- 関
- 茯苓飲合半夏厚朴湯エキス、香蘇散エキス、柴朴湯エキス、九味檳ろう湯エキス、参蘇飲エキス、神秘湯エキス、半夏厚朴湯エキス
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/14 15:16:01」(JST)
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シソ |
シソ
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
目 |
: |
シソ目 Lamiales |
科 |
: |
シソ科 Lamiaceae |
属 |
: |
シソ属 Perilla |
種 |
: |
エゴマ P. frutescens |
変種 |
: |
シソ var. crispa |
|
学名 |
Perilla frutescens (L.) Britton var. crispa (Thunb.) H.Deane |
シノニム |
Perilla frutescens var. acuta
|
和名 |
シソ(紫蘇) |
英名 |
Red Shiso |
品種、栽培品種 |
本文参照
|
シソ(葉、生)[1]
100 g (3.5 oz)あたりの栄養価 |
エネルギー |
155 kJ (37 kcal) |
炭水化物 |
7.5 g |
- 食物繊維 |
7.3 g |
脂肪 |
0.1 g |
- 飽和脂肪酸 |
0 g |
- 一価不飽和脂肪酸 |
0 g |
- 多価不飽和脂肪酸 |
0 g |
タンパク質 |
3.9 g |
水分 |
86.7 g |
ビタミンA相当量 |
880 μg (98%) |
- βカロテン |
11000 μg (102%) |
ビタミンB1 |
0.13 mg (10%) |
ビタミンB2 |
0.34 mg (23%) |
ビタミンB3 |
1.0 mg (7%) |
パントテン酸(ビタミンB5) |
1.00 mg (20%) |
ビタミンB6 |
0.19 mg (15%) |
葉酸(ビタミンB9) |
110 μg (28%) |
ビタミンB12 |
(0) μg (0%) |
ビタミンC |
26 mg (31%) |
ビタミンD |
(0) μg (0%) |
ビタミンE |
3.9 mg (26%) |
ビタミンK |
690 μg (657%) |
カルシウム |
230 mg (23%) |
鉄分 |
1.7 mg (14%) |
マグネシウム |
70 mg (19%) |
リン |
70 mg (10%) |
カリウム |
500 mg (11%) |
塩分 |
1 mg (0%) |
亜鉛 |
1.3 mg (14%) |
%はアメリカにおける成人向けの
栄養摂取目標 (RDI) の割合。
出典: USDA栄養データベース(英語) |
シソ(紫蘇、学名:Perilla frutescens var. crispa)は、シソ科シソ属の植物。かつてはエゴマをこれと同属異種の植物(P. ocymoides)と分離したが、現在の遺伝子学研究で両者を同種「ペリラ・フルテスケンス(Perilla frutescens)」の変種とすることが確定している。
なお、シソには品種が多く、それらの総称を「広義のシソ」、基本品種である P. frutescens var. crispa f. crispa (チリメンジソ)や代表的な品種であるアカジソ P. frutescens var. crispa f. purpurea を「狭義のシソ」という場合がある。本稿において特に明記しない限り「紫蘇」または「シソ」とは、「広義のシソ」の意味である。
目次
- 1 和名の由来
- 2 特徴
- 3 品種・栽培品種
- 4 食材
- 5 栄養価
- 6 漢方
- 7 アメリカ産しそ
- 8 シソ油
- 9 脚注
- 10 参考文献
- 11 関連項目
- 12 外部リンク
和名の由来[編集]
次のような逸話が伝えられている。後漢末、洛陽の若者が蟹の食べすぎで食中毒を起こした。若者は死にかけていたが、名医・華佗が薬草を煎じ、紫の薬を作った。薬を用いたところ、若者はたちまち健康を取り戻した。「紫」の「蘇る」薬だというので、この薬草を「紫蘇」というようになった。
特徴[編集]
ヒマラヤやビルマ、中国などが原産。日本には中国から伝わったとされている。一年草で、高さ1m程になる。葉は対生につき、広卵形で先端は尖り、緑色または赤みを帯びる。品種によっては葉が縮れる場合もある。花序は総状花序で、白から紫色の花を多数つける。
