- 英
- nonionic detergent、nonionic surfactant
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/04 18:11:08」(JST)
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非イオン界面活性剤(ひイオンかいめんかっせいざい、Non-ionic surfactant)は水に溶けてもイオン性を示さないが、界面活性を呈する界面活性剤。
概要[編集]
親油基は炭素数12〜18の高級アルコールで、エステル型やエーテル型はヒドロキシ基を持つ活性剤が多い。エステル型のグリセリン脂肪酸エステル等の脂肪酸エステルは食品添加物として認可されており、乳化剤として使用されている。
ノニルフェノールエトキシレート (NPE) は親水基のポリオキシエチレン鎖の分解により、ノニルフェノールまで分解される。ノニルフェノールは内分泌攪乱作用があるため生態系への影響を及ぼす可能性がある。
脂肪アルコールエトキシレートは分解可能であり、エチレンオキシドの数によって性質が変わり、用途は多岐に渡る。イオン界面活性剤と違って、温度を高めていくとある温度で水に溶けきれなくなって溶液が白濁する。この温度を曇点という。
主な非イオン界面活性剤[編集]
界面活性剤の一覧も参照。
- グリセリン脂肪酸エステル (RCOOCH2CH(OH)CH2OH)
- 食品用乳化剤、乳化安定剤に使用されている。
- ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル
- 天然由来の脂肪酸とのエステルは食品添加物として認可されている。
- 脂肪アルコールエトキシレート (RO(CH2CH2O)nH)
- アルキルポリエチレングリコールとも呼ばれる。
- ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル (RC6H4O(CH2CH2O)nH)
- トリトンX100(オクトキシノール)、ノノキシノール-9(ノニルフェノールエトキシレートの一種)という商品名で流通。
参考文献[編集]
- 「界面と界面活性剤−基礎から応用まで−」(日本油化学会、2004年)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- o-カルボキシフェニルフルオロン-鉄(III)錯体を用いるヘパリン及びその関連物質の吸光光度定量
- 好田 稔規,玉木 冴子,宮地 加奈子,森山 健三,森本 茂文,山口 敬子,藤田 芳一
- 分析化学 = Japan analyst 59(10), 873-878, 2010-10-05
- … フルオロン(OCPF)と,金属イオンの鉄(III)を併用する三元錯体生成反応を利用したヘパリンナトリウムの簡便で高感度な吸光光度法について検討した.Tris/HCl緩衝液を用いる弱塩基性域において,非イオン性界面活性剤のTriton X-405,フッ化ナトリウム共存下,色素としてOCPF,金属イオンとして鉄(III)を用いることにより,測定波長615 nmにおいて,0.1〜1.2 μg/mL濃度範囲のへパリンナトリウムを,見かけのモル吸光係 …
- NAID 10026670792
Related Links
- 界面活性剤は、水に溶かしたときに電離してイオン(電荷をもつ原子又は原子団)となるイオン性界面活性剤と、イオンにならない非イオン(ノニオン)界面活性剤に大きく分類されます。イオン性界面活性剤はさらに、陰イオン ...
- 水に溶けてもイオンにならない非イオン性界面活性剤。便利な反面、気をつけたいことも... ... ※ :酸化エチレンがどのくらいつながっているか(重合度)を示す数字が入る ソルビタン脂肪酸エステル酸化エチレン縮合物
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
クリゲンエタノール液0.5%(R)「エビス」
組成
- 本品は、100mL中に日本薬局方クロルヘキシジングルコン酸塩2.5mL(クロルヘキシジングルコン酸塩として0.5g)、添加物として日本薬局方エタノール83mL、非イオン性界面活性剤、赤色2号及び香料を含有する。
禁忌
(次の患者及び部位には使用しないこと)
- クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
- 脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)〔聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害をきたすことがある。〕
- 膣、膀胱、口腔等の粘膜面〔クロルヘキシジン製剤の前記部位への使用により、ショック症状(初期症状:悪心・不快感・冷汗・眩暈・胸内苦悶・呼吸困難・発赤等)の発現が報告されている。エタノール含有液なので前記部位への使用により刺激作用がある。〕
- 損傷皮膚〔エタノール含有液なので、損傷部位への使用により刺激作用がある。〕
- 眼
効能または効果
手術部位(手術野)の皮膚の消毒
医療機器の消毒
慎重投与
(次の患者には慎重に使用すること)
- 薬物過敏症の既往歴のある患者
- 喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴のある患者
重大な副作用
- ショック(0.1%未満)があらわれることがあるので観察を十分に行い、悪心・不快感・冷汗・めまい・胸内苦悶・呼吸困難・発赤等があらわれた場合には、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- グラム陽性菌・陰性菌、結核菌・真菌に殺菌効果を示すが、芽胞及び一部のウイルスには効果は期待できない。
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- sorbitan sesquioleate
- 関
- セスキオレイン酸ソルビタン
- 組成式:(C18H34O2)3(C6H14O6)2
- 無水ソルビトールの水酸基の一部をオレイン酸でエステル化したもので,モノエステル及びジエステルの混合物。
- エステル型の非イオン性界面活性剤
[★]
- 関
- nonionic surfactant
[★]
- 関
- nonionic detergent
[★]
- 英
- drug、agent
- 関
- 薬、作用薬、ドラッグ、媒介物、病原体、麻薬、薬剤、薬物、代理人、薬品
[★]
- 英
- interface、boundary surface、interfacial
- 関
- インターフェース、干渉、インターフェイス
[★]
- 英
- surfactant
- 同
- 表面活性剤, surface active agent, surface-active agent
- 関
- サーファクタント
[★]
- 英
- Io
- 関
- カリスト、ユーロパ、ガニメデ、木星
[★]
- 英
- surface activity、detergency、surface-active
- 関
- 洗浄力