- 英
- pleural fluid drainage, pleural effusion drainage
- 関
- 胸水、胸腔ドレナージ
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Japanese Journal
- 胸水ドレナージ後の腹水の減少で横隔膜交通症と診断した肝性胸水の1例
- 須田 秀太郎,江口 圭介,瀧川 穣,和田 徳昭,宮内 潤,松井 淳一
- 日本臨床外科学会雑誌 80(9), 1623-1628, 2019
- <p>症例は65歳,男性.アルコール性肝硬変による難治性腹水のため内科で加療中,労作時の呼吸困難を訴えた.画像診断と胸腔穿刺で右大量胸水貯留を指摘された.利尿薬投与,胸腔ドレナージによる治療では胸水貯留が十分に改善されない一方,胸水排液後に腹水が減少する所見から,横隔膜交通症が疑われ外科へ転科となった.経過から内科的治療法では大量胸水のコントロールは困難と判断し,十分なinformed …
- NAID 130007822830
- 林 伸充,榎本 達治,栗林 英彦,成田 篤哉,井上 真理,佐伯 典之,加藤 洋
- 気管支学 41(6), 608-612, 2019
- <p><b>背景.</b>骨外性骨肉腫は胸郭内に転移することがあるが,骨軟骨成分を含む悪性中皮腫との鑑別が困難である.<b>症例.</b>84歳男性.咳嗽を主訴に近医を受診し,胸部X線写真で左胸水貯留が認められた.当院へ紹介となり,胸部CTで左胸水貯留に加え左右胸膜に石灰化を伴う不整肥厚,両側肺内と右後腹膜に石灰化を伴う腫瘤性病変を認めた …
- NAID 130007769199
- 肺動脈閉鎖症兼心室中隔欠損症に対する Waterston 手術40年後の巨大肺動脈瘤に対する1治験例
- 安東 悟央,松居 喜郎,橘 剛,加藤 伸康,有村 聡士,浅井 英嗣,新宮 康栄,若狭 哲,加藤 裕貴,大岡 智学
- 日本心臓血管外科学会雑誌 47(1), 13-17, 2018
- <p>非常に稀で,手術施行例の耐術例はほとんど報告がない,先天性心疾患姑息術後の肺動脈瘤の合併症例を経験した.症例は40代男性.肺動脈閉鎖症兼心室中隔欠損症に対して一歳時にWaterston手術を施行されたが,その後当時としては根治手術が困難と判断され,NYHA class I度のため数十年間近医で経過観察されていた.労作時の呼吸苦増悪を認め他院を受診,肺炎と心不全の疑いで入院加療され …
- NAID 130006356022
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- 胸腔ドレナージでは胸腔の中にチューブを挿入する。本法は,胸部からの空気や液体の排出(例,胸腔穿刺にもかかわらず貯留する大量または再発性の胸水,気胸,肺炎に合併した随伴性胸水,膿胸,血胸),および胸膜癒着術または ...
- なので、胸水のドレナージと共に、原因となる疾患の治療が必要になる。 続く・・・・ AD コメントする いいね!した人 | コメント(3) ツイート « オススメの基本的知・・・ | 記事一覧 | ドレーン管理~胸腔 ...
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- 英
- pleural effusion, pleural fluid
- 同
- 胸膜滲出液 pleural exudate
- 関
- 胸水貯留
概念
- 胸膜腔内の液体。
- 元々は壁側胸膜で産生され、胸膜腔に開口部を有する壁側胸膜のリンパ管から排出されると考えられている。
- 生理的に少量20ml程度の胸水が存在し、壁側胸膜と臓側胸膜との摩擦を低減させ、呼吸運動を円滑にする作用がある。
- 病的な状態の存在により、産生と排出のバランスが崩れると胸水が貯留する。
組成
- IMD.457
量
|
0.1-0.2 ml/kg
|
細胞数
|
1000-5000 /ul
|
mesothelial cells
|
3-70%
|
monocytes
|
30-75%
|
lymphocytes
|
2-30%
|
granulocyte
|
10%
|
蛋白
|
1-2 g/dl
|
アルブミン
|
50-70%
|
糖
|
血糖と同じ
|
LDH
|
血清レベルの50%以下
|
pH
|
血清よりややアルカリ性
|
種類
|
漏出性胸水
|
滲出性胸水
|
外観
|
透明
|
混濁
|
比重
|
<1.015
|
>1.018
|
タンパク
|
<2.5 g/dL
|
>3.0 g/dL
|
LDH
|
<200単位
|
>200単位
|
Rivalta反応
|
(-)
|
(+)
|
原因疾患
- 漏出性胸水:うっ血性心不全が多い
- 滲出性胸水:結核性胸膜炎と癌性胸膜炎が半数以上
漏出性胸水(transudative pleural effusion)と滲出性胸水(exsudative pleural effusion)の鑑別
Lightの基準(Light's criteria) (Chest 1995;107:1604)
- 以下いずれかに合致する場合、滲出性胸水と判断する。感度98%、特異度83%。ただし、25%の例で漏出性胸水が滲出性胸水と判定される場合があるので、特異度の高い検査で確認する。
- 1. 胸水蛋白/血清蛋白>0.5
- 2. 胸水LDH/血清LDH>0.6
- 3. 胸水LDH>血清LDH上限の2/3
より特異度の高い検査
- 血清Alb-胸水≦1.2 ならば滲出性胸水である。(感度87%、特異度92%)
- 血清TP-胸水TP≦3.1 ならば滲出性胸水である。(感度84%、特異度91%)
- 胸水コレステロール > 45mg/dLかつ 胸水LDH > 200 (感度90%、特異度98%)
漏出性胸水
原因による分類
- 静水圧↑:うっ血性心不全、収縮性心膜炎、アミロイドーシス
- 血漿膠質浸透圧↓:ネフローゼ症候群、肝硬変、低栄養
滲出性胸水
身体所見
- 肺肝境界:(右肺ならば)上昇
- 心濁音境界:(十分に貯留していれば)消失
-
検査
- CPAがdullであれば300mlの胸水貯留が示唆される
診断
- 胸水の有無についての診察と画像検査で確定できる。
- 原因については、スクリーニング検査を追加する必要がある。
治療
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- 英
- drainage
- 同
- 誘導法、排液法、排膿法