独特の香りのため本来は虫がつきにくいが、ハスモンヨトウやベニフキノメイガなどの幼虫は葉を好んで食べるため、栽培に当たっては注意が必要[2]。 また、ハダニやバッタも天敵となる。
品種・栽培品種[編集]
シソには多数の品種や栽培品種がある[3]。
- チリメンジソ f. crispa (Thunb.) Makino - 縮緬紫蘇。狭義のシソ。基本品種。葉は両面とも赤色でやや縮れる。
- マダラジソ f. rosea (G.Nicholson) Kudô - 斑紫蘇。葉の表面は緑色、裏面は赤色で縮れない。
- アカジソ f. purpurea (Makino) Makino - 赤紫蘇。単にシソとも呼ばれることがある。葉の両面とも赤色で縮れない。
- アオジソ f. viridis (Makino) Makino - 青紫蘇。葉の両面とも緑色で縮れない。
- カタメンジソ 'Discolor'(栽培品種) - 片面紫蘇。葉の表面は緑色、裏面は赤色。
- チリメンアオジソ 'Viridi-crispa'(栽培品種) - 縮緬青紫蘇。葉の両面とも緑色で縮れる。
食材[編集]
通常、食用にするのはアオジソとアカジソである。ペリルアルデヒドに由来する特有の香りと辛味がある。
- 青紫蘇
- 日本では葉や花を香味野菜として刺身のつまや天ぷらなどにする。青紫蘇の葉は野菜としては「大葉(おおば)」とも呼ばれる。西日本の一部では「青蘇(せいそ)」とも。
- 赤紫蘇
- 日本では梅干しなどの色づけに使う。また葉を乾燥させたものは香辛料として(特に京都で)七味唐辛子に配合されることもあるほか、ふりかけなどにも用いられる。また、熟さない実を付けた「穂じそ」、花が開き掛けの「花穂じそ」も刺身のつまに用いることがある。箸または手指で茎からこそげ落として使用する。
- 実
- 日本では萼ごと食用とし、茶漬けなどの風味付けに用いる。ぷちぷちした食感と独特の風味がある。
栄養価[編集]
カロテン、ビタミンB、カルシウム、食物繊維、カリウムなどの栄養素を非常に多く含み、特にβ-カロテンの含有量は、野菜の中でトップクラスである。 また、紫蘇特有の香りの元である、ペリルアルデヒドは、臭覚神経を刺激して胃液の分泌を促し、食欲を増進させるほか、健胃作用や食中毒の予防にも効果がある。
漢方[編集]
漢方医学では、主に赤紫蘇の葉を「蘇葉」(そよう)または「紫蘇葉」(しそよう)といい、理気薬(気が停滞している状態を改善する薬物、精神を安定させる目的もある)として神秘湯、半夏厚朴湯、香蘇散などに配合される(日本薬局方では、チリメンジソ(狭義のシソ、学名:P. frutescens var. crispa f. crispa)の葉及び枝先を「蘇葉」としている)。
また熟した果実を「蘇子」(そし)といい、咳、喘息、便秘などの治療に用いる。
シソの葉はロズマリン酸、葉と実にはルテオリン(フラボノイド・酵素)という成分を含み、アレルギー疾患に有用として健康食品としても利用されている。
アメリカ産しそ[編集]
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この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2007年6月) |
アメリカに自生しているシソは日本とは異なり、香りも異なる。日本のシソの香りはペリルアルデヒドという化学成分であるのに対し、アメリカのシソではペリラケトンが主成分であり、外見の見分けはつかない。ペリラケトンは肺気腫を起こす毒性があり、家畜が被害を受けることからアメリカでは毒草扱いである。
(→※関連:ペリラケトンの機序についてはエゴマ#概要を参照。)
シソ油[編集]
種子からはシソ油が取れる。シソ油には抗酸化作用のあるα-リノレン酸を多く含むため最近では健康食品としても注目されている。リノレン酸は酸化し易いため、同食用油の開封後は早めに消費する事が勧められる。また2004年には国民生活センターがスチロール製容器を使用するカップ麺に入れた場合、容器が溶ける事があるとして注意を呼びかけている[4]。
脚注[編集]
- ^ 五訂増補日本食品標準成分表
- ^ 甘い!?香り強い葉 シソ、所さんの目がテン!、2000年8月27日放送
- ^ BG Plants 和名−学名インデックス(YList)
- ^ 農林水産消費安全技術センター (2004年5月)
参考文献[編集]
- 白井祥平著 『沖縄園芸植物大図鑑 3 有用植物』 沖縄教育出版、1980年、134頁。
