- 英
- petrolate, petrolatum, vaseline, petroleum jelly, mineral jelly
- ラ
- vaselinum
- 商
- マルザルベV
- 関
- 白色ワセリン、親水ワセリン
WordNet
- a semisolid mixture of hydrocarbons obtained from petroleum; used in medicinal ointments and for lubrication (同)petroleum_jelly, mineral_jelly
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2019/05/07 05:56:05」(JST)
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ワセリン
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識別情報
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CAS登録番号
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8009-03-8
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RTECS番号
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SE6780000
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特性
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化学式
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CXHY 混合物につき不定。 概ねX=15~20。
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外観
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ペースト状の油脂
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密度
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0.9 g/cm3
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融点
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36~60℃
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沸点
|
302℃
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危険性
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安全データシート(外部リンク)
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ICSC 1440
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主な危険性
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可燃性
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引火点
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182 - 221℃
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発火点
|
290℃
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半数致死量 LD50
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50 g/kg以上 (経口)
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出典
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ICSC番号:1440 RTECS #: SE6780000
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特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
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ワセリン
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使用会社 |
ユニリーバ (所持会社) |
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主要使用国 |
グローバル |
---|
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ワセリン(欧文表記:Vaseline)は、保湿剤のひとつ、ユニリーバの商標で世界各地で一般名詞化されている。石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもの。大部分は、分岐鎖を有するパラフィン(イソパラフィン)および脂環式炭化水素(シクロパラフィン、ナフテン)を含む。ワセリンという場合、一般的には白色ワセリンを指す事が多い。英語での一般名称はpetroleum jellyであるが、日常会話では、同種の軟膏は包括してvaselineと呼ばれることの方が多い。
名称
スペイン語圏やポルトガル語圏の国々でもvaselineは一般名詞であり、ユニリーバの商品はVasenolとして売られている。ドイツでは、ユニリーバ以外の製薬会社でもVaselineとして販売している。
日本では日本薬局方において白色ワセリンは「石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したものである」と定義されている[1]。日本では商標として登録されているが(第5280546号)、恐らくそれ以前から日本薬局方に一般名称として記載されていたためか、複数の医薬品会社から「白色ワセリン」が販売されている。
種類
鉱物油からの精製による純度の違いにより黄色ワセリンと白色ワセリンがある。医療用では白色ワセリンを用いることがほとんどである。眼軟膏には特に純度の高いものを用いることが多い。
用途
ワセリンは皮膚表面にパラフィンの膜を張り、角質層の水分蒸発を防ぐことで皮膚の乾燥を防ぐ効果に加え、外的刺激から皮膚を保護するという働きがあることから、鎮痛・消炎・鎮痒の軟膏剤のような医薬品の基剤や、化粧クリームのような化粧品などの基剤として用いられる。また潤滑剤や皮膚の保湿保護剤としても用いられる。
湿潤療法のために、使用されることがある。乾燥をきっかけとする皮膚病や、切り傷からの出血を一時的に止めるためにも多用されている。
米国では、「切創、擦過傷、熱傷、ひび割れ、乾燥肌に使う」と製品ラベルに明記されている。
脂漏性皮膚炎では、ワセリンを使用すると悪化する傾向がある[2]。保湿剤としてよく使われるが、石油原料で可燃性のため、シーツや髪などに付着したものにタバコの火などが接触しないよう、炎を避け、また衣類や寝具を定期的に洗濯すること[3]。
塑造用粘土の一種である、プラスティシンはワセリンをカルシウム塩、脂肪酸を合成して製造したパテ状のもので、クレイアニメ作品『ウォレスとグルミット』で使用されている。
副作用
アレルギー、発赤、発疹、かゆみなど。プロペトの添付文書には接触皮膚炎と記載されている[4]。
出典
- ^ “白色ワセリン”. 日本薬局方 (第十六改正 ed.). 厚生労働省. (2011). p. 1441. http://moldb.nihs.go.jp/jp/DetailList_ja.aspx?submit=%E8%A9%B3%E7%B4%B0%E6%A4%9C%E7%B4%A2%28%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E5%90%8D%29&keyword=%E7%99%BD%E8%89%B2%E3%83%AF%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%B3.
- ^ “Seborrheic Dermatitis: Tips for Managing”. American Academy of Dermatology. 2018年12月10日閲覧。
- ^ “How To Care For Your Hands”. British Association of Dermatologists (2016年1月). 2018年12月10日閲覧。
- ^ “プロペト 添付文書” (2015年2月). 2016年7月3日閲覧。
参考文献
- アメリカ合衆国特許第127,568号, Robert A. Chesebrough, "IMPROVEMENT IN PRODUCTS FROM PETROLEUM", issued 1872-06-04.
