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- aragonite
- 関
- 方解石、石灰石、炭酸カルシウム、ファーテル石、大理石
WordNet
- a mineral form of crystalline calcium carbonate; dimorphic with calcite
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/05/08 21:08:04」(JST)
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霰石 |
aragonite(フランス産)
|
分類 |
炭酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 |
5.AB.15 |
Dana Classification |
14.1.3.1 |
化学式 |
CaCO3 |
結晶系 |
斜方晶系 |
へき開 |
一方向に完全 |
モース硬度 |
4 |
光沢 |
ガラス光沢 |
色 |
無色、白色 |
条痕 |
白色 |
比重 |
2.9 |
文献 |
[1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
テンプレートを表示 |
霰石(あられいし、aragonite、アラゴナイト)は、炭酸塩鉱物の一種。化学組成は CaCO3(炭酸カルシウム)、結晶系は斜方晶系。霰石グループの鉱物。
目次
- 1 産出地
- 2 性質・特徴
- 3 サイド・ストーリー
- 4 霰石グループ
- 5 脚注
- 6 参考文献
- 7 関連項目
- 8 外部リンク
産出地
鍾乳洞においてはサンゴ状の鍾乳石となることがあり、「山サンゴ」(Flos Ferri)と呼ばれている。二枚貝の殻の主成分。
性質・特徴
比重2.9。モース硬度4。へき開は一方向である。六角柱状の三連双晶になりやすい。
化学組成は方解石と同じだが、異なる結晶構造を持つ(同質異像)。常温常圧では、方解石のほうが安定である。このため、もともと霰石として生成した結晶が、長い年月の間に霰石仮晶の方解石となっている場合がある。空気中で加熱することで方解石に相転移する。方解石より比重が大きいため、高圧下では方解石より安定となる。また、常圧下であってもマグネシウムイオン、硫酸イオンなどの存在下で生成する。方解石がマグネシウムなどのカルシウムよりイオン半径の小さい物質を不純物として含みやすいのに比べ、霰石はストロンチウムなどのカルシウムよりイオン半径の大きい物質を含む傾向がある。
サイド・ストーリー
スペイン・アラゴン州周辺で双晶が多く出たことから、アラゴナイトと命名された。
ヒザラガイは霰石を取り込んで目を作る初めての動物だと判明した[4]。
霰石グループ
- 霰石(aragonite) - CaCO3
- ストロンチアン石(strontianite) - SrCO3
- 毒重土石(英語版)(witherite) - BaCO3
- 白鉛鉱(英語版)(cerussite) - PbCO3
脚注
- ^ 「おもな鉱物」『理科年表 平成20年』 国立天文台編、丸善、2007年、641頁。ISBN 978-4-621-07902-7。
- ^ Aragonite, MinDat.org, http://www.mindat.org/show.php?id=307 2012年7月15日閲覧。 (英語)
- ^ Aragonite, WebMineral.com, http://webmineral.com/data/Aragonite.shtml 2012年7月15日閲覧。 (英語)
- ^ Ker Than (2011年4月15日). “ヒザラガイの目は鉱物アラゴナイト”. ナショナルジオグラフィック ニュース. ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト. 2012年7月15日閲覧。
参考文献
- 松原聰 『日本の鉱物』 学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年、94-95頁。ISBN 4-05-402013-5。
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、霰石に関連するカテゴリがあります。 |
- 鉱物 - 炭酸塩鉱物
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- 方解石
- アンモライト
外部リンク
- Aragonite Group, MinDat.org, http://www.mindat.org/show.php?id=29269 2012年7月15日閲覧。 (英語)
- 福岡正人. “Aragonite〔霰石〕グループ”. 地球資源論研究室. 広島大学大学院総合科学研究科. 2012年7月15日閲覧。
- “標本名別索引(写真付き)英名-A”. 地質標本館. 産業技術総合研究所地質調査総合センター. 2012年7月15日閲覧。
Japanese Journal
- 微量同位体比測定のための染色法による方解石-霰石の分離法
- 加藤 和浩,和田 秀樹
- 静岡大学地球科学研究報告 28, 25-31, 2001-07
- Mineral separation in carbonate group of minerals is a difficult task, and often resolved by staining technique. Feigl's solution and Meigen's solution are commonly used for distinguishing aragonite f …
- NAID 110000413403
Related Links
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- ~性質~ 英名 アラゴナイト 和名 霰石(あられいし) 分類 炭酸塩鉱物 組成 CaCO3 結晶形 斜方晶系 晶癖 柱状、針状、 硬度 3.5~4 屈折率 1.530~1.683 比重 2.93~2.95 劈開 1方向明瞭 断口 亜貝殻状~木砕状 光沢 ...
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