- 48歳の女性。健康診断で十二指腸に異常を指摘され来院した。3か月前から上腹部痛と腹部膨満感とが時々出現した。腹部身体所見で異常を認めない。上部消化管造影写真を以下に示す。
- a. 十二指腸下行脚内側に多く発生する。
- b. 真性はまれである。
- c. 後天性が多い。
- d. 牽引性が多い。
- e. 黄疸を合併すれば手術適応となる。
[正答]
※国試ナビ4※ [095D022]←[国試_095]→[095D024]
★リンクテーブル★
[★]
- 40歳の女性。健康診断で便潜血反応陽性を指摘され来院した。大腸内視鏡検査で粘膜病変を認める。その病変部生検組織H-E染色標本を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [095D023]←[国試_095]→[095D025]
[★]
- 60歳の男性。人間ドックの上部消化管造影で食道の異常を指摘され来院した。食道内視鏡写真と病変部生検組織H-E染色標本とを以下に示す。診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095D021]←[国試_095]→[095D023]
[★]
- 英
- duodenal diverticulum
- 関
- 憩室
概念
- 十二指腸に見られる憩室で先天性と後天性のものがある。
疫学
分類
- SSUR.526
- 先天性:乳頭開口部が憩室上になっているものは先天性。
- 後天性:単発性。十二指腸下行部内側(70-80%を占める(QB.A-59))、特にVater乳頭近傍に見られる。腸管内圧上昇により生じるものが多い。仮性憩室。
症状
- 無症状が多い ← 上部消化管造影で偶然に発見されることが多い(QB.A-59)
- 上腹部痛、腹部膨満感、嘔吐、食欲低下、下血 ← 非特異的(QB.A-59)
検査
上部消化管造影検査
治療
- 憩室による症状(腹痛、黄疸、膵炎)を呈するときには手術適応。(QB.A-59)
臨床関連
国試