- 多和田真淳監修・池原直樹著 『沖縄植物野外活用図鑑 第2巻 栽培植物』 新星図書出版、1979年、68-69頁。
関連項目[編集]
|
ウィキメディア・コモンズには、シソに関連するカテゴリがあります。 |
- エゴマ
- イラクサ
- 北條シソ、神奈川県の一部で栽培される品種。
外部リンク[編集]
- シソ - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
ハーブ・香辛料 |
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ハーブ |
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 生薬ソヨウの成分含量測定法とペリルアルデヒドの安定性に関する検討
- 渕野 裕之,川原 信夫,木内 文之
- 生薬學雜誌 64(1), 7-14, 2010-02-20
- A method for component determination for Perilla Herb was examined. A new method was applied to evaluate the quantity of perillaldehyde, which was thought to be effective to avoid distribution of low …
- NAID 110008674258
- 生薬中のピレスロイド系農薬分析における測定値のばらつき要因と残留実態
Related Links
- タケダ健康サイト「ソヨウ(紫蘇葉)」のページです。生薬の特徴や生育地、効能、マメ知識、効果が期待できる症状などをご紹介します。 ... 成分組成 主成分は精油で、約50%を占めるシソアルデヒドや約30%を占めるリモネンのほか ...
- 漢方薬の基礎知識、漢方薬・生薬の種類と一覧。 さまざまな生薬から構成される漢方薬やその生薬を解説。 ... 生薬一覧 蘇葉(ソヨウ) ①.原料 蘇葉とは、シソ科シソの葉のこと。 ②.性味 温性で、 辛い味がします。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
〔東洋〕神秘湯エキス細粒
組成
- 本剤は、神秘湯の水製エキスに賦形剤(トウモロコシデンプン)を加えて製したものである。
本剤 6.0g 中
日局マオウ 3.0g
日局キョウニン 4.0g
日局コウボク 3.0g
日局チンピ 3.0g
日局カンゾウ 2.0g
日局サイコ 4.0g
日局ソヨウ 3.0g
上記の混合生薬より抽出した神秘湯の水製エキス4.0gを含有する。
効能または効果
- 小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎
- 通常 大人 1日 3回 1回 2.0g(1包)を空腹時経口投与 年齢症状により適宜増減する。
慎重投与
- 病後の衰弱期、著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
- 著しく胃腸の虚弱な患者 [食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐等があらわれるおそれがある。]
- 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者 [これらの症状が悪化するおそれがある。]
- 発汗傾向の著しい患者 [発汗過多、全身脱力感等があらわれるおそれがある。]
- 狭心症、心筋梗塞等の循環器系の障害のある患者、又はその既往歴のある患者
重症高血圧症の患者
高度の腎障害のある患者
排尿障害のある患者
甲状腺機能亢進症の患者
[これらの疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
偽アルドステロン症
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定など)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパシー
- 低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 漢方製剤、九味檳ろう湯
[★]
- 関
- 漢方製剤、参蘇飲
[★]
- 関
- 茯苓飲合半夏厚朴湯、漢方製剤
[★]
- 関
- 漢方製剤
[★]
- 関
- 漢方製剤、神秘湯