- 英
- armadillo
- 関
- らい菌
WordNet
- burrowing chiefly nocturnal mammal with body covered with strong horny plates
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- アルマジロ(中南米産の小動物)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/05/11 14:57:37」(JST)
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「アルマジロ」のその他の用法については「アルマジロ (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
被甲目 |
生息年代: 暁新世 - 現世, 58.7–0 Ma
PreЄ
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O
S
D
C
P
T
J
K
Pg
N
|
Dasypus novemcinctus
ココノオビアルマジロ
|
分類 |
界 |
: |
動物界 Animalia |
門 |
: |
脊索動物門 Chordata |
亜門 |
: |
脊椎動物亜門 Vertebrata |
綱 |
: |
哺乳綱 Mammalia |
亜綱 |
: |
獣亜綱 Theria |
上目 |
: |
異節上目 Xenarthra |
目 |
: |
被甲目 Cingulata |
|
学名 |
Cingulata Illiger, 1811 |
和名 |
アルマジロ |
英名 |
Armadillo |
科 |
- アルマジロ科 Dasypodidae Gray, 1821
- パンパテリウム科 Pampatheriidae †
- グリプトドン科 Glyptodontidae †
|
アルマジロ(スペイン語: Armadillo)は、哺乳綱異節上目被甲目(Cingulata)に属する動物の総称。アルマジロ科(Dasypodidae)のみが現生する。
目次
- 1 分布
- 2 形態
- 3 生態
- 4 分類
- 5 人間との関係
- 6 飼育方法
- 7 関連項目
分布
北アメリカ南部からアルゼンチンにかけて分布している。
形態
最大種はオオアルマジロで体長75-100cm。尾長50cm。体重30kg。最小種はヒメアルマジロで体長10cm。尾長3cm。体重0.1kg。
全身ないし背面は体毛が変化した鱗状の堅い板(鱗甲板)で覆われている。アルマジロ (Armadillo)という英名はスペイン語で「武装したもの」を意味する armado に由来する。敵に出会うと、丸まってボール状になり身を守ると思われているが、実際にボール状になることができるのはミツオビアルマジロ属 Tolypeutes の2種だけである。
生態
夜行性で、昆虫類やカタツムリ、ミミズ、ヘビなどを食べる。敵に襲われると手足を引っ込め、硬い甲羅で身を守る。地下に穴を掘って巣を作り、暑い日中は巣穴の中で眠って過ごす。前足には長く鋭い爪があり、穴掘りに適した体の構造になっている。
分類
- パンパテリウム科 Pampatheriidae †
- グリプトドン科 Glyptodontidae †
- ドエディクルス属 Doedicurus
- グリプトドン属 Glyptotherium
- Glyptotherium arizonae アリゾナグリプトドン
- Glyptotherium floridanum フロリダグリプトドン
- Glyptotherium mexicanum メキシコグリプトドン
- Glyptotherium texanum テキサスグリプトドン
- アルマジロ科 Dasypodidae
- スベオアルマジロ属 Cabassous
- Cabassous centralis パナマスベオアルマジロ Northern naked-tailed armadillo
- Cabassous chacoensis チャコスベオアルマジロ Chacoen naked-tailed armadillo
- Cabassous tatouay タトゥースベオアルマジロ Greater naked-tailed armadillo
- Cabassous unicinctus スベオアルマジロ Southern naked-tailed armadillo
- ケナガアルマジロ属 Chaetophractus
- Chaetophractus nationi ペルーケナガアルマジロ Andean hairy armadillo
- Chaetophractus vellerosus ケナガアルマジロ Little hairy armadillo
- Chaetophractus villosus アラゲアルマジロ Hairy armadillo
- ヒメアルマジロ属 Chlamyphorus
- Chlamyphorus retusus チャコアルマジロ Greater fairy armadillo
- Chlamyphorus truncatus ヒメアルマジロ Pink fairy armadillo
- ココノオビアルマジロ属 Dasypus
- Dasypus hybridus ムリタアルマジロ Southern long-nosed armadillo
- Dasypus kappleri ヤツオビアルマジロ Greater long-nosed armadillo
- Dasypus novemcinctus ココノオビアルマジロ Nine-banded armadillo
- 体長40-45cm、尾長40-45cm。フロリダやメキシコ、南アメリカの草原に生息する。虫やヘビを食べる。
- Dasypus pilosus ムクゲアルマジロ Hairy long-nosed Armadillo
- Dasypus sabanicola コムクゲアルマジロ Llanos long-nosed Armadillo
- Dasypus septemcinctus ナナツオビアルマジロ Seven-banded armadillo
- ムツオビアルマジロ属 Euphractus
- Euphractus sexcinctus ムツオビアルマジロ Six-banded armadillo
- オオアルマジロ属 Priodontes
- Priodontes giganteus オオアルマジロ Giant armadillo
- ミツオビアルマジロ属 Tolypeutes
- Tolypeutes matacus マタコミツオビアルマジロ Southern three-banded armadillo
- Tolypeutes tricinctus ミツオビアルマジロ Brazilian three-banded armadillo
- ピチアルマジロ属 Zaedyus
- Zaedyus pichiy ピチアルマジロ Pichi
人間との関係
もともとは南アメリカ大陸の生物であると思われるが、最近では北アメリカ大陸でも見かけるようになりアメリカ合衆国南部では一般的に見かけられるようになってきている。また、ペットとして飼育される事例も多く、意外と人になつく生き物でもある。一方、穴を掘るという性質から、農地や庭を荒らす害獣と認識され、駆除の対象ともなる。睡眠時間が長く一日18時間も寝て過ごす。野生では巣穴を掘って穴の中で生活しているが、飼育下では無防備にあお向けになって寝る。
南米では、アルマジロの肉を食用としているほか、甲羅はチャランゴなどの楽器の材料に使われている。アンデス地方の先住民族であるケチュア族の言葉ではケナガアルマジロを「キルキンチョ(quirquincho / kirkincho)」もしくは「キルキンチュ(quirquinchu / kirkinchu)」と呼び、ボリビアやペルーではこの名前で呼ばれることが多い。フォルクローレの里として有名なボリビアのオルロでは、自分たちのことを「キルキンチョ」と自称するほど親しまれた動物である。
