- 40歳の男性。飲酒量増加のため妻に説得されて来院した。建築会社で現場監督の仕事に従事している。以前から酒好きであったが、3、4年前から、休日の午前中も飲酒するようになった。最近は平日でも朝から飲酒し、仕事に支障をきたすようになった。
- a. 午前中の禁酒を勧める。
- b. 保健所への相談を勧める。
- c. 専門医療機関の受診を勧める。
- d. 本人の飲酒についての考えを聞く。
- e. 多量飲酒の健康影響について説明する。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 63歳の男性。3か月前の健康診査で空腹時血糖が146mg/dl、HbA1c 8.0%(基準4.3~5.8)を指摘され通院中である。初診時は身長172cm、体重77kg。脈拍80/分、整。血圧136/80mmHg。食事療法と運動療法とを含む生活指導を行い、2か月間で体重が2kg減少した。1週前の検査で空腹時血糖130mg/dl、HbA1c7.5%であった。医師と患者との会話を以下に示す。
- 医師「こんにちは。調子はいかがですか」患者「体重が2kgはすぐに減ったのですけれども、それからほとんど減らないんですよ」
- 医師「そうですね。減量を続けるのは大変ですよね。でも、血糖は130mg/dl、HbA1cも7.5%と良い方向に向かっていますよ」
- 患者「そうですか。でも、むしょうに甘いものが欲しくなる時があるのですよ。時々、がまんできずに食べてしまうこともありますしね」
- 医師「糖尿病がよくなるまで一緒に頑張りましょうよ」
- 行動変容のステージはどれか。
- a. 無関心期
- b. 関心期
- c. 実行期
- d. 維持期
- e. 再発期
[正答]
※国試ナビ4※ [101D027]←[国試_101]→[101D029]
[★]
- 68歳の男性。20歳から1日35本の喫煙を続けてきた。禁煙を決意したが、朝起きて5分以内に最初のタバコを吸ってしまう。禁煙の指定がある場所でも禁煙するのがつらいという。風邪で寝込んでいるときも喫煙している。
- この男性の禁煙指導で正しいのはどれか。
[正答]
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[★]
- 英
- alcoholism、alcoholic, alcohol dependence
- 同
- アルコール中毒
- 関
- アルコール、アルコール依存患者、アルコール依存性、アルコール症、アルコール性、アルコール中毒、アルコール依存、アルコール中毒者
合併症
- アルコール性肝障害、心筋症、胃潰瘍、慢性膵炎、多発神経炎、コルサコフ症候群、ウェルニッケ脳症
検査
- 参考1
- KAST:久里浜アルコール症センターによって作られた日本人向けのアルコール依存症のスクリーニングテスト。2003年改訂
- お酒で赤くなる体質を用いた食道がん高危険群のスクリーニングテスト → 詳しくは参考1参照
- CAGE:4項目
- AUDIT
治療
- KPS.452
- 介入 → 解毒(detoxication → リハビリテーション(社会復帰活動)
- 薬物療法が即座に用いられることはない、らしい。例えば、ジスルフィラムは外来リハビリテーションの第一段階が終わってから、あるいは入院治療を終え退院する際に処方される。
参考
- http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/alcohol/index.html
国試