- 英
- creatine phosphate
- 同
- ホスホクレアチン
- 関
- クレアチン
WordNet
- an organic compound of creatine and phosphoric acid; found in the muscles of vertebrates where its hydrolysis releases energy for muscular contraction (同)creatine_phosphate, creatine phosphoric acid
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/08/11 05:29:56」(JST)
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クレアチンリン酸 |
|
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IUPAC名
2-[メチル-(N'-ホスホノカルバムイミドイル)アミノ]酢酸
|
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識別情報 |
略称 |
PCr |
CAS登録番号 |
67-07-2 |
PubChem |
587 |
- OC(CN(C)C(N)=NP(O)(O)=O)=O
|
- InChI=1/C4H10N3O5P/c1-7(2-3(8)9)
4(5)6-13(10,11)12/h2H2,1H3,(H,8,9)
(H4,5,6,10,11,12)/f/h8,10-11H,5H2/b6-4+
|
特性 |
化学式 |
C4H10N3O5P |
モル質量 |
211.113 g/mol |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
クレアチンリン酸(クレアチンリンさん、Phosphocreatine)はリン酸化されたクレアチンで、骨格筋にとって重要なエネルギー貯蔵物質である。ADPからの無酸素的なATPの生成に使われ、2秒から7秒程度の反応時間でクレアチンキナーゼによってリン酸基が外され、クレアチンに戻る。この反応は可逆でATP濃度の調整にも役立っている。クレアチンリン酸は、脳や筋肉など多くのエネルギーを消費する組織で重要な役割を果たしている。
クレアチンは主に腎と肝臓の共同作業で合成され、血流に乗って筋細胞や脳に運ばれ、細胞内に取り込まれたのちリン酸化されてクレアチンリン酸になる。
歴史
クレアチンリン酸はユダヤ人の生化学者であるDavid Nachmansohnによって発見された。
参考文献
Schlattner, U., Tokarska-Schlattner, M., Wallimann, T. (2005). Mitochondrial creatine kinase in human health and disease. Biochemica et Biophysica Acta .27. (Published ahead of print)
アミノ酸代謝の代謝中間体 |
|
ケト原性アミノ酸(K)
→アセチルCoA |
リシン→ |
サッカロピン - アリシン - α-アミノアジピン酸 - グルタリルCoA - グルタコニルCoA - クロトニルCoA - β-ヒドロキシブチリルCoA
|
ロイシン→ |
α-ケトイソカプロン酸 - イソバレリルCoA - 3-メチルクロトニルCoA - 3-メチルグルタコニルCoA - ヒドロキシメチルグルタリルCoA
|
トリプトファン→アラニン→ |
N'-ホルミルキヌレニン - キヌレニン - アントラニル酸 - 3-ヒドロキシキヌレニン - 3-ヒドロキシアントラニル酸 - 2-アミノ-3-カルボキシムコン酸セミアルデヒド - 2-アミノムコン酸セミアルデヒド - 2-アミノムコン酸 - グルタリルCoA
|
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|
糖原性アミノ酸(G) |
G→ピルビン酸→クエン酸 |
グリシン→セリン→ |
3-ホスホグリセリン酸
グリシン→クレアチン: グリコシアミン · クレアチンリン酸 · クレアチニン
|
|
G→グルタミン酸→
α-ケトグルタル酸 |
ヒスチジン→ |
ウロカニン酸 - イミダゾール-4-オン-5-プロピオン酸 - ホルムイミノグルタミン酸 - グルタミン酸-1-セミアルデヒド
|
プロリン→ |
1-ピロリン-5-カルボン酸
|
アルギニン→ |
オルニチン - プトレシン - アグマチン
|
他 |
システイン+グルタミン酸→グルタチオン: γ-グルタミルシステイン
|
|
G→プロピオニルCoA→
スクシニルCoA |
バリン→ |
α-ケトイソ吉草酸 - イソブチリルCoA - メタクリリルCoA - 3-ヒドロキシイソブチリルCoA - 3-ヒドロキシイソ酪酸 - 2-メチル-3-オキソプロパン酸
|
イソロイシン→ |
2,3-ジヒドロキシ-3-メチルペンタン酸 - 2-メチルブチリルCoA - チグリルCoA - 2-メチルアセトアセチルCoA
|
メチオニン→ |
S-アデノシルメチオニン - S-アデノシル-L-ホモシステイン - ホモシステイン - シスタチオニン - α-ケト酪酸
|
トレオニン→ |
α-ケト酪酸
|
プロピオニルCoA→ |
メチルマロニルCoA
|
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G→フマル酸 |
フェニルアラニン→チロシン→ |
4-ヒドロキシフェニルピルビン酸 - ホモゲンチジン酸 - 4-マレイルアセト酢酸 - 4-フマリルアセト酢酸
|
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G→オキサロ酢酸 |
尿素回路を参照
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その他 |
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UpToDate Contents
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- 高強度運動に対する耐性 : 最新の生体エネルギー学と評価
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Lohmann reaction
- 筋肉内で高エネルギーリン酸結合を有するクレアチンリン酸からADPへリン酸を転移し、ATPとクレアチンを合成する反応。
- 可逆性でクレアチンキナーゼによって触媒される。
- 筋肉収縮のエネルギー源として必要なATPを再合成し、その量を維持するために重要な反応である。
- (Karl Lohmann、1898-1978、生化学、独)
[★]
- 英
- phosphocreatine
- 同
- クレアチンリン酸 creatine phosphate
[★]
クレアチンリン酸、ホスホクレアチン
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- creatine (K)
- 同
- メチルグリコシアミン methylglycocyamine
- 関
- クレアチニン、尿クレアチン
意義
- 肝臓で産生され、脳や筋肉内でATPのリザーバーとして機能する。組織中で再利用されており、不要となったものはクレアチニンに変換され末梢血に出現する。従ってクレアチンの尿中への排出はほとんどないが、筋疾患など存在する場合には、崩壊した筋からの(大量の?)クレアチンが尿中に排出される。よって、尿クレアチンは筋崩壊の指標となる、と思う。
検査
検体
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義