- 英
- phosphocreatine
- 同
- クレアチンリン酸 creatine phosphate
WordNet
- an organic compound of creatine and phosphoric acid; found in the muscles of vertebrates where its hydrolysis releases energy for muscular contraction (同)creatine_phosphate, creatine phosphoric acid
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/11/11 11:51:22」(JST)
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クレアチンリン酸 |
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IUPAC名
2-[メチル-(N'-ホスホノカルバムイミドイル)アミノ]酢酸
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識別情報 |
略称 |
PCr |
CAS登録番号 |
67-07-2 |
PubChem |
587 |
- OC(CN(C)C(N)=NP(O)(O)=O)=O
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- InChI=1/C4H10N3O5P/c1-7(2-3(8)9)
4(5)6-13(10,11)12/h2H2,1H3,(H,8,9)
(H4,5,6,10,11,12)/f/h8,10-11H,5H2/b6-4+
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特性 |
化学式 |
C4H10N3O5P |
モル質量 |
211.113 g/mol |
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
クレアチンリン酸(クレアチンリンさん、Phosphocreatine)はリン酸化されたクレアチンで、骨格筋にとって重要なエネルギー貯蔵物質である。ADPからの無酸素的なATPの生成に使われ、2秒から7秒程度の反応時間でクレアチンキナーゼによってリン酸基が外され、クレアチンに戻る。この反応は可逆でATP濃度の調整にも役立っている。クレアチンリン酸は、脳や筋肉など多くのエネルギーを消費する組織で重要な役割を果たしている。
クレアチンリン酸は肝臓で合成され、血流に乗って筋細胞に運ばれる。
歴史
クレアチンリン酸はユダヤ人の生化学者であるDavid Nachmansohnによって発見された。
参考文献
Schlattner, U., Tokarska-Schlattner, M., Wallimann, T. (2005). Mitochondrial creatine kinase in human health and disease. Biochemica et Biophysica Acta .27. (Published ahead of print)
アミノ酸代謝の代謝中間体 |
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K→アセチルCoA |
リシン→
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サッカロピン - アリシン - α-アミノアジピン酸 - グルタリルCoA - グルタコニルCoA - クロトニルCoA - β-ヒドロキシブチリルCoA
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ロイシン→
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α-ケトイソカプロン酸 - イソバレリルCoA - 3-メチルクロトニルCoA - 3-メチルグルタコニルCoA - ヒドロキシメチルグルタリルCoA
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トリプトファン→アラニン→
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N'-ホルミルキヌレニン - キヌレニン - アントラニル酸 - 3-ヒドロキシキヌレニン - 3-ヒドロキシアントラニル酸 - 2-アミノ-3-カルボキシムコン酸セミアルデヒド - 2-アミノムコン酸セミアルデヒド - 2-アミノムコン酸 - グルタリルCoA
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G |
G→ピルビン酸→クエン酸
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グリシン→セリン→
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3-ホスホグリセリン酸
グリシン→クレアチン: グリコシアミン · クレアチンリン酸 · クレアチニン
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G→グルタミン酸→
α-ケトグルタル酸
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ヒスチジン→
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ウロカニン酸 - イミダゾール-4-オン-5-プロピオン酸 - ホルムイミノグルタミン酸 - グルタミン酸-1-セミアルデヒド
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プロリン→
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1-ピロリン-5-カルボン酸
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アルギニン→
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オルニチン - プトレシン - アグマチン
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他
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システイン+グルタミン酸→グルタチオン: γ-グルタミルシステイン
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G→プロピオニルCoA→
スクシニルCoA
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バリン→
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α-ケトイソ吉草酸 - イソブチリルCoA - メタクリリルCoA - 3-ヒドロキシイソブチリルCoA - 3-ヒドロキシイソ酪酸 - 2-メチル-3-オキソプロパン酸
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イソロイシン→
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2,3-ジヒドロキシ-3-メチルペンタン酸 - 2-メチルブチリルCoA - チグリルCoA - 2-メチルアセトアセチルCoA
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メチオニン→
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S-アデノシルメチオニン - S-アデノシル-L-ホモシステイン - ホモシステイン - シスタチオニン - α-ケト酪酸
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トレオニン→
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α-ケト酪酸
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プロピオニルCoA→
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メチルマロニルCoA
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G→フマル酸
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フェニルアラニン→チロシン→
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4-ヒドロキシフェニルピルビン酸 - ホモゲンチジン酸 - 4-マレイルアセト酢酸 - 4-フマリルアセト酢酸
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G→オキサロ酢酸
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尿素回路を参照
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他 |
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Japanese Journal
- 糖尿病性心筋症におけるホスホクレアチンシャトルの障害 : 低および高負荷条件下における検討 : 日本循環器学会第92回東海・第77回北陸合同地方会
- 松本 有司,金子 雅則,鈴木 秀樹,鈴木 信吾,小林 明
- Japanese Circulation Journal 58(SupplementIII), 921, 1994-09-20
- NAID 20006570391
- 糖尿病性心筋症におけるホスホクレアチンシャトルの障害 : 低および高負条件下における検討 : 第58回日本循環器学会学術集会
- 松本 有司,金子 雅則,鈴木 秀樹,鈴木 信吾,小林 明
- Japanese circulation journal 58(SupplementI), 85, 1994-03-01
- NAID 110002591583
Related Links
- クレアチンは生体内において4-ホスホクレアチン(クレアチンリン酸)に変換され、 エネルギー源として貯蔵される(後述)。そのため、瞬発力を必要とするスポーツなどに 有効といわれており、クレアチンパウダーが多数のメーカーからサプリメントとして販売 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- creatine phosphate
- 同
- ホスホクレアチン
- 関
- クレアチン
[★]
クレアチンリン酸、ホスホクレアチン
[★]
- 英
- creatine (K)
- 同
- メチルグリコシアミン methylglycocyamine
- 関
- クレアチニン、尿クレアチン
意義
- 肝臓で産生され、脳や筋肉内でATPのリザーバーとして機能する。組織中で再利用されており、不要となったものはクレアチニンに変換され末梢血に出現する。従ってクレアチンの尿中への排出はほとんどないが、筋疾患など存在する場合には、崩壊した筋からの(大量の?)クレアチンが尿中に排出される。よって、尿クレアチンは筋崩壊の指標となる、と思う。
検査
検体
[★]
- 英
- phospho
- 関
- フォスフォ、ホスフォ、リン酸