- 英
- diet、dietary restriction、dietary modification、diet modification
- 関
- 食餌、食事、ダイエット、食習慣、食事習慣、食餌制限
WordNet
- follow a regimen or a diet, as for health reasons; "He has high blood pressure and must stick to a low-salt diet"
- the act of restricting your food intake (or your intake of particular foods) (同)dieting
- a legislative assembly in certain countries (e.g., Japan)
- a prescribed selection of foods
- the usual food and drink consumed by an organism (person or animal)
- eat sparingly, for health reasons or to lose weight
PrepTutorEJDIC
- (日本・デンマーク・スウェーデンなどの)『議会』,国会
- (日常の)『飲食物』,常食 / (健康・体重調節などのための)『規定食』,制限食 / (健康増進などのために)〈人〉‘に'規定食を取らせる / 規定食を取る,食物を制限する
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/31 00:06:19」(JST)
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ダイエット(diet)とは、規定食という意味であり[1]、健康のため、肥満の防止(や解消)のため、美容のために食事を制限すること[2][注 1]。
目次
- 1 概説
- 2 原語の定義と語源
- 3 ダイエットの一例
- 3.1 総摂取カロリーをコントロールする
- 3.2 種類(成分)をコントロールする
- 4 ダイエットとサプリメント
- 5 脚注
- 6 参考文献
- 7 関連項目
- 8 外部リンク
概説
ダイエットは、規定食という意味であり、健康保持や美容のために、食事の量や種類を制限することである[1]。
食事療法の一種。
先進国の人々では統計的に見ると栄養過多の傾向があり、(たとえば腎臓病患者数などと比較して)肥満に陥ってしまっている人の数が非常に多く、結果としてdietを行う人の比率を見ると痩せるために行っている人が多いので、「diet」が "痩せるための規定食"、という意味で使われている比率が多い。だがダイエット(規定食)は、肥満以外の疾病対策としても行われることがあるので、それらについても併せて解説する。
痩せるための諸活動全般に関しては「痩身」の項に譲り、本項では、正しく、運動を除き、規定食(食事)のみを扱う。[注 2]
また、食事療法全般に関しては食事療法の項に譲る。
原語の定義と語源
「ダイエット」は、英語の diet の音訳。現代英語では1.a「規則的に(=regularly)用意されたり食べられる飲食物」、b「habitual nourishment 習慣的な栄養摂取。(食習慣)」、c 特定の理由で行われる食事の種類や量の規定(規制)2. 徐々に体重を減らすための 飲食による療法(治療指示、治療計画) [3]。
語源については、古代ギリシア語の δίαιτα (diaita、「生活様式(生活習慣)」「生き方」)がある。このdiaitaという語はdiaitasthai(生活を導く、リードする)やdiaitan(分離する、(飲食物を)選ぶ)という語と関係がある。このギリシャ語diaitaがラテン語の diaeta、 中世ラテン語のdieta(日々の仕事、食事の許容(量))、古フランス語の13世紀ころのdieteを経て、英語に入った[4]。
英語の diet には、同綴異義語があり、「(現代ではデンマーク・スウェーデン・日本などの)国会」(通例 the Diet と綴る)等の意味もある。これは、「日程」「日々の勤め」等を意味するラテン語 dieta に由来する。dieta は、ラテン語 dies(「日」の意)の派生語として扱われていたが、実際には、前掲のギリシア語に由来する diaeta のヴァリアントであって、従って、英語の二つの diet は同根の語源を持つ[4]。
ダイエットの一例
総摂取カロリーをコントロールする
- 摂取カロリーを規定量にする
- 生活習慣病の予防、痩身、またそれに伴う関節などへの負担を減少させ関節症などの症状を和らげること、特定の治療効率の増大、などを目的として、食事の総カロリー量に一定の上限を設定する。「摂取カロリー<消費カロリー」の状態を保つことにより、体重が減少することを目的として行う。
種類(成分)をコントロールする
- 過大な成分を減らす
- 肥満の人
- *特に脂質(油脂や油を含んだ食品)を減らす。[注 3]
- *「油脂」と漠然と呼ばず、それを飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸にしっかり区別して、血管内壁に付着し健康への害が大きいとされる飽和脂肪酸のほうを極力避ける。
- *脂質および糖分を ともに制限する。
- *脂肪や炭水化物の摂取を制限する。
- *食品全般の量を減らし、代わりに非常に低カロリーで食物繊維質を多く含む食品(たっぷりの水・湯で戻したわかめ、こんにゃく、キャベツ、豆腐 等)に置き換える。[注 4]
