- 英
- cytoplasm
- ラ
- cytoplasma
- 同
- 細胞形質
- 関
- 原形質
WordNet
- the protoplasm of a cell excluding the nucleus; is full of proteins that control cell metabolism (同)cytol
PrepTutorEJDIC
- 細胞質
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/11/27 07:57:15」(JST)
[Wiki ja表示]
典型的な動物細胞の模式図。細胞質とその他主な構造。
(1)核小体
(2)細胞核
(3)リボソーム
(4)小胞
(5)粗面小胞体
(6)ゴルジ体
(7)細胞骨格
(8)滑面小胞体
(9)ミトコンドリア
(10)液胞
(11)細胞質
(12)リソソーム
(13)中心小体
細胞質(さいぼうしつ、cytoplasm)は、細胞の細胞膜で囲まれた部分である原形質のうち、細胞核以外の領域のことを指す。細胞質は細胞質基質の他、特に真核生物の細胞では様々な細胞小器官を含む。細胞小器官の多くは生体膜によって他の部分と隔てられている。細胞質は生体内の様々な代謝や、細胞分裂などの細胞活動のほとんどが起こる場所である。細胞質基質を意図して誤用される場合も多い。
細胞質のうち、細胞小器官以外の部分を細胞質基質または細胞質ゲルという。細胞質基質は複雑な混合物であり、細胞骨格、溶解した分子、水分などからなり、細胞の体積の大きな部分を占めている。細胞質基質はゲルであり、繊維のネットワークが溶液中に散らばっている。この細孔状のネットワークと、タンパク質などの高分子の濃度の高さのため、細胞質基質の中では分子クラウディングと呼ばれる現象が起こり、理想溶液にはならない。このクラウディングの効果はまた細胞質基質内部の反応も変化させる。
目次
- 1 構成
- 1.1 細胞質基質
- 1.2 細胞小器官
- 1.3 封入体
- 2 脚注
- 3 参考文献
- 4 外部リンク
|
構成
細胞質には3つの主要な要素がある。細胞質基質、細胞小器官、封入体である。
細胞質基質
細胞内の様々な小器官や構造の中のタンパク質。 GFPによる標識。
細胞質基質は、細胞質のうち細胞小器官と封入体以外の部分である。細胞質基質は半透明な液体であり、様々な細胞質の要素がその中に漂っている。細胞質基質は一般的な細胞の体積の約70%を占め、水、塩、低分子の有機化合物などからなる[1]。細胞質はまた細胞骨格を形作るタンパク質繊維や水溶性タンパク質、リボソーム、プロテアソームなどの大きな構造、まだ良くわかっていないヴォールトなどを含んでいる[2]。細胞質の内側の部分は顆粒を多く含み、比較的流動性に富んでいて、これを内質(endoplasm)と呼ぶ。対して外側の部分は外質(ectoplasm)と呼ばれる。
細胞小器官
詳細は「細胞小器官」を参照
細胞小器官は生体膜で包まれた、、細胞中で固有の機能を持つ部分である。主要な細胞小器官としてはミトコンドリア、小胞体、ゴルジ体、リソソームなどがある。植物細胞では他に葉緑体、液胞などがある。
封入体
詳細は「封入体」を参照
封入体は細胞質基質中に浮かぶ不溶性物質の集合体である。細胞内含有物ともいう。生物種や細胞の種類ごとに異なる種類の封入体が存在する。たとえば植物に見られるシュウ酸カルシウムや二酸化ケイ素の結晶(プラント・オパール)[3][4]の他、デンプン[5]、グリコーゲン[6]、ポリヒドロキシ酪酸(PHB)[7]などのエネルギー貯蔵物質の顆粒などである。特に広く見られるものは、油滴(もしくは脂質滴、lipid droplet)である。これは球状の液滴で、脂質とタンパク質の混合物であり、原核生物にも真核生物にも見られる。脂肪酸やステロールなどの脂質の保存のために使われる[8]。脂質保存に特化した細胞である脂肪細胞では、体積の多くを油滴が占める。
脚注
- ^ Cytoplasm Composition
- ^ van Zon A, Mossink MH, Scheper RJ, Sonneveld P, Wiemer EA (September 2003). “The vault complex”. Cell. Mol. Life Sci. 60 (9): 1828–37. doi:10.1007/s00018-003-3030-y. PMID 14523546.
