- 英
- interface、boundary surface、interfacial
- 関
- インターフェース、干渉、インターフェイス
WordNet
- relating to or situated at an interface; "an interfacial layer"; "interfacial tension is the surface tension at the interface between two liquids"
- (computer science) computer circuit consisting of the hardware and associated circuitry that links one device with another (especially a computer and a hard disk drive or other peripherals) (同)port
- (chemistry) a surface forming a common boundary between two things (two objects or liquids or chemical phases)
- (computer science) a program that controls a display for the user (usually on a computer monitor) and that allows the user to interact with the system (同)user interface
- the overlap where two theories or phenomena affect each other or have links with each other; "the interface between chemistry and biology"
PrepTutorEJDIC
- 中間面,界面(2物体・空間の接触面)・(異なる物の)境界面, 中間共通面; 共有領域; (コンピュータ)インタフェース
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/26 02:17:29」(JST)
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界面(かいめん、英: interface)とは、ある均一な液体や固体の相が他の均一な相と接している境界のことである。この「他の均一な相」が気体もしくは真空であるとき、界面を特に表面(surface)とよぶ(例外もある)。ただし、お互いが完全に混ざり合うことはしない(混ざり合うと界面でなくなる。ただし、界面付近数原子層程度で互いの原子からなる化合物を形成する場合はある)。界面は気相と液相、液相と液相、液相と固相、固相と固相の二相間で形成される。界面を構成する分子・原子は、界面を挟んでいる相から連続的に続いているにもかかわらず、相内部とは性質が異なり、膜のようなはたらきをする[1]。たとえば界面では光線が反射や屈折、散乱、吸収を起こし、界面間には界面張力がはたらく。
エレクトロニクス産業の要請によって固体材料の薄膜やナノテクノロジーを研究する科学分野が重要性を帯びており、特に固体同士の界面は固相界面と呼ばれて界面研究の重要分野となっている。単に界面といえば固相界面を指す場合が多い[2]。
学問上は界面化学および表面物理学で取り扱われる。
目次
- 1 界面の性質
- 2 界面活性剤
- 3 表面緩和
- 4 濡れ
- 5 脚注
- 6 参考文献
- 7 関連項目
界面の性質
理想気体のように分子相互作用(分子間力や静電気力など)がなく凝縮しない場合には、複数の成分を混ぜ合わせても、乱雑さ(エントロピー)が増大する方向に自発的に変化する、つまり混合して均一となる。しかし、分子間相互作用があり、凝縮相となる実在分子において、異種分子間の相互作用より、同一種分子間の相互作用のほうがはるかに強いとき、混合するよりもそれぞれが相分離して、同一種同士の相互作用で安定化するほうが有利となる。このとき、相分離した二つの相の境界が「界面」である。例えば、水分子同士には分子間力よりかなり強い水素結合が働く。油の分子同士では互いに弱い分子間力しか働かない。ゆえに、水は水分子同士で固まっていたほうが安定であり、水と油は混ざり合わないのである(ただしそれでも超音波細動などで水素結合を切って分子レベルで均一にすることはできる)。
界面近傍の分子は、周囲を取り囲む同一種分子の総数が内部より少なくなるために、同一種分子の相互作用で安定化されている内部の分子より自由エネルギー的に不利な状態になる。つまり、内部と比べて過剰の自由エネルギーをもつことになり、これを界面自由エネルギー(interfacial free energy)という。この界面自由エネルギーを低下させるために、界面はできる限り小さくなろうとする。これが界面張力(interface tension)であり、単位面積当たりの界面自由エネルギーとなる。気体との界面の場合は表面張力という。
表面が曲率を持つ場合、その表面の持つエネルギーの効果はヤング・ラプラスの式(英語版)や、蒸気圧に関するケルビン方程式によって表される。
界面活性剤
詳細は「界面活性剤」を参照
界面自由エネルギーは分子間相互作用による安定化が界面近傍で低下することによる。このため、相分離する二つの成分のそれぞれの化学構造に類似した構造を一つの分子中に併せもつものが界面に並ぶことにより、この高エネルギー状態を緩和することができる。このような物質を界面活性剤という。水と油のように互いに混合せず相分離する系ではそれぞれ水および油に親和性のある親水基と親油基を一つの分子中に併せもつ、つまり両親媒性構造をもつものが界面活性剤となる。
表面緩和
単一の元素で構成される物質の、ほぼ無限につながるバルク内部での各原子間に働く力や距離は、全く同一であるが、劈開(へきかい)などによってきれいにそろった分子の層が表面に現れた時、それまで前方向に等しく働いていた力の均衡が変わって、第2層目にある分子が少し内側へとずれて、最も外側の層にある分子との距離がひらく。これは表面緩和と呼ばれ、本来さらに外側にあった分子が無くなることで2層目の分子が受ける外向きに働く力が弱くなったために起こる現象である。説明のためにきれいにそろった表面としたが、そろっていなくとも同様の現象は起こる。
また、金属原子で構成される表面付近では、金属原子同士を結び付けている電子の自由電子が表面から内部に引き込まれているために、正確には表面近くでの自由電子の存在確率が低くなっているために、金属原子も引きずられて少し内部に変位している。このため金属表面付近の原子層の間隔はバルク内部に比べて小さくなっている。表面緩和や金属原子表面での原子層間隔の縮小は清浄な表面での現象であり、これらの表面に他の原子・分子が付着すれば結果は異なってくる[2]。