- *食品全般の量を減らし、代わりに水をたっぷり摂る(例えば一日あたり2~5リットル程度。フランスのモデル育成所などが定番的に用いているdiet手法)
- *時間的な制限を行う(例、就寝3時間前以降は水以外は摂らない。夜9時(7時)以降は口にものを入れず水だけにする、等々)
- 現在の食事習慣では、身体的に朝、昼に摂った炭水化物や脂肪で十分であることが多く、運動量が収束に向かう夕方以降に摂取された炭水化物や脂肪は消費されにくいため、これらを制限することにより糖尿病や肥満の防止につながるという考えに基づく。
- *脂肪や炭水化物を控え、代わりにタンパク質を摂る
- 高タンパク質の食事を摂取すると、飢餓抑制ホルモンであるペプチドYY(PYY)のレベルが増大し、高脂肪、高炭水化物の食事と比較して、空腹感も大幅に抑えられるとした[5][6]。
- *炭水化物を減らす。
- *低炭水化物ダイエット
- *アトキンスダイエットでは、通常200〜300gである炭水化物の摂取量を20〜40gと非常に少なくし、糖分の代わりに脂肪がエネルギーとして使われる状態に誘導する、と考え、2003~2004年ごろに流行したが、その後様々な問題があることが明らかになった。
- 高血圧の人 - 塩分の制限。
- 糖尿病の人 - 砂糖の制限。(代替の人工甘味料を用いる場合もある。前述「総カロリーの制限」も併用する。)
- 高脂血症の人 - 油分・油脂の制限
- 腎臓病の人 - 塩分やタンパク質の制限を行うことがある。
該当疾病の病状増悪防止や予防、治療効率の向上を目的として行う。
- 薬剤の禁忌によるもの
- 疾病治療時の薬剤によっては、特定の食物を制限することがある(例:ワーファリン服用時の納豆摂取の禁止)。
ダイエットとサプリメント
痩せるために役立つなどとして「ダイエット」という言葉を使いつつ、健康補助食品サプリメント(「ダイエットサプリメント」などと)が売られている。こうしたサプリメントに含まれている成分はL-カルニチン、ギムネマ・シルベスタ、ギャバ、など商品により様々である。脂肪燃焼を促すとされるものや、吸収されるカロリーを抑えるとされるもので、効果の程度は様々である。医薬品とは異なり処方箋無しで購入することができる。だが、効果の程度は様々である。大げさな宣伝、さも努力なしに痩せられるかのような印象を生むための作為に満ちた宣伝がされることがあり[注 5]、宣伝の印象操作によって、自分の行動パターンも変えずに痩せられるのではなどと夢を見てしまう人がいるが、基本的に、自分の生活習慣を修正もせず、大量のカロリーの食事を摂りつづけている状態で、そこにさらにサプリメントを足してもほとんど効果は無い。例えば、毎日 油分だらけのチキンナゲットや洋菓子や糖分たっぷりの炭酸飲料をソファーに寝そべってテレビを見ながら大量に食べ続けて運動もしない生活をしている人(カウチポテト族等)が、そうした生活習慣を改めもせずさらに「ダイエットサプリメント」を口に入れても、痩せることは無い。効果の量を数量的に分析すると、あくまで大きな効果を生むのは生活習慣を改めること(食事の制限と運動の実行)である。ただし、まず生活習慣をしっかりと改めた上で、そこに補助的にサプリメントも補助的に用いる程度ならば悪くはない。
副作用は無いことが多いが、中国製などを中心として健康を害するような物質が含まれているサプリメントもある。→ダイエット商法を参照。
脚注
- 注
- ^ 広辞苑第六版でも、意味が規定食だということに触れたあと「美容・健康保持のために、食事の量・種類を制限すること」と明記してある。あくまで制限である。増量ではない。
- ^ 運動の効果を否定しているわけではない。その反対で、痩せるためには食事の制限とともに適度に運動を行って筋肉も増やし基礎代謝を増やすことが非常に重要であることが、様々な科学的な調査によって明らかになっている。
- ^ ダイエットの非常に一般的な入り口としては、揚げ物、フライもの(コロッケ、カツ、チキンフライ、天ぷら 等々)を食べない、という方法である。また、脂質を規制するには、洋菓子を食べる習慣がある人の場合、それも和菓子に置き換える、という方法がとられる。
- ^ それぞれ「わかめダイエット」「こんにゃくダイエット」「きゃべつダイエット」…などと名付けられていることがある。ただし、わかめ、こんにゃく、きゃべつ、豆腐…等は 、この中から一種類に限定するのではなく、毎食いくつか組み合わせて用意するのが賢明な方法である。複数にすることで味や見た目に変化が生まれ、過度にみじめな気分になることを回避できる。
キャベツは、たとえ総カロリー制限中でも摂ったほうが良いとされているビタミンを含んでいる。
- ^ 「使用者の感想です」などという字幕を画面の隅に入れることで、効能をうたっているわけではない、と言い訳をし、医薬品に関する法律による規制を免れる手法など。
- 出典
- ^ a b 広辞苑第六版「ダイエット」
- ^ デジタル大辞泉
- ^ Merriam Webster
- ^ a b Etymology Online
- ^ Batterham et al. 2006
- ^ XKENKO.COM. “高蛋白(たんぱく)食が空腹感を遠ざける”. 健康と病気の情報!. 2013年8月17日閲覧。
参考文献
- Robert C. Atkins (2003). Dr. Atkins' New Diet Revolution: The No-hunger, Luxurious Weight Loss Plan That Really Works!. Vermilion. ISBN 0-09-188948-0.