- ^ Prychid, Christina J.; Rudall, Paula J. (1999), “Calcium Oxalate Crystals in Monocotyledons: A Review of their Structure and Systematics”, Annals of Botany 84 (6): 725, doi:10.1006/anbo.1999.0975, http://aob.oxfordjournals.org/cgi/content/abstract/84/6/725
- ^ Prychid, C. J.; Rudall, P. J.; Gregory, M. (2003), “Systematics and Biology of Silica Bodies in Monocotyledons”, The Botanical Review 69 (4): 377–440, doi:10.1663/0006-8101(2004)069[0377:SABOSB]2.0.CO;2, http://www.bioone.org/perlserv/?request=get-abstract
- ^ Ball SG, Morell MK (2003). “From bacterial glycogen to starch: understanding the biogenesis of the plant starch granule”. Annu Rev Plant Biol 54: 207–33. doi:10.1146/annurev.arplant.54.031902.134927. PMID 14502990.
- ^ Shearer J, Graham TE (April 2002). “New perspectives on the storage and organization of muscle glycogen”. Can J Appl Physiol 27 (2): 179–203. PMID 12179957.
- ^ Anderson AJ, Dawes EA (December 1990). “Occurrence, metabolism, metabolic role, and industrial uses of bacterial polyhydroxyalkanoates”. Microbiol. Rev. 54 (4): 450–72. PMC 372789. PMID 2087222. http://mmbr.asm.org/cgi/pmidlookup?view=long&pmid=2087222.
- ^ Murphy DJ (September 2001). “The biogenesis and functions of lipid bodies in animals, plants and microorganisms”. Prog. Lipid Res. 40 (5): 325–438. PMID 11470496.
参考文献
- Alberts, Bruce et al (2003). Essential Cell Biology (2nd ed.). Garland Science. ISBN 081533480X. (『細胞生物学 原書第2版』中村桂子、松原謙一 訳 南江堂)
- Elain N Marieb and Latja Hoehn (2007). Human Anatomy & Physiology (7th ed.). Benjamin-Cummings Publishing Company, Subs of Addison Wesley Longman, Inc. ISBN 978-0321518118.
外部リンク
- What is cytoplasm? - by Genevieve Theirs -2002
- Luby-Phelps K. Cytoarchitecture and physical properties of cytoplasm: volume, viscosity, diffusion, intracellular surface area. Int Rev Cytol. 2000;192:189-221.
細胞小器官 |
|
内膜系 |
細胞膜 - 核 (核小体) - 小胞体 - ゴルジ体 - ペルオキシソーム - パレンテソーム
小胞 (エキソソーム - リソソーム - エンドソーム - ファゴソーム - 液胞)
顆粒 (メラノソーム - 微小体 - グリオキシソーム - バイベル・パラーデ小体)
|
|
内部共生体 |
ミトコンドリア - 色素体 (葉緑体 - 有色体 - 白色体)
|
|
細胞骨格 |
マイクロフィラメント - 中間径フィラメント - 微小管 - 原核生物の細胞骨格
|
|
外部組織 |
細胞壁 - 繊毛/鞭毛 - 先体
|
|
その他 |
細胞質 - リボソーム - 微小管形成中心 (中心体/中心小体 - 基底小体 - 紡錘極体) - ヴォールト - プロテアソーム - フィコビリソーム
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
- 1. 大腸癌の治療プロトコル treatment protocols for colorectal cancer
- 2. 去勢抵抗性前立腺癌の治療プロトコル treatment protocols for castration resistant prostate cancer
- 3. 乳癌の治療プロトコル treatment protocols for breast cancer
- 4. 膀胱癌の治療プロトコル treatment protocols for bladder cancer
- 5. 腹壁の解剖学 anatomy of the abdominal wall
Japanese Journal
- 核と細胞質のゲノム情報を活用した新しいバイオ技術の開発と作物育種への展開
- ゲノム解読を基礎とする高等植物ミトコンドリアゲノムの包括的研究
- ダイコンのオグラ型雄性不稔細胞質に対するRft 稔性回復遺伝子座の構造解析
Related Links
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 細胞質の用語解説 - 原形質のうち核質以外の部分の総称。細胞質は色素体,ミトコンドリア,ゴルジ体,小胞体などから成り立っているが,狭義では,これらの細胞小器官を支えている連続した ...
