- 63歳の男性。3か月前の健康診査で空腹時血糖が146mg/dl、HbA1c 8.0%(基準4.3~5.8)を指摘され通院中である。初診時は身長172cm、体重77kg。脈拍80/分、整。血圧136/80mmHg。食事療法と運動療法とを含む生活指導を行い、2か月間で体重が2kg減少した。1週前の検査で空腹時血糖130mg/dl、HbA1c7.5%であった。医師と患者との会話を以下に示す。
- 医師「こんにちは。調子はいかがですか」患者「体重が2kgはすぐに減ったのですけれども、それからほとんど減らないんですよ」
- 医師「そうですね。減量を続けるのは大変ですよね。でも、血糖は130mg/dl、HbA1cも7.5%と良い方向に向かっていますよ」
- 患者「そうですか。でも、むしょうに甘いものが欲しくなる時があるのですよ。時々、がまんできずに食べてしまうこともありますしね」
- 医師「糖尿病がよくなるまで一緒に頑張りましょうよ」
- 行動変容のステージはどれか。
- a. 無関心期
- b. 関心期
- c. 実行期
- d. 維持期
- e. 再発期
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 臨床実習中の学生と看護師長との会話を以下に示す。1枚の書類を見ながら話し合っている。
- 学生 「この書類はどんな目的で使うのですか」看護師長「初めて見ましたか。患者さんが自分の医療行為を確認できるようになっているのです」
- 学生 「確認できるとどうなるのですか」
- 看護師長「次にどんなことが行われるか分かっていると安心でしょう」
- 学生 「そうか。安心感以外に役に立つことがありますか」
- 看護師長「点滴などの取り違えが起こりそうな時に、自分は今日は点滴の予定がないと分かっていたら防げる可能性が高いでしょう」
- 学生 「なるほど。医療安全ですか」
- 看護師長「それと、医療の質が保証されます。根拠に基づいた医療が心がけられ、病院の医療行為が標準化されますから」
- 学生 「では、在院日数の短縮にもつながりますか」
- 看護師長「もちろんそうです」
- 医療関係の書類を以下に示す。話題になっているのはどれか。
[正答]
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[★]
- 40歳の男性。飲酒量増加のため妻に説得されて来院した。建築会社で現場監督の仕事に従事している。以前から酒好きであったが、3、4年前から、休日の午前中も飲酒するようになった。最近は平日でも朝から飲酒し、仕事に支障をきたすようになった。
- a. 午前中の禁酒を勧める。
- b. 保健所への相談を勧める。
- c. 専門医療機関の受診を勧める。
- d. 本人の飲酒についての考えを聞く。
- e. 多量飲酒の健康影響について説明する。
[正答]
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