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、ワセリンに関連するカテゴリがあります。 |
- ゲイロード・ペリー:元メジャー投手。スピットボール(不正投球)にワセリンを使用し、引退後ワセリンを販売する会社を営んだ。
外部リンク
- 国際化学物質安全性カード ワセリン(白色) 日本語版 - 国立医薬品食品衛生研究所 (英語版)
化粧品 |
---|
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Japanese Journal
- 症例 多数のフタトゲチマダニ若虫による刺咬症の1例
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- 聞いたことはあるけど使ったことはない!?「ワセリン」は乾燥肌の保湿にはもちろん、驚くような使い方と効果がたくさんあります。ヴァセリンの驚くべき効能と使い方のまと...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
有効成分(1g中)
- 日局 ベタメタゾン吉草酸エステル 1.2mg
日局 ゲンタマイシン硫酸塩 1mg(力価)
添加物
禁忌
(次の場合には使用しないこと)
- ゲンタマイシン耐性菌または非感性菌による皮膚感染のある場合[皮膚感染が増悪するおそれがある。]
- 真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症および動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)[これらの疾患が増悪するおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎[穿孔部位の治癒の遅延および感染のおそれがある。]
- 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷[皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延するおそれがある。]
- ストレプトマイシン、カナマイシン、ゲンタマイシン、フラジオマイシン等のアミノグリコシド系抗生物質またはバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
適応菌種
適応症
○湿潤、びらん、結痂を伴うか、または二次感染を併発している次の疾患:
- 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、脂漏性皮膚炎を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症
○外傷・熱傷および手術創等の二次感染
- 通常1日1〜数回適量を塗布する。なお、症状により適宜増減する。
重大な副作用
眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障(ベタメタゾン吉草酸エステルによる) (頻度不明)
- 眼瞼皮膚への使用に際しては眼圧亢進、緑内障1) を起こすことがあるので注意すること。
大量または長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、緑内障、後嚢白内障等があらわれることがある。
薬効薬理
局所抗炎症作用 (ベタメタゾン吉草酸エステル)
- ベタメタゾン吉草酸エステルはヒトにおける血管収縮試験においてすぐれた抗炎症作用を有する。9)
抗菌作用 (ゲンタマイシン硫酸塩)
- ゲンタマイシン硫酸塩は、ブドウ球菌属をはじめ緑膿菌、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属に対してもすぐれた抗菌作用を示した。10)
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
- ベタメタゾン吉草酸エステル (Betamethasone Valerate)
化学名:
- 9-Fluoro-11β,17,21-trihydroxy-16β-methylpregna-1,4- diene-3,20-dione17-pentanoate
- 白色〜淡黄白色の粉末である。
水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
吸湿性である。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- white petrolatum
- ラ
- vaselinum album
- 商
- アミノ安息香酸エチル、エキザルベ 、サイベース、サリチル酸ワセリン、デキサンVG、テクスメテン、テストーゲン、ビダラビン、プレドニゾロン、プロクトセディル、プロペト 、ポステリザン、ボラザG、ボレークリーム、マイアロン、マルザルベ、リダスロン、リンデロン-VG、亜鉛華・サリチル酸、亜鉛華軟膏、吸水軟膏、強力ポステリザン、産婦人科用イソジンクリーム、親水ワセリン、親水軟膏、凍傷膏、白色ワセリン、白色軟膏
- 関
- ワセリン、親水ワセリン
[★]
- 英
- hydrophilic petrolatum, hydrophil vaselin
- ラ
- vaselinum hydrophilicum
- 関
- ワセリン、白色ワセリン
[★]
- 英
- yellow petrolatum, yellow soft paraffin
- ラ
- vaselinum flavum
- 関
- ワセリン
[★]
サリチル酸、白色ワセリン
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- serine, Ser, S
- 同
- 2-アミノ-3-ヒドロキシプロピオン酸 2-amino-3-hydroxypropionic acid
- 関
- アミノ酸
- 極性。無電荷。
- ヒドロキシル基(hydroxyl group)を有する。
- アラニンの側鎖にヒドロキシル基が付いた形をしている。
- 側鎖:
-CH2-OH
- Kinaseの標的となり、リン酸イオンが結合する。
-CH2-O-H2PO3