- 25歳の男性。突然の左下肢全体の腫脹と疼痛とを主訴に来院した。昨夜、飲酒後に就寝したところ、明け方に痛みのため覚醒し、次第に左下肢が腫大してきた。体温36.5℃。下肢に明らかな感染巣を認めない。左下肢は腫脹し、一部暗赤色の発赤を認める。
- 最も考えられる病態はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A022]←[国試_101]→[101A024]
★リンクテーブル★
[★]
- 32歳の女性。発作性の頭痛と動悸とを主訴に来院した。1年前の健康診断で高血圧を指摘されたため、毎朝、血圧測定をしている。通常120/80mmHg前後であるが、症状出現時には収縮期血圧が200mmHgのこともある。意識は清明。身長155cm、体重46kg。脈拍76/分、整。血圧138/74mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球410万、Hb14.0g/dl、白血球7,800。血清生化学所見:尿素窒素18mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、TSH3.2μU/ml(基準0.2~4.0)、アルドステロン6ng/dl(基準5~10)、血漿レニン活性2.0ng/ml/時間(基準1.2~2.5)、アドレナリン120pg/ml(基準100以下)、ノルアドレナリン1,200pg/ml(基準100~450)。尿中VMA9mg/日(基準1.3~5.1)。
- 検査として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A021]←[国試_101]→[101A023]
[★]
- 生後4週の男児。嘔吐を主訴に来院した。生後10日ごろから時々哺乳時に溢乳を認めていたが、次第に噴水状の嘔吐となった。右上腹部に示指頭大の腫瘤を触れる。
- 正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A023]←[国試_101]→[101A025]
[★]
- 英
- hypertrophic pyloric stenosis
- 関
- 肥厚性幽門狭窄、幽門狭窄症
概念
- 幽門輪状筋の肥厚により幽門部の狭窄、通過障害をきたす。
- 生後2-3週より胃液、ミルクを嘔吐(無胆汁性)
病因
- 幽門の輪状筋の肥厚。生後には肥厚は存在せず、徐々に肥厚
疫学
- 500出生に一人。男児が女児の4-5倍多い (PED.1017)
病態
- 生後2-3週頃より嘔吐が始まり、回数、量が次第に増加し、1-2週間で噴水状となる(SPE.487)
- 生後2-4週で発症(PED.1017)
症状
- 噴水状嘔吐、低Clアルカローシス
- 脱水、電解質異常、低栄養
身体所見
- 胃: 胃蠕動の亢進
- 腹部:肥厚した幽門筋は上腹部正中ないし右側に母指頭大の硬い腫瘤として触知:オリーブ状腫瘤
検査
- 血算、血液生化学、動脈血ガス:低Cl性代謝性アルカローシス、低K血症、脱水による血液濃縮
- 腹部単純X線:胃の拡張・蠕動亢進、小腸ガスの減少
- 腹部超音波検査:細菌は幽門肥厚を直接描出して確定診断できる(PED.1017)
診断
- 身体所見(オリーブ状腫瘤)
- 検査(超音波:幽門部の筋層の厚さが4mm以上、長さが16mm以上)
治療
参考
- http://www.learningradiology.com/notes/ginotes/hypertrophicstenosispage.htm
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