Japanese Journal
- 鈴木 範美
- 日本消化器外科学会雑誌 17(3), 517-526, 1984-03-01
- … 近年,わが国胆石症の西欧化現象によりコレステロール系石の増加はもちろんのこと,ビリルビン石灰石が減少し,いわゆる黒色石が増加してきたことは注目に値する.黒色石はビ石灰石と異なり胆嚢で形成されて,その臨床像はむしろコ系石例に準ずるものである.また,黒色石の成因に関しては,いまだ十分には解明されていないが,溶血性黄疸,肝硬変症,心弁置換術例などに黒色石の合併が多いことから溶血や肝障害が誘因の …
- NAID 110001300123
- 111 ビリルビン石灰石の変遷とその背景(<特集>第22回日本消化器外科学会総会)
- 長嶋 英幸,中村 隆司,清水 文人,田中 純一,豊島 隆,佐々木 光一,山本 協二,針生 常郎,松代 隆
- 日本消化器外科学会雑誌 16(6), 1106, 1983-06-01
- NAID 110001299580
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- 図1 年代別にみた胆石の頻度 12(518) 系石例では1:1.3,ビ石灰石例ではl tO.7であった。年齢別分布では黒色石例は50歳代(24.7%)に, コ系 石例も50歳代(29.9%)に,ビ石灰石例は60歳代 (31.2%)にピークが認められた。また,年代別に,結
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- calcium bilirubinate stone
- 同
- ビリルビン石灰石、色素石灰石
- 関
- 色素胆石黒色石
- 黒色石の一つである。
- 肝硬変などで胆汁中のカルシウム濃度が上昇しても形成されやすくなる。
[★]
- 英
- bilirubin
- 同
- ヘマトイジン、類血素 hematoidin
- 関
- 黄疸
血清ビリルビンの由来
- 70-80%が網内系での老廃赤血球の破壊に由来、20-30%が骨髄での無効増血と肝臓での代謝回転の早いヘム由来のシャントビリルビンに由来。
- 70-75%が脾臓、肝臓などで老化赤血球に由来、10-20%が骨髄の無構造血、約10%が肝臓などのヘム蛋白に由来。1日に250-300mg生成される。
- 細網系由来:ヘモグロビンは細胞内秘計でヘムとグロビンに分解され、ヘムはヘムオキシゲナーゼにより開裂切断を受けてビリベル人となり、さらにビリベル人還元酵素の作用を受けて遊離型ビリルビンになる。遊離型ビリルビンは水溶性が低いため血中で血清アルブミンと結合して存在し、肝臓に運ばれてミクロソーム内のUDP-グルクロニダーゼにより、グルクロン酸抱合されて抱合型ビリルビンとなる。抱合型ビリルビンの大部分は胆道系を経て胆汁に排泄され、一部は血液中に漏れだし、尿中に排泄される。胆汁中の縫合ビリルビンは腸内に排泄され腸内細菌により還元されウロビリノゲン隣、大部分は便中に排泄される。一部のウロビリノゲンは小腸で再吸収されて血液中に移行し、大部分は肝臓で処理され胆汁に移行(腸肝循環)するが、一部は尿中に排泄される(LAB.563)。
基準値
血清ビリルビン
- 単位:1 μmol/L = 0.058 mg/dl
(流れが分かる臨床検査マニュアル上 p.13)
HIM.A-4
- total bilirubin: 5.1-22μmolL, 0.3-1.3 mg/dl
- direct bilirubin: 1.7-6.8μmolL, 0.1-0.4 mg/dl
- indirect bilirubin: 3.4-15.2μmolL, 0.2-0.9 mg/dl
ビリルビンの吸収波長
- ■~■
臨床関連
[★]
- 英
- limestone
- 関
- 方解石、炭酸カルシウム、ファーテル石、霰石、大理石
[★]
- 英
- lime
- 関
- ライム、酸化カルシウム
[★]
- 英
- bottle
- 関
- ビンづめ