オルロやラパスなどのアンデス地方の都市でカルナバル(カーニバル)の際によく踊られる「モレナダ」と呼ばれる踊りでは、手にアルマジロの胴体で作ったリズム楽器を持つことがあり、この楽器は「マトラカ(matraca)」と呼ばれる。中に鉄板をはめ込んだアルマジロの胴体に棒をつけ、棒を持って振り回すと鉄板がガリガリと音を出すようになっている。近年のカルナバルでは、本物のアルマジロを使う代わりに、同様のものを木などで作ることの方が多い。踊り手たちが所属するグループを示すものの形をしたマトラカ(運送業者のグループならばトラック型のマトラカなど)を持って踊ることもある。
アルマジロは人間以外の自然動物で唯一ハンセン病に感染、発症する動物であるため、ハンセン病の研究に用いられてきた。
アルマジロはテキサス州の州の動物である。
テネシー州では野生のアルマジロが増えすぎてしまい、狩猟免許を持っていれば狩猟して食肉として食べて良いことになっている。
飼育方法
日本でも個人でペットとして飼育することが可能である。特に法令による規制は受けていないので、許可や登録などの義務は無い。
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、アルマジロに関連するカテゴリがあります。 |
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ウィキスピーシーズにアルマジロ科に関する情報があります。 |
哺乳類の現生目 |
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原獣亜綱 |
カモノハシ目(単孔目)
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後獣下綱 |
オポッサム目 - ケノレステス目 - ミクロビオテリウム目 - フクロネコ目 - バンディクート目 - カンガルー目(双門歯目) - フクロモグラ目
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異節上目 |
被甲目 - 有毛目
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アフリカ獣上目 |
ハネジネズミ目(長脚目) - アフリカトガリネズミ目(テンレック目) - ツチブタ目(管歯目) - イワダヌキ目 - ゾウ目(長鼻目) - ジュゴン目(海牛目)
|
|
真主齧上目 |
ツパイ目(登木目) - ヒヨケザル目(皮翼目) - サル目(霊長目) - ネズミ目(齧歯目) - ウサギ目
|
|
ローラシア獣上目 |
ハリネズミ目 - トガリネズミ目 - 鯨偶蹄目 - センザンコウ目(有鱗目) - ネコ目(食肉目) - ウマ目(奇蹄目) - コウモリ目(翼手目)
|
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廃止・希 |
有袋目(フクロネズミ目) - モグラ目(食虫目・無盲腸目) - 異節目・貧歯目(アリクイ目) - ウシ目(偶蹄目) - クジラ目
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亜科別に分類したアルマジロ科 (Cingulata) の現生種 |
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界:動物界 · 門:脊索動物門 · 綱:哺乳綱 · 綱:真獣下綱 · 目:異節目 |
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Dasypodinae |
ココノオビアルマジロ属
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ココノオビアルマジロ (D. novemcinctus) · ナナツオビアルマジロ (D. septemcinctus) · ムリタアルマジロ (D. hybridus) · コムクゲアルマジロ (D. sabanicola) · ヤツオビアルマジロ (D. kappleri) · ムクゲアルマジロ (D. pilosus)
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Euphractinae |
Calyptophractus
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チャコアルマジロ (C. retusus)
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ケナガアルマジロ属
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ペルーケナガアルマジロ (C. vellerosus) · ケナガアルマジロ(C. villosus) · アラゲアルマジロ(C. nationi)
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Chlamyphorus
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ヒメアルマジロ(C. truncatus)
|
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ムツオビアルマジロ属
|
ムツオビアルマジロ (E. sexcinctus)
|
|
ピチアルマジロ属
|
ピチアルマジロ (Z. pichiy)
|
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Tolypeutinae |
スベオアルマジロ属
|
パナマスベオアルマジロ (C. centralis) · チャコスベオアルマジロ (C. chacoensis) · スベオアルマジロ (C. unicinctus) · タトゥースベオアルマジロ (C. tatouay)
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オオアルマジロ属
|
オオアルマジロ (P. maximus)
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ミツオビアルマジロ属
|
マタコミツオビアルマジロ (T. matacus) · ミツオビアルマジロ (T. tricinctus)
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Category |
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 企業レポート 低価格5軸加工機と高性能CAMをセットで導入 クラフト アルマジロ(株)の選択
- ハンセン病動物モデルの歴史と高血圧ヌードラットの特徴
- 日本ハンセン病学会雑誌 = Japanese journal of leprosy 77(3), 197-204, 2008-09-01
- NAID 10021952354
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- natural host, natural reservoir?
- 関
- 宿主
- 自然界で宿主となっている生物。寄生する生命体が害を与えずに共生できる宿主。
- Natural reservoir or nidus, refers to the long-term host of the pathogen of an infectious disease.
- It is often the case that hosts do not get the disease carried by the pathogen or it is carried as a subclinical infection and so asymptomatic and non-lethal.
- Once discovered, natural reservoirs elucidate the complete life cycle of infectious diseases, providing effective prevention and control.
参考
[★]
- 英
- armadillo domain protein