- ロバート・アトキンス 『アトキンス式低炭水化物ダイエット』 橋本三四郎 日本語版監修、荒井稔 訳、河出書房新社、2005年6月21日。ISBN 4-309-28014-5。
- Walter C. Willett; P. J. Skerrett (2001-07-31). Eat, Drink, and Be Healthy: The Harvard Medical School Guide to Healthy Eating. Free Press. ISBN 0-684-86337-5.
- ウォルター・C・ウィレット 『太らない、病気にならない、おいしいダイエット ハーバード・メディカル・スクール公式ガイド』 前田和久 訳、光文社、2003年5月。ISBN 4-334-97396-5。
- Batterham, Rachel L. et al. (1 September 2006). “Critical role for peptide YY in protein-mediated satiation and body-weight regulation”. Cell Metabolism (Elsevier Inc.) 4 (3): 223-233. doi:10.1016/j.cmet.2006.08.001. http://www.cell.com/cell-metabolism/retrieve/pii/S1550413106002713.
関連項目
- アトキンスダイエット
- 肥満
- 過食症
- 拒食症
- グリセミック指数
- 健康管理システム
- 国立病院ダイエット
- 脂肪吸引
- 脂肪融解レーザー
- 生活習慣病
- 痩身
- 日本食品標準成分表
- BMI
- ダイエット商法
- フードファディズム
- メタボリックシンドローム
外部リンク
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- 食の医学館『ダイエット』 - コトバンク
- 健康食品・サプリメントによる健康被害の現状と患者背景の特徴 医薬品情報学 Vol. 14 (2012) No. 4 2月 p. 134-143
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 漢方薬と非ステロイド系消炎鎮痛外用剤による治療で体重減少,電解質異常,低蛋白血症をきたしたアトピー性皮膚炎の1乳児例
- 安冨 素子,岡崎 新太郎,河北 亜紀子 [他],林 仁幸子,村井 宏生,眞弓 光文,和田 泰三,大嶋 勇成
- アレルギー 62(7), 827-832, 2013-07-30
- … 減少を認め当科に入院した.入院時血清Na126mEq/L, K7.3mEq/L, Alb3.0mg/dl, IgG15.3mg/dl.便中EDN,血清IL-18値が著明高値で,上記漢方薬のDLSTは陽性であった.漢方薬中止後に下痢は消失,ステロイド外用剤で皮疹は改善.母の食事制限なしに母乳で体重増加も回復し,検査所見も正常化した.外用剤の不適切な使用による皮膚症状の増悪に,漢方薬による修飾も加わり,電解質異常,低蛋白血症を来したものと考えられた.アトピー性皮膚炎の治療 …
- NAID 110009635089
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- 78歳の男性。 3週前からの頭重感を主訴に来院した。生活は自立している。最近5年は健康診断を受けていない。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。飲酒は日本酒 1合/日を 55年間。身長 165 cm、体重 60 kg。脈拍 72/分、整。血圧184/112 mmHg、左右差なし。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部と背部とに血管雑音を聴取しない。下腿に浮腫を認めない。尿所見と血液生化学所見とに異常を認めない。心電図で左室肥大所見を認める。胸部エックス線写真で心胸郭比は 62%である。
- 正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108G054]←[国試_108]→[108G056]
[★]
- a. 保存条件の影響を受けにくい。
- b. 腸内細菌の影響を受けにくい。
- c. 食事制限が必要である。
- d. 特異度が高い。
- e. 感度が低い。
[正答]
※国試ナビ4※ [101C027]←[国試_101]→[101C029]
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- diet、dietary habit、dietary modification、dietary restriction、food habit
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- 英
- diet、dietetic
- 関
- 食事、食事制限、ダイエット
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- 英
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- 関
- 食事制限、食習慣、食生活
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- 英
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