- 関
- デイケア、精神科ナイトケア
- 精神科外来治療の一つ。社会復帰を目的として、医学管理の下に医療チームがレクリエーションや社会技能訓練などを通じておこなう治療。
- 保険診療の対象。自立支援医療の対象。
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%82%A2#.E7.B2.BE.E7.A5.9E.E7.A7.91
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デイケア(英: day care)とは、福祉・医療関係施設が提供するサービスの一種。
目次
- 1 概要
- 2 老人
- 2.1 介護老人保健施設
- 2.2 老人性認知症デイケア
- 3 精神科
- 3.1 種類
- 3.2 食事の提供
- 3.3 利用者の統計
- 4 参考文献
- 5 脚注
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
概要
デイケアは大きく分けて二つ、老人と精神科があり、共に利用者同士が交流するということが特徴としてあげられる。昼間にレクリエーションなどの活動で人と接することによって社会復帰や入院予防を目標としている。
デイケアの目的は、主に次の三点にある。
- 決まったリズムのある生活を営むことで、生活時間の管理能力を持たせること。
- 仲間と一緒に何かをすることで、自主性と協調性を培うこと。
- ゲームや簡単な手作業を通して、社会復帰の体力と作業能力を維持、向上させること。
また、在宅高齢者を対象として、託老所というかたちで、デイケアが行われることもある。
デイケアは、日本では一般に在宅高齢者、もしくは療養者のケアに使われることが多いが、英語表現ではデイホスピタルがほぼ相当し、幼児の保育がデイケアという呼称が用いられる。 障がい児(者)もデイケアを利用する場合もあり、老人だけの制度ではない。
老人
日本の介護保険サービス給付(2013年)[1]
居宅型
3,661億円
(49.2%) |
訪問通所
2,880億円
(38.7%) |
訪問介護/入浴 |
789億円(10.7%) |
| 訪問看護/リハ |
1,4億円(2.5%) |
| 通所介護/リハ |
1,688億円(22.7%) |
| 福祉用具貸与 |
218億円(2.9%) |
| 短期入所(ショートステイ) |
373億円(5.0%) |
| その他 |
373億円(4.9%) |
地域密着型
813億円
(10.9%) |
小規模多機能型居宅介護 |
150億円(2.0%) |
| 認知症グループホーム |
482億円(6.5%) |
| その他 |
181億円(2.4%) |
施設型
2,593億円
(34.9%) |
介護福祉施設 |
1,322億円(17.8%) |
| 介護保健施設 |
1,003億円(13.5%) |
| 介護療養施設 |
266億円(3.6%) |
| 居宅介護支援(ケアマネ) |
368億円(5.0%) |
| 総額 |
7,437億円 |
介護老人福祉施設や在宅サービスセンターで行われるデイサービスと介護老人保健施設で行われるデイケアに分かれる。両者とも介護保険の対象であるが、前者は認知症専門通所介護、後者は通所リハビリテーションの項目で給付される。他に老人性認知症疾患病院で行われる老人性認知症デイケアがあり、こちらは医療保険で給付される。世界初の高齢者向けデイケア・デイサービスはイギリスのオックスフォードで1985年に行われた。
介護老人保健施設
高齢者向けの本格的なデイケアは日本では1965年に大阪市立弘済院にて吉田寿三郎のよるものだったが四ヶ月で打ち切られている。その後、1972年に東京都老人医療センターが始めた。
老人性認知症デイケア
認知症の高齢者向けのデイケアは1983年に聖マリアンナ医科大学附属病院精神科のものが初めてだと言われている。
精神科
精神保健福祉センター、公立デイケアセンター、精神科がある医療機関、保健所、市町村が行っている。精神保健福祉センター、公立デイケアセンター、精神科がある医療機関のものは精神科デイケアと呼び医療保険の対象となっており、保健所、市町村のものは単にデイケアと呼び事業費等で運営されている。世界で初めての精神科デイケアは1946年にカナダのドナルド・イーウェン・キャメロン(Donald Ewen Cameron)がアラン記念病院で、イギリスのビエラがマールボロ社会精神医学センターで行い、日本では1953年大阪府堺市の浅香山病院の長坂五郎らによって、退院及び外来患者から希望者を募って試み、その後、1958年に国立精神・神経センター(当時の名称は国立精神衛生研究所)で加藤正明らによって研究がなされ、その実績を元に1974年に診療報酬で点数化されたものである。診療所によるデイケアは1962年、渋川診療所の桂アグリによるひるま病室とされている。1988年に小規模デイケアとして診療報酬点数化された。
種類
6時間が標準のものをデイケア、16時以降の4時間が標準のものをナイトケア(1986年より)、デイケアとナイトケアを組み合わせた10時間が標準のデイナイトケア(1994年より)、日中の3時間が標準のショートケア(2006年より)がある。規模によっても区分があり、患者あたりの広さ、専用室の広さ、職員配置、患者数が定まっている。どういった傾向の患者が入所するかは、各施設の方針によって異なっている。
食事の提供
療養上必要な食事を提供した場合にはデイケアとナイトケアは1食・デイナイトケアは2食または3食が診療報酬の加算対象となっていたが、平成22年度診療報酬改定により食事提供加算は廃止され本体報酬に包括されることになった。これにより利用者の食事の有無にかかわらず負担額が同一となった。
利用者の統計
2006年の厚生労働省の調査では疾患別ではおよそ7割が統合失調症で占められている。利用の目的(担当者による評価)は回復期リハビリテーションや就労・復職支援などより再発・再入院予防、慢性期患者の居場所としてのほうが多い[2]。
参考文献
- 『精神科デイケアQ&A』日本デイケア学会編著 中央法規出版 ISBN 978-4805826270
- 『高齢者デイサービス・デイケアQ&A』日本デイケア学会編 中央法規出版 ISBN 978-4805829264
脚注
- ^ 厚生労働白書 平成26年版 (Report). 厚生労働省. (2013). 資料編p232. http://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/.
