- 英
- sinus bradycardia
- 同
- 洞徐脈、洞性徐拍、洞徐拍
- 関
- 徐脈性不整脈、徐脈。洞性頻脈 洞頻脈 sinus tachycardia
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- 心電図で洞調律かつ、心拍数が60回/分以下のものを指して言う。
- 脈拍は自律神経(興奮)や薬剤、ないし発熱・炎症・虚血で変動しうる。
- スポーツマンの場合、スポーツ心あるいは迷走神経緊張により洞性徐脈が見られることがあるので(生理的)、気にしなくても良い。
- また、健常人でも安静時に徐脈となる人もいるが、活動時にも洞性徐脈が継続するのでなければ、精査・治療対象とはならない。
- しかしながら、徐脈による症状が出現するようであれば精査した方が良い。
- 心拍数が50回/分以下が、(体の動作にかかわらず)持続的に続くようであれば洞不全症候群が疑われるので、専門医受診が好ましい。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/07 07:33:40」(JST)
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徐脈(じょみゃく)は不整脈の一種で、洞性徐脈、徐脈性不整脈とも言われる。成人の安静時心拍数は一般に毎分60~75回(bpm)であるが、60回未満(bpm)を徐脈と定義する。徐脈は脳に必要な血液を送ることができなくなるため、めまい、失神、ふらつきなどを生じせしめたり、ときに理解力や記憶の低下が見られボケに似た症状が出る場合などがあり、こうしたケースでは適切な治療が必要となる。マラソン選手などのスポーツ心臓でも心室内腔の拡大による洞性徐脈がみられるが、この場合は通常治療の必要はない。
原因[編集]
洞機能不全症候群と房室ブロックがあることが知られている。その他、一過性の副交感神経系の緊張や薬物による副作用が知られ、抗不整脈薬、抗うつ薬、高血圧や狭心症の治療薬である交感神経系を抑制する薬が原因となることもある。この場合、投薬を中止することにより徐脈は回復するが、投薬の必要がある場合はペースメーカーが必要となる[要出典]。
洞機能不全症候群[編集]
心臓の収縮を電気信号によって支配している洞結節からの刺激が正常に出ていない状態を指す。あるいは心房から心室へ電気信号を伝える刺激伝導系の障害が考えられる。
房室ブロック[編集]
心臓の刺激伝導系において、心房から心室に刺激が伝わらない、または刺激伝導が遅延することにより、徐脈が起こる。
治療[編集]
進行性のものや心筋梗塞、先天性心疾患、心筋症などの不可逆的な原因によるもので心不全や脳虚血を伴う場合には心臓ペースメーカーの使用が必須となる[要出典]。
関連項目[編集]
- 心拍数
- 心拍計
- 動悸
- 不整脈
- 心臓病
- WPW症候群
心血管疾患 |
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疾患 |
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心疾患
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不整脈
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徐脈性
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洞不全症候群 | 房室ブロック | 脚ブロック(右脚ブロック · 完全右脚ブロック · 左脚ブロック)
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頻脈性
|
上室性
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洞性頻脈 | 心房細動 | 心房粗動 | ブルガダ症候群 | QT延長症候群 | WPW症候群
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心室性
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心室細動 | 心室頻拍
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虚血性心疾患
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狭心症 | 急性冠症候群 | 心筋梗塞 | 冠動脈血栓症
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弁膜性心疾患
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僧帽弁狭窄症 | 僧帽弁閉鎖不全症 | 三尖弁狭窄症 | 三尖弁閉鎖不全症 | 大動脈弁狭窄症 | 大動脈弁閉鎖不全症
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心房中隔欠損 | 心室中隔欠損 | 心内膜床欠損症 | 動脈管開存症 | ファロー四徴症(極型ファロー四徴症) | 大血管転位(左旋性 · 右旋性) | 総肺静脈還流異常症 | 大動脈縮窄 | 左心低形成症候群 | 両大血管右室起始症 | 三尖弁閉鎖
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心内膜・心筋
・心膜疾患
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心内膜疾患
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感染性心内膜炎
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心臓腫瘍 | 心臓神経症 | 心臓性喘息 | 肺性心
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静脈瘤 | 血栓性静脈炎 | 静脈血栓塞栓症 | 脂肪塞栓症
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病態・症候 |
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心臓発作 | 心臓肥大 | 心停止 | 心肺停止
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所見・検査 |
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治療 |
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外科的治療
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冠動脈大動脈バイパス移植術 | 経皮的冠動脈形成術 | 植え込み型除細動器 | バチスタ手術 | 人工心臓 | 心臓ペースメーカー
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内科的治療
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心臓作動薬
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抗不整脈薬
