ネオスチグミン
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
- 1. 急性偽性腸閉塞(オギルビー症候群) acute colonic pseudo obstruction ogilvies syndrome
- 2. 慢性偽性腸閉塞 chronic intestinal pseudo obstruction
- 3. 重症患者における神経筋遮断剤の使用 use of neuromuscular blocking medications in critically ill patients
- 4. 抗コリン剤中毒 anticholinergic poisoning
- 5. 術後イレウス postoperative ileus
Japanese Journal
- 筋弛緩のリバースと効果残存に伴う問題 (特集 筋弛緩薬--薬理と臨床の新展開)
- 泌尿器科手術後の消化管運動に対するProstagladin F2αの効果
- 東 義人 [他]
- 泌尿器科紀要 29(1), p113-117, 1983-01
- … 泌尿器科術後の排ガス促進処置として,PGF2α製剤を使用し,無処置あるいはワゴスチグミン,パントテン酸系製剤使用群との比較検討を行った.1)全例の比較において,PGF2α群に平均値上8.7時間の短縮がみられた.2)脊麻下での手術において,PGF2α群に有意の短縮を認めた.3)下部尿路の手術や,50歳以上の高齢者の術後において,PGF2α群に排ガス時間の短縮の傾向がみられたTo facilitate postoperative flatus, Prostaglandin F2 alpha (PGF2 alpha) was …
- NAID 120002160407
Related Links
- ワゴスチグミンとは?ネオスチグミンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べ られる(おくすり110番:薬事典版)
- 塩野義製薬株式会社のワゴスチグミン散(0.5%)(末梢神経系用剤)、一般名 ネオスチグミン臭化物(Neostigmine bromide) の効果と副作用、写真、保管方法等を 掲載。
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ワゴスチグミン注0.5mg
組成
成分・含量〔1管(1mL)中〕:
添加物:
- 塩化ナトリウム,クエン酸ナトリウム水和物,クエン酸水和物,注射用水
禁忌
消化管又は尿路の器質的閉塞のある患者[蠕動運動を亢進させ,また排尿筋を収縮させる作用を有する。]
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
迷走神経緊張症の患者[迷走神経興奮作用を有する。]
脱分極性筋弛緩剤(スキサメトニウム)を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
効能または効果
重症筋無力症,クラーレ剤(ツボクラリン)による遷延性呼吸抑制,消化管機能低下のみられる手術後及び分娩後の腸管麻痺,手術後及び分娩後における排尿困難
非脱分極性筋弛緩剤の作用の拮抗
重症筋無力症,クラーレ剤(ツボクラリン)による遷延性呼吸抑制,消化管機能低下のみられる手術後及び分娩後の腸管麻痺,手術後及び分娩後における排尿困難
通常,成人にはネオスチグミンメチル硫酸塩として1回0.25〜1.0mgを1日1〜3回皮下又は筋肉内注射する。
なお,重症筋無力症の場合は症状により,その他の適応の場合は年齢,症状により,それぞれ適宜増減する。
非脱分極性筋弛緩剤の作用の拮抗
通常,成人にはネオスチグミンメチル硫酸塩として1回0.5〜2.0mgを緩徐に静脈内注射する。なお,年齢,症状により適宜増減する。ただし,アトロピン硫酸塩水和物を静脈内注射により併用すること。
非脱分極性筋弛緩剤(ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物,パンクロニウム臭化物,ベクロニウム臭化物等)の作用の拮抗に本剤を静脈内注射する場合には,下記の点に注意すること。
本剤の投与は,筋弛緩モニターによる回復又は自発呼吸の発現を確認した後に行うこと。
本剤は特別な場合を除き5mgを超えて投与しないこと。
徐脈がある場合には,本剤投与前にアトロピン硫酸塩水和物を投与して脈拍を適度に増加させておくこと。
本剤を静脈内注射する場合には,過度のコリン作動性反応を防止するため,通常,成人にはアトロピン硫酸塩水和物として1回0.25〜1.0mgを静脈内注射により併用すること。なお,アトロピン硫酸塩水和物は必要に応じ適宜増減すること。
更に血圧低下,徐脈,房室ブロック,心停止等が起こることがあるのでアトロピン硫酸塩水和物0.5〜1.0mgを入れた注射器をすぐ使えるようにしておくこと。これらの副作用があらわれた場合には,アトロピン硫酸塩水和物等を追加投与すること。[「副作用」の項参照]
慎重投与
気管支喘息の患者[気管支平滑筋を収縮させることがある。]
甲状腺機能亢進症の患者[甲状腺機能亢進症を悪化させるおそれがある。]
冠動脈閉塞のある患者[冠動脈を収縮させることがある。]
徐脈のある患者[徐脈を更に増強させるおそれがある。]
消化性潰瘍の患者[胃酸分泌を促進させることがある。]
てんかんの患者[骨格筋の緊張が高まり,痙攣症状を増強させるおそれがある。]
パーキンソン症候群の患者[不随意運動を増強させるおそれがある。]
重篤な腎機能低下のある患者[本剤の排泄が遅延し,作用が増強・持続するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]
重大な副作用
コリン作動性クリーゼ(頻度不明):コリン作動性クリーゼがあらわれることがあるので,腹痛,下痢,発汗,唾液分泌過多,縮瞳,線維束攣縮等の症状が認められた場合又はエドロホニウム塩化物を投与したとき症状が増悪ないし不変の場合は,直ちに投与を中止し,アトロピン硫酸塩水和物0.5〜1mgを静脈内注射する。更に,必要に応じて人工呼吸又は気管切開等を行い気道を確保すること。
不整脈(頻度不明):非脱分極性筋弛緩剤の作用の拮抗に本剤をアトロピン硫酸塩水和物と併用して静脈内注射した後に,心室性期外収縮,心室頻拍,心房細動等の不整脈や心停止が起こることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し,心肺蘇生及び抗不整脈剤投与等適切な処置を行うこと。本剤による徐脈,房室ブロック,心停止等の過度のコリン作動性反応があらわれた場合にはアトロピン硫酸塩水和物を投与すること。
薬効薬理
薬理作用
- アセチルコリンはコリン作動性神経(cholinergic nerve)における刺激伝達物質と考えられているが,これを選択的に分解する生体内酵素コリンエステラーゼによって加水分解され,その作用を消失する。ネオスチグミンは,このコリンエステラーゼを一時的に不活化して,アセチルコリンの分解を抑制し,間接的にアセチルコリンの作用を増強するとともに,自らもアセチルコリン様の作用を有するコリン作動薬(副交感神経興奮剤)である。
有効成分に関する理化学的知見
一般的名称:
- ネオスチグミンメチル硫酸塩(JAN)[日局]
Neostigmine Methylsulfate
化学名:
- N-(3-Dimethylcarbamoyloxy)-N,N,N-trimethylanilinium methyl sulfate
分子式:
分子量:
化学構造式:
性状:
- 白色の結晶性の粉末である。
水に極めて溶けやすく,アセトニトリル又はエタノール(95)に溶けやすい。
融点:
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- neostigmine
- ラ
- neostigminum
- 同
- プロスチグミン prostigmin
- 化
- メチル硫酸ネオスチグミン、臭化ネオスチグミン
- 商
- ワゴスチグミン(臭化ネオスチグミン)、アトワゴリバース。(点眼液)マイピリン、ミオピン
- 関
- フィゾスチグミン
作用機序
薬理作用
動態
[★]
商品