濡れ
詳細は「濡れ」を参照
固相・気相・液相の3相が接する場所では、濡れと呼ばれる現象が生じる。
毛細管現象
詳細は「毛細管現象」を参照
脚注
- ^ 田中一義; 田中庸裕 『物理化学』 丸善、2010年、444頁。ISBN 978-4-621-08302-4。
- ^ a b 志村史夫 『したしむ表面物理』 朝倉書店、2007年6月。ISBN 978-4-254-22769-7。
参考文献
- 荒木孝二; 明石満; 高原淳; 工藤一秋 『有機機能材料』 東京化学同人、2006年。ISBN 4807906100。
関連項目
- 物性物理学
- 界面準位
- 薄膜
- 吸着
- 表面再構成 - ダングリングボンド
- 生命の起源#表面代謝説
Japanese Journal
- 希土類磁石における界面および粒界近傍の結晶磁気異方性と保磁力 (特集 ネオジム磁石の金属組織および粒界近傍の磁性と保磁力機構)
- 日本金属学会誌 = Journal of the Japan Institute of Metals and Materials 81(1), 19-25, 2017-01
- NAID 40021053735
- ネオジム焼結磁石の微細組織 : 粒界相および界面組織 (特集 ネオジム磁石の金属組織および粒界近傍の磁性と保磁力機構)
- 日本金属学会誌 = Journal of the Japan Institute of Metals and Materials 81(1), 2-10, 2017-01
- NAID 40021053678
- 若手研究者紹介 両親媒性シクロデキストリンナノゲルの界面吸着による乳化技術
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- 界面活性剤とは 界面とは、表面ともいいます。界面(表面)とは、2つの性質の異なる物質の境界面のこ... 界面とは、表面ともいいます。界面(表面)とは、2つの性質の異なる物質の境界面のことです。 2つの混じり合わない物質の間 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
「エビス」クリゲン液
組成
- 本品は、クロルヘキシジングルコン酸塩5w/v%及び非イオン性界面活性剤、添加物として赤色2号、香料を含む。
禁忌
(次の患者及び部位には使用しないこと)
- クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
- 脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)〔聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害をきたすことがある。〕
- 膣、膀胱、口腔等の粘膜面〔クロルヘキシジン製剤の前記部位への使用により、ショック症状(初期症状:悪心・不快感・冷汗・眩暈・胸内苦悶・呼吸困難・発赤等)の発現が報告されている。〕
- 眼
効能または効果
- 本品は下記の濃度(クロルヘキシジングルコン酸塩として)に希釈し、水溶液又はエタノール溶液として使用する。
- 手指・皮膚の消毒
- 手術部位(手術野)の皮膚の消毒及び医療機器の消毒
- 皮膚の創傷部位の消毒及び手術室・病室・家具・器具等の消毒
手指・皮膚の消毒
0.1〜0.5%水溶液
手術部位(手術野)の皮膚の消毒及び医療機器の消毒
0.1〜0.5%水溶液
0.5%エタノール溶液
皮膚の創傷部位の消毒及び手術室・病室・家具・器具等の消毒
0.05%水溶液
慎重投与
(次の患者には慎重に使用すること)
- 薬物過敏症の既往歴のある患者
- 喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴のある患者
重大な副作用
- ショック(0.1%未満)があらわれることがあるので観察を十分に行い、悪心・不快感・冷汗・めまい・胸内苦悶・呼吸困難・発赤等があらわれた場合には、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- クロルヘキシジングルコン酸塩は、広範囲の微生物に作用し、グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。
- グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ抗菌力に幅がみられる。(Alcaligenes、Pseudomonas、Achromobacter、Flavobacterium属等には、まれにクロルヘキシジングルコン酸塩に抵抗する菌株もある。)
- 真菌類の多くはクロルヘキシジングルコン酸塩に感受性を示すが、全般的に細菌類よりも抵抗性がある。
- ウイルスについては、まだ効力は確定していない。
- 結核菌はクロルヘキシジングルコン酸塩の水溶液中で死滅しにくいが、アルコール溶液には感受性があり、静菌作用を示す。
- 「エビス」クリゲン液のMIC(最小発育阻止濃度)
MICはクロルヘキシジングルコン酸塩としての濃度を示す。
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- boundary surface、interfacial、interfere、interference
[★]
- 英
- interference、interfere、interface
- 関
- インターフェース、界面、妨害、邪魔、妨げる、インターフェイス、二重乗換え
[★]
- 英
- interface
- 関
- インターフェース、界面、干渉
[★]
- 英
- interface
- 関
- 界面、干渉、インターフェイス
[★]
- 関
- interface、interfacial
[★]
- 英
- surface activity、detergency、surface-active
- 関
- 洗浄力
[★]
- 英
- phase boundary potential
- 関
- 相界電位、相関電位
[★]
- 英
- [[]]
- 同
- lung surfactant
- 関
- [[]]
- 同
- lung surfactant
[★]
- 英
- biosurfactant
- 関
- バイオサーファクタント
[★]
- 英
- nonionic detergent、nonionic surfactant
[★]
- 英
- surface、aspect、side、face、plane、facet、(面取りされた角)chamfer
- 関
- 顔、局面、小面、状況、側、側面、平ら、直面、端、表面、平面、個眼、向かう、サイド