- 細胞質(さいぼうしつ、cytoplasm)は、細胞の細胞膜で囲まれた部分である原形質のうち、細胞核以外の領域のことを指す。細胞質は細胞質基質の他、特に真核生物の細胞では様々な細胞小器官を含む。細胞小器官の多くは生体膜に ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
サーバリックス
組成
製法の概要
- 本剤はHPV-16型及び18型の組換えL1カプシドたん白質抗原を含有する。L1たん白質は、型別に組換えバキュロウイルス発現系を用い、無血清培地を使用して製造する。イラクサギンウワバ由来細胞内でL1をコードする組換えバキュロウイルスが増殖すると、細胞質中にL1たん白質が発現する。細胞を破壊してL1たん白質を遊離させ、一連のクロマトグラフィー及びろ過によって精製する。精製工程の最後に、L1たん白質は会合してウイルス様粒子(VLP)を形成する。次いで、精製された非感染性のVLPを水酸化アルミニウムに吸着させる。AS04アジュバント複合体はグラム陰性菌Salmonella minnesota R595株のリポ多糖の非毒性型誘導体である3-脱アシル化-4′-モノホスホリルリピッドA(MPL)と水酸化アルミニウムからなる。本剤は各HPV型の吸着VLPをAS04アジュバント複合体及び賦形剤と配合して調製する。また本剤は製造工程で、ウシの乳由来成分(カザミノ酸)を使用している。
組成
- 本剤は、0.5mL中に下記の成分・分量を含有する。
有効成分
- ヒトパピローマウイルス16型L1たん白質ウイルス様粒子 20μg
ヒトパピローマウイルス18型L1たん白質ウイルス様粒子 20μg
添加物
- 3-脱アシル化-4′-モノホスホリルリピッドA 50μg
水酸化アルミニウム懸濁液(アルミニウムとして) 500μg
塩化ナトリウム(等張化剤)、リン酸二水素ナトリウム(緩衝剤)、pH調節剤
禁忌
(予防接種を受けることが適当でない者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
- 明らかな発熱を呈している者
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
- 本剤の成分に対して過敏症を呈したことがある者
- 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
効能または効果
- ヒトパピローマウイルス(HPV)16型及び18型感染に起因する子宮頸癌(扁平上皮細胞癌、腺癌)及びその前駆病変(子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)2及び3)の予防
- HPV-16型及び18型以外の癌原性HPV感染に起因する子宮頸癌及びその前駆病変の予防効果は確認されていない。
- 接種時に感染が成立しているHPVの排除及び既に生じているHPV関連の病変の進行予防効果は期待できない。
- 本剤の接種は定期的な子宮頸癌検診の代わりとなるものではない。本剤接種に加え、子宮頸癌検診の受診やHPVへの曝露、性感染症に対し注意することが重要である。
- 本剤の予防効果の持続期間は確立していない。
- 10歳以上の女性に、通常、1回0.5mLを0、1、6ヵ月後に3回、上腕の三角筋部に筋肉内接種する。
- 本剤の接種上、やむを得ず接種間隔の変更が必要な場合は、2回目の接種は1回目の接種から1〜2.5ヵ月の間で、3回目の接種は1回目の接種から5〜12ヵ月の間で調整すること。
他のワクチン製剤との接種間隔
- 生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔を置いて本剤を接種すること。
慎重投与
(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)
- 被接種者が以下に該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
- 血小板減少症や凝固障害を有する者[本剤接種後に出血があらわれるおそれがある。]
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
- 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者
- 過去に痙攣の既往のある者
- 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[「妊婦、産婦、授乳婦等への接種」の項参照]
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー
(頻度不明注1))
- ショック又はアナフィラキシーを含むアレルギー反応、血管浮腫があらわれることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
(頻度不明注1))
