351 |
ChemSpider |
4447431 |
UNII |
D3741U8K7L |
- [Na+].[Na+].[O-]S(=O)(=O)c3cc4C(=O)\C(=C2\C(=O)c1cc(ccc1N2)S([O-])(=O)=O)Nc4cc3
|
- InChI=1S/C16H10N2O8S2.2Na/c19-15-9-5-7(27(21,22)23)1-3-11(9)17-13(15)14-16(20)10-6-8(28(24,25)26)2-4-12(10)18-14;;/h1-6,17-18H,(H,21,22,23)(H,24,25,26);;/q;2*+1/p-2/b14-13+;;
Key: KHLVKKOJDHCJMG-QDBORUFSSA-L
InChI=1/C16H10N2O8S2.2Na/c19-15-9-5-7(27(21,22)23)1-3-11(9)17-13(15)14-16(20)10-6-8(28(24,25)26)2-4-12(10)18-14;;/h1-6,17-18H,(H,21,22,23)(H,24,25,26);;/q;2*+1/p-2/b14-13+;;
Key: KHLVKKOJDHCJMG-AKPRSONXBD
|
特性 |
化学式 |
C16H8N2Na2O8S2 |
モル質量 |
466.36 |
外観 |
紫色の固体 |
融点 |
>300 °C
|
水への溶解度 |
10 g/L (25 °C) |
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
インジゴカルミン(Indigo carmine)は、やや紫がかった青色に着色することのできる着色料。インジゴイド系の食用タール色素に分類される合成着色料である。インジゴカーミンとも呼ばれる。食品衛生法では青色2号(あおいろにごう)として食品添加物に指定されている。常温では暗紫青(暗紫褐色)の粒または粉末状の固体で、無臭である。熱や光、塩基に弱く、還元されやすい。
工業的には、インディゴに対して濃硫酸や発煙硫酸を用いてスルホン化することによって作り出す。
主に食品添加物や工業製品の着色用途として使用される。旧厚生省は天然に存在しない添加物に分類している[1]。他の着色料では得られにくい独特な紫青色に着色できる。食品用途には、チョコレートや和菓子への使用が多い。
目次
- 1 医療における利用
- 2 検出液としての利用
- 3 脚注
- 4 外部リンク
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医療における利用 [編集]
- 分腎機能検査…静脈投与し、膀胱鏡で左右それぞれの尿管からの初排泄までの時間を測定し[2]、左右の腎機能の評価を行う。ただしこういった手段を使用しなくても各種画像検査でおおよそ左右の腎機能差は予測できるので、あまり実施されることはない。
- 色素内視鏡検査…上部消化管内視鏡や大腸内視鏡で用いられ、病変部やヒダの集中にたまることでコントラストが付く。
といった用途で用いられる。
検出液としての利用 [編集]
インジゴカルミンの水溶液に還元剤として亜ジチオン酸ナトリウムを作用させると、無色または薄い黄色の還元体に変わる。この還元体は酸化を受けやすく、少しでも酸素があると再びインジゴカルミンに戻り青色を呈することから、酸素の検出に利用される。
色に pH依存性があることを利用して、pH指示薬として用いられる。pH が 11.4 以下では青色、pH が 13.0 以上の強塩基性条件下では黄色を呈する。
脚注 [編集]
- ^ 厚生省「表5 食品添加物の年齢別摂取量」マーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量の調査 (平成12年12月14日 厚生省) (日本食品化学研究振興財団)
- ^ http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/7225400A1031_1_01/
外部リンク [編集]
- 食用青色2号(横浜市衛生研究所 - 食品衛生情報)
- 食用青色2号(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社)
Japanese Journal
- 水滴噴霧気中パルス放電による色素分解における電解質の影響
- 能勢 泰祐,横山 祐三,南谷 靖史
- 電気学会論文誌. A, 基礎・材料・共通部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. A, A publication of Fundamentals and Materials Society 132(1), 72-79, 2012-01-01
- Effect of electrolytes on the decolorization of indigo carmine and on the production of H2O2 by pulsed discharge in air spraying water droplets was performed in sodium chloride and magnesium sulfate s …
- NAID 10030523704
- 研究・症例 胸腔鏡下胸管結紮術により治癒が得られた特発性乳び胸の1例
- 水滴噴霧パルス放電による色素分解においての酸素ガスの効果
- 能勢 泰祐,横山 祐三,中村 晶,南谷 靖史
- 電気学会論文誌. A, 基礎・材料・共通部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. A, A publication of Fundamentals and Materials Society 131(8), 648-658, 2011-08-01