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Ia群: プロカインアミド, キニジン
Ib群: リドカイン, フェニトイン
Ic群: フレカイニド, プロパフェノン
II群: 交感神経β受容体遮断薬(プロプラノロールなど)
III群: アミオダロン, ソタロール
IV群: カルシウム拮抗剤(ベラパミル, ジルチアゼムなど)
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心不全治療薬
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利尿薬 | 血管拡張薬 | 強心配糖体 | 強心剤
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狭心症治療薬
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交感神経β受容体遮断薬 | 硝酸薬
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血管作動薬
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高血圧治療薬
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利尿薬 | 交感神経β受容体遮断薬 | レニン-アンジオテンシン系 (ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、レニン阻害薬) | カルシウム拮抗剤 | アドレナリン作動薬 | 脂質降下薬
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循環器系の正常構造・生理 |
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Japanese Journal
- 正常モニター心電図と洞性徐脈および洞性頻脈 (特集 興奮の伝わり方と波形を結びつけて理解する 心電図セミナー) -- (心電図の読み方と基本波形の理解)
- 12) 脊髄損傷後に洞性徐脈と心停止を繰り返し,ペースメーカー植え込みを要した症例(第205回日本循環器学会関東甲信越地方会)
- 川島 朋之,桑原 大志,宮崎 徹,田村 美恵子,大東 寛和,宮崎 晋介,高橋 良英,小堀 敦志,野里 寿史,疋田 浩之,佐藤 明,高橋 淳,磯部 光章
- Circulation journal : official journal of the Japanese Circulation Society 72(Supplement_II), 889, 2008-04-20
- NAID 110006913805
Related Links
- 先日、医者に「洞性徐脈の可能性がありますね」と言われました。24時間心電図をとる「ポータル心電図」というものをした結果、そういう回答が先生からきました。通常の人より、脈が打つ回数が少し少ないようです...
- Adams Stokes発作 徐脈が原因で心拍出量が減少することで、一過性の脳虚血を生じ、その結果、めまい、失神発作、痙攣を起こすものをAdams Stokes発作という。(C)2004 Cardiac Nursing Educational Society
- 日本心臓財団HOME > 心臓病の知識 > 疾患別解説 > 徐脈、洞不全症候群、房室ブロック、ペースメーカとは > 徐脈、洞不全症候群、房室ブロック、ペースメーカ 相談と回答 > 洞性徐脈とはどのような症状があるのか
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- 次の文を読み、58~60の問いに答えよ。
- 79歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。
- 現病歴:3年前に妻を亡くし、1人暮らし。隣県に住む娘が時々様子を見に来ており、数か月前から物忘れが目立ち、残薬も多いことに気づいたが、主治医には知らせていなかった。食事は給食サービスを受けていたが、服薬管理など生活上の問題を心配した娘が、2週前に老人ホームに入居させた。以後は介護職員が薬を管理している。約1週前から起立時や歩行時にふらつきを自覚するようになり、心配した職員に付き添われて受診した。
- 既往歴:60歳で高血圧症と糖尿病とを指摘され、1年前から利尿薬、β遮断薬、抗血小板薬、スルホニル尿素薬およびアンジオテンシン変換酵素阻害薬を処方されている。この1年間処方内容は変更されていない。
- 家族歴:父親が脳卒中のため65歳で死亡。
- 現症:意識は清明。身長165cm、体重67kg。体温35.8℃。脈拍36/分。血圧128/64mmHg。呼吸数16/分。口腔内は湿潤している。心雑音を聴取しない。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢の筋力は保たれており、浮腫を認めない。腱反射に異常はない。
- 検査所見:血液所見:赤血球407万、Hb 12.4g/dl、Ht 38%、白血球6,800、血小板18万。血液生化学所見:随時血糖126mg/dl、HbA1c(NGSP)6.5%(基準4.6~6.2)、総蛋白7.0g/dl、アルブミン3.8g/dl、尿素窒素18mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl、AST 38IU/l、ALT 32IU/l、Na 135mEq/l、K 4.6mEq/l、Cl108mEq/l。CRP 0.3mg/dl。心電図(別冊No.8)を別に示す。
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※国試ナビ4※ [107E057]←[国試_107]→[107E059]
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- 高校生が野球の練習中にボールを胸に受けて意識消失した。最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103G034]←[国試_103]→[103G036]
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[正答]
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- 英
- bradyarrhythmia, bradyarrhythmias
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- 徐拍性不整脈
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- sinus bradycardia
- 関
- 洞徐脈、洞性徐脈、洞性徐拍
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- sinus bradycardia
- 関
- 洞徐脈、洞性徐脈、洞徐拍
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- 英
- bradycardia
- 関
- 徐拍
- 脳圧亢進、閉塞性黄疸、甲状腺機能低下症、迷走神経緊張
- 脈拍数が60回/分以下のものを指す。