- 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)があらわれることがある。通常、接種後数日から2週間程度で発熱、頭痛、痙攣、運動障害、意識障害等があらわれる。本症が疑われる場合には、MRI等で診断し、適切な処置を行うこと。
ギラン・バレー症候群
(頻度不明注1))
- ギラン・バレー症候群があらわれることがあるので、四肢遠位から始まる弛緩性麻痺、腱反射の減弱ないし消失等の症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 癌原性HPVは子宮頸癌(扁平上皮細胞癌及び腺癌)の発症に関連しており、HPV-16及びHPV-18がもっとも多い型で、世界的には次いでウイルスの型が近縁のHPV-45及びHPV-31が多い。HPV-16及びHPV-18が子宮頸癌の約70%、HPV-16,18,31及び45を合わせて子宮頸癌の78.5〜80.3%7),8)に関連している。
子宮頸癌及びその前癌病変に進行する危険性は、HPVの持続的な感染により増加すると考えられている。
本剤は、HPV-16型及びHPV-18型の主要カプシドL1たん白質で構成されるウイルス様粒子(VLP)を精製した非感染性の組換えワクチンである。本剤投与によりL1 VLPに対する液性免疫及び細胞性免疫を惹起され有効性を示すことが、動物モデルを用いた試験より示唆されている。
本剤の作用メカニズムとしては、本剤により誘導された血清中抗HPV IgG抗体が子宮頸部粘膜に滲出し、子宮頸癌の主要原因である癌原性HPVの持続的な感染を予防していると考えられている。
★リンクテーブル★
[★]
- 72歳の女性。発熱と皮疹とを主訴に娘に伴われて来院した。現病歴: 1か月前から上半身の皮疹と発熱とがみられるようになった。発熱とともに皮疹が出現し、解熱とともに皮疹が消失するということが連日繰り返された。2週前から起床時に膝の痛みがあった。一昨日から発熱のピークが39℃を超えるようになったため受診した。
- 既往歴: 18歳時に虫垂炎で手術。 45歳時に子宮筋腫を指摘された。
- 生活歴:夫と娘との3人暮らし。
- 家族歴:母親が心筋梗塞のため75歳で死亡。
- 現 症:意識は清明。身長155cm、体重58kg。体温39.1℃。脈拍60/分、整。血圧162/70mmHg。呼吸数18/分。 SpO2 96%(room air)。皮膚は湿潤である。咽頭に発赤を認めない。眼瞼結膜は貧血様である。眼球結膜に黄染を認めない。前頸部から前胸部にかけて淡い紅斑を認める。右後頸部で無痛性のリンパ節腫脹を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を3cm触知する。両側の膝関節に腫脹を認めない。
- 検査所見:赤沈120mm/1時間。血液所見:赤血球368万、 Hb10.1g/dl、 Ht38%、白血球14,260、血小板41万。血液生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン2.9g/dl、尿素窒素7.0mg/dl、クレアチニン0.6mg/dl、尿酸7.2mg/dl、総コレステロール226mg/dl、トリグリセリド130mg/dl、総ビリルビン0.9mg/dl、AST 120IU/l、 ALT74IU/l、 LD776IU/l(基準176-353)、 ALP630IU/l(基準115-359)、 γ-GTP108IU/l(基準8-50)、 CK21IU/l(基準30-140)、 Nal37mEq/l、 K4.4mEq/l、 Cl97mEq/l。フェリチン50,800ng/ml(基準20-120)。
- 免疫学所見: CRP 12mg/dl。 HTLV-1抗体陰性、 HIV抗体陰性、 HA抗体陰性、HBs抗原・抗体陰性、 HCV抗体陰性、 EBV抗体陰性。リウマトイド因子(RF)陰性、抗核抗体20倍(基準20以下)、可溶性IL-2受容体基準範囲内。胸部エックス線写真で心胸郭比50%。骨髄血塗沫染色標本で異常所見を認めない。胸腹部造影CTで頸部、鎖骨上、縦隔、傍大動脈領域および骨盤腔内に多数のリンパ節腫脹を認める。頸部リンパ節生検で悪性所見を認めない。
- この患者の検査結果として予想されるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106B052]←[国試_106]→[106B054]
[★]
- 英
- cytoplasmic、intracytoplasmic
- 関
- 原形質、細胞質、細胞質側
[★]
- 関
- cytoplasm、cytoplasmic
[★]
- 英
- [[]]
- 同
- cytoplasmic streaming
- 関
- [[]]
- 同
- cytoplasmic streaming
[★]
- 英
- cytoplasmic
- 関
- 原形質、細胞質、細胞質内
[★]
- 英
- antineutrophil cytoplasmic antibody-negative
[★]
- 英
- plasmogamy
- 関
- プラズモガミー
[★]
- 英
- cell
- ラ
- cellula
- 関
[★]
- 英
- quality
- 関
- 品質