- Effect of O2 on the decolorization of indigo carmine and on the production of dissolved species such as NO2-, NO3-, O3 and H2O2 in the treatment water by pulsed discharge in water droplet spray was in …
- NAID 10030522607
Related Links
- 一般名 インジゴカルミン注射液 規格 0.4%5mL1管 薬効 7225 治療を主目的としない医薬品 診断用薬(体外診断用医薬品を除く) 機能検査用試薬 腎機能検査用試薬 薬価 241.00 区分 製造メーカー 第一三共 販売メーカー
- 食道・胃・小腸・大腸などの診断に欠かせない色素法(コントラスト法、反応法、酢酸法ほか)と使用される色素剤(インジゴカルミン、ルゴール、クリスタルバイオレットなど)の特徴を解説しています。
- 本ページは、第一三共株式会社が販売する、インジゴカルミン注20mg「第一三共」のDIページです。 ... フリーダイヤルがご使用いただけない場合 電話:03-5255-7183 FAX:03-6225-1922 受付時間: 平日午前9時00分~午後5時30分 (土 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
インジゴカルミン注20mg「第一三共」
組成
有効成分
- インジゴカルミン(日局)20mg/5mL(0.4W/V%)
添加物
効能または効果
- ○腎機能検査(分腎機能測定による)
- 通常インジゴカルミンとして20?40mg(5?10mL)を静注した後、膀胱鏡で初排泄時間を調べる。
参考
- 健康成人の初排泄時間は3?5分で、遅くとも10分以内であれば機能異常ではない。腎機能障害がある場合、初排泄時間は遅延する1)。
(注)色素初排泄時間の他に、色素が尿中排泄最高濃度に達する時間(正常5?7分)、排泄持続時間(正常90分)を調べる場合もある。
乳癌、悪性黒色腫
- 乳癌のセンチネルリンパ節の同定においては、インジゴカルミンとして通常20mg(5mL)以下を悪性腫瘍近傍又は乳輪部の皮下に適宜分割して投与する。
悪性黒色腫のセンチネルリンパ節の同定においては、インジゴカルミンとして通常4?12mg(1?3mL)を悪性腫瘍近傍の皮内数箇所に適宜分割して投与する。
- センチネルリンパ節の同定においては、可能な限り本剤とラジオアイソトープ法を併用することが望ましい。その際には、併用する薬剤の添付文書を参照した上で使用すること。
- 本剤を用いたセンチネルリンパ節生検は、本検査法に十分な知識と経験を有する医師のもとで、実施が適切と判断される症例において実施すること。なお、症例の選択にあたっては、最新の関連ガイドライン等を参照し、適応となる腫瘍径や部位等について十分な検討を行うこと。
慎重投与
- アレルギー素因のある患者
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 高血圧の患者[症状が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
ショック
頻度不明注)
- ショックを起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には必要に応じ適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- インジゴカルミンはインジゴをスルホン化したdisodium indigotindisulfonateである。
インジゴカルミンによる腎機能検査は膀胱鏡で見ながら両側尿管からのインジゴカルミンの排泄状態を見て、病側腎の判定を行う。
本剤を体内に注入すると、速やかに腎臓から尿中に排泄される。
腎機能障害がある場合には、本剤の排泄が遅れるので、注入後膀胱鏡で初排泄時間を調べ腎機能を推定することができる。本法は左右両側の腎臓の機能を別々に診断でき、片側の病変を知るのに適した方法である1, 5)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- Disodium 3,3'-dioxo[-Δ2,2'-biindoline]-5,5'-disulfonate
分子式
分子量
性状
- 青色?暗青色の粉末又は粒で、においはない。水にやや溶けにくく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性である。圧縮するとき、銅に似た色沢を呈する。
★リンクテーブル★
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商品
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- 英
- indigotindisulfonate sodium
- 関
- インジゴカルミン
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インジゴカルミン
- 関
- indigotindisulfonate sodium
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- 英
- indigocarmine excretion test?
[★]
- 英
- indigo
- 関
- インディゴ
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- carmine
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