- 21歳の女性。抜歯後の出血が5日間続くため来院した。数年前に鼻出血の止血困難があった。皮膚に出血斑を認めない。その他の身体所見に特記すべき異常はない。赤血球405万、Hb11.0g/dl、Ht34%、白血球5,700、血小板28万。出血時間10分以上(基準7分以下)、プロトロンビン時間(PT)11.2秒(基準対照11.3)、APTT58.1秒(基準対照32.2)。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 4歳の男児。1週前から発熱と顔色不良とを認め入院した。
- 皮膚は蒼白、躯幹部に点状出血を認める。眼球結膜は貧血様。心尖部に2/6度の収縮期雑音を聴取する。肝を右肋骨弓下に4cm、脾を左肋骨弓下に2cm触知する。
- 血液所見:Hb8.2g/dl、Ht23%、白血球63,000、血小板4.2万。プロトロンビン時間(PT)11.4秒(基準対照11.3)、APTT33.4秒(基準対照32.2)。
- 血清生化学所見:AST35単位(基準40以下)、ALT30単位(基準35以下)、LDH2,600単位(基準176~353)、Fe120μg/dl(基準80~160)、フェリチン50ng/dl(基準20~120)。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- 骨髄にみられるリンパ球様細胞はペルオキシダーゼ反応陰性で、B細胞形質を示す。
- この患児の初期治療はどれか。2つ選べ。
- a. 骨髄移植
- b. 大量の輸液
- c. 頭蓋放射線照射
- d. 赤血球濃厚液の投与
- e. 抗腫瘍薬による化学療法
[正答]
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- 28歳の女性。全身倦怠感を主訴に来院した。5年前から健康診断で尿蛋白と血尿とを指摘されていたが放置していた。血圧148/94mmHg。尿所見:蛋白2+、糖(-)、潜血2+、沈渣に赤血球10~15/1視野、白血球2~4/1視野、顆粒円柱1~5/1視野。血清生化学所見:総蛋白6.4g/dl、尿素窒素27mg/dl、クレアチニン1.6mg/dl。腎生検組織のPAS染色標本と蛍光抗体法免疫グロブリン染色標本とを以下に示す。治療効果の指標として有用なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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