- ^ 第18回今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会 資料1 精神科デイ・ケア等について 厚生労働省
関連項目
- デイケアセンター
- リハビリテーション
- 介護
- 精神科
- 精神障害者
外部リンク
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- オーダーメイドの個別就労支援活動によってできること--精神科デイケアで「働きたい」気持ちに寄り添いながら (特集 「働きたい!」を応援したい--働けるの? このプログラムで)
- 精神科デイケア初期適応質問紙とスタッフチェックリストの作成に関する研究
- 上原 栄一郎,山田 孝
- 作業療法 = The Journal of Japanese Occupational Therapy Association 30(5), 552-562, 2011-10-15
- NAID 10029834359
Related Links
- 精神科に通院しているが、社会にでるにはまだ不安。自宅に居るだけでなく行く場所が 欲しい。寝てばかりいて困っている。人づきあいがうまくいかない。等デイ・ケアでは、 グループ活動(内容は下記「グループ活動について」のとおり)を通して、生活のリズムを ...
- 精神科デイケアって? それぞれの社会復帰の準備をする場所です。おもに投薬などの 治療によって病気の症状が改善しても、スムーズに職場や学校に戻りにくいことが あります。そのためのリハビリテーションの場が精神科デイケアです。さまざまな個人 活動や ...
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★リンクテーブル★
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- 30歳の男性。大学在学中に被害妄想と幻聴とに支配された行動のため精神科病院に入院した。2年前に退院して外来通院しているが、就職しても長続きせず、1年前からは自宅で無為に過ごすことが多い。家族の受入れは良好である。
- この患者に適した施設はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097I009]←[国試_097]→[097I011]
[★]
- 精神障害者の保健・医療・福祉について誤っているのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100G027]←[国試_100]→[100G029]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [113C007]←[国試_113]→[113C009]
[★]
- 同
- 精神科ナイト・ケア
- 関
- ナイトケア
- 精神科デイケアと同様の治療を夕方・夜間行うもの。
- 精神障害者の社会復帰を目的として、医師の医学的管理の元に医療チームが各種の治療を行う。
- 精神科医1名、作業療法士/看護師(精神科デイケア/ナイトケアの経験を有する)1名、看護師/臨床心理技術者/精神保健福祉士1名。計3名。
参考
- http://www.kawasaki-m.ac.jp/rehanavi/f_explain.php#20
- http://www.kaigo110.co.jp/word/%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E7%A7%91%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%B1%E3%82%A2
- 3. e-らぽ~る|精神科医療制度・法律|診療報酬Ⅳ 「特掲診療料(精神科専門療法 No.2)」(PAGE 4)
- http://www.e-rapport.jp/law/fee/fee4_02/04.html
[★]
- 英
- clinical psychotherapist, clinical psychologist
- 財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格。
- 臨床心理学を学問的基盤とし、相談依頼者が抱える種々の精神疾患や心身症、精神心理的問題・不適応行動などの援助・改善・予防・研究、あるいは人々の精神的健康の回復・保持・増進・教育への寄与を職務内容とする心理職専門家である。(参考1)
- 心理療法、心理相談、各種心理検査を行い、精神科リハビリテーションを行う。
- 精神科デイケアにも従事する。
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%A8%E5%BA%8A%E5%BF%83%E7%90%86%E5%A3%AB
[★]
- 英
- day care
- 関
- デイホスピタル day hospital
- 老人と精神科(精神障害者デイケア)に分かれており、利用者同士が交流するということが特徴としてあげられる。昼間にレクリエーションなどの活動で人と接することによって社会復帰や入院予防を目標とする。(参考1)
- 治療プログラムには、集団での話し合い、レクリエーション、社会技能訓練などがある。
- 治療は外来治療となる。
参考
[★]
- 英
- family
- 関
- 家族、系統群、ファミリ、ファミリー
[★]
- 英
- care
- 関
- 看護、心配、世話、注意、治療、介護
[★]
- 英
- psychiatry
- 関
- 精神医学