- 4歳の男児。1週前から発熱と顔色不良とを認め入院した。
- 皮膚は蒼白、躯幹部に点状出血を認める。眼球結膜は貧血様。心尖部に2/6度の収縮期雑音を聴取する。肝を右肋骨弓下に4cm、脾を左肋骨弓下に2cm触知する。
- 血液所見:Hb8.2g/dl、Ht23%、白血球63,000、血小板4.2万。プロトロンビン時間(PT)11.4秒(基準対照11.3)、APTT33.4秒(基準対照32.2)。
- 血清生化学所見:AST35単位(基準40以下)、ALT30単位(基準35以下)、LDH2,600単位(基準176~353)、Fe120μg/dl(基準80~160)、フェリチン50ng/dl(基準20~120)。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- 骨髄にみられるリンパ球様細胞はペルオキシダーゼ反応陰性で、B細胞形質を示す。
- この患児の初期治療はどれか。2つ選べ。
- a. 骨髄移植
- b. 大量の輸液
- c. 頭蓋放射線照射
- d. 赤血球濃厚液の投与
- e. 抗腫瘍薬による化学療法
[正答]
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[★]
- 32歳の女性。3日前から続く高熱と咽頭痛とを主訴に来院した。甲状腺機能亢進症のため、1か月前から抗甲状腺薬を服用している。体温38.9℃、脈拍120/分、整。血圧120/80mmHg。咽頭と口蓋扁桃とに偽膜を認める。胸部打聴診で具常所見はない。腹部は平坦で肝・脾は触知しない。血液所見:赤血球450万、Hb14.0g/dl、Ht42%、白血球1,200(桿状核好中球2%、分葉核好中球2%、単球9%、リンパ球87%)、血小板22万。血清生化学所見:AST35単位(基準40以下)、ALT30単位(基準35以下)、LDH220単位(基準176~353)。まず投与するのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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[★]
- 21歳の女性。抜歯後の出血が5日間続くため来院した。数年前に鼻出血の止血困難があった。皮膚に出血斑を認めない。その他の身体所見に特記すべき異常はない。赤血球405万、Hb11.0g/dl、Ht34%、白血球5,700、血小板28万。出血時間10分以上(基準7分以下)、プロトロンビン時間(PT)11.2秒(基準対照11.3)、APTT58.1秒(基準対照32.2)。
[正答]
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