出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/10/14 07:28:57」(JST)
佐賀空港 Saga Airport |
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IATA:HSG-ICAO:RJFS | |||
概要 | |||
国・地域 | 日本 | ||
設置場所 | 佐賀県佐賀市 | ||
空港種別 | 商業 | ||
運営者 | 佐賀県 | ||
標高 | 2 m・6 ft | ||
位置 | 北緯33度8分59秒 東経130度18分8秒座標: 北緯33度8分59秒 東経130度18分8秒 |
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滑走路 | |||
方向 | ILS | 全長×全幅 (m) | 表面 |
11/29 | YES | 2,000×45 | 舗装 |
リスト | |||
国際空港の一覧 |
佐賀空港(さがくうこう Saga Airport)は、佐賀県佐賀市にある地方管理空港である。
目次
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有明海に面した干拓地に作られた佐賀県にある空港。愛称は「有明佐賀空港」で、佐賀県などがこの名称を使用している。2004年(平成16年)に夜間貨物便が就航などの取り組みを行っている[1]。また、干拓地に近い立地のためバードストライクが多発しており、離島空港を除けば全国で最も発生率の高い空港の1つである[2]。そのため、空港では対策として爆音機の導入や滑走路のパトロール、散弾銃での威嚇射撃などを行っている。
開港以来、福岡空港の混雑を避けたチャーター便の発着が見られ、アジア圏への定期的チャータープログラムが組まれることもある。空港における年間利用客数は、国内318,052人、国際764人(2009年度)[3]。
利用者数から無駄な公共事業として取り上げられることもある。佐賀県は利用客を増やそうと、乗合タクシーにおいても佐賀市南エリア発着を除き補助金を支出している。また、航空機の夜間滞泊(ナイトステイ)が東京便において行われている。東京発最終便が乗客を降ろした後佐賀空港で夜を明かし翌朝早朝に東京に出発する。これによって東京日帰り出張が可能と謳い、結果として東京便は開港当初の1日2往復から3往復となった(その後さらに4往復になる)。ただ、これによってかかる費用(乗務員の宿泊費用等)は全額佐賀県負担である。また、夜間貨物便の誘致に成功し、重量のある貨物機の運航により着陸料が増え、旅客便に比べ1便当たりの収入が3倍になっている[4]。
2008年(平成20年)7月1日より、福岡空港・北九州空港・佐賀空港の3空港発着の航空券にて、変更可能な航空券であれば乗降地を変更できる「マルチエアポート」制を実施している(但し航空会社は就航しているANAに限定される)。
この節は現在進行中の事象を扱っています。内容は最新の情報を反映していない可能性があります。(2011年3月) |
都心部に近い福岡空港は、市街地における騒音問題から早朝深夜に運用出来ず、空港の拡張も難しい等の制約を抱えている。このことから、既存の佐賀空港を拡張し、成田、関西、中部に次ぐ国際空港にしようとする案を佐賀商工会議所等が提唱している[5]。
福岡市、熊本市、長崎市などへのアクセスも周辺の道路や鉄道を利用する事で1時間前後とすることができ、北部九州における経済効果が見込まれる。しかしコストや需要の問題などから、現在まで実現のめどが立っていないうえに、国土交通省、福岡県、福岡市による「福岡空港調査連絡調整会議」が近隣空港との連携は福岡空港の混雑の抜本的な解決策にはなりえないと判断したため、実現の可能性は低くなっている。
「空港から半径2キロ以内に民家がなく、空港周辺の騒音被害の心配がない」という触れ込みで誘致をした[6]。しかし、空港周辺は佐賀市沿岸部の人口希薄地帯であるため騒音被害は発生していないが、飛行経路上には福岡県柳川市の人口密度の高い地域も位置しているため、福岡県の自治体で騒音被害が問題となっている。協議の末、住宅密集地域の上空に限っては避けて飛行するなど妥協案をとることとなったため、深夜の空港付近での飛行ルートは昼間と違い特別ルートを採用している。
佐賀空港内に本社を置くエス・ジー・シー佐賀航空が空中写真撮影や宣伝飛行、農薬散布、飛行訓練などの航空機使用事業や、不定期航空運送事業である遊覧飛行を行っており、ゼネラル・アビエーションの利用も行われている。
敷地内には、現役引退後のYS-11機(JA8733)が保存されていた。この機体は、「空港に駐機する航空機が少なくて寂しい」として佐賀県がエアーニッポンに譲渡を要望、開港時の1998年7月に寄贈を受けたものである[7]。2005年までは一般に公開され、その後は貨物ターミナルの増設と管理区域への立ち入り規制の厳格化に伴って非公開とされた。屋外に放置されていることによる損傷が目立っており、2009年12月に隣接する佐賀空港公園へ移動。再塗装などの整備を受けた上で2010年3月28日から土日・祝日に一般公開されている。
深夜に羽田から佐賀、佐賀から関西へ運航されている。2008年7月より、東京国際空港の新滑走路建設工事に伴い同空港の滑走路使用可能時間帯が制限される為、工事が終了する2010年(平成22年)10月末までの佐賀空港発東京国際空港行が運休となった。これに加えて、機材繰りの関係で関西国際空港発佐賀空港行が運休となった。現在のルートはこうした変更の結果である。 機材は当初ボーイング767旅客機の貨物スペースを利用しての運航だったが、現在はボーイング767-300F貨物専用機が使用されている。 貨物便についても土日・祝日の貨物量が平日の半分にとどまるため、採算改善のため10月31日より土日・祝日の便を運休させることになった[8]。
佐賀市街から10 km(約20分)
開港当初は佐賀市の他佐賀県北部・西部ならびに福岡県南部方面向けにバス路線が設定されていたが、利用客数の低迷によりわずか1年程度で相次いで廃止された。現在は1日4本の便に接続する形で上記の路線のみが佐賀市交通局のかつての貸切兼用バス車両に荷物スペースを追加設置する改造を受け運行されている。但しこの路線も国・佐賀県からの運行補助金を受けている状況である。
完全予約制。路線バスのような定量的需要は必要ないことから、広範囲に渡って設定されている。運行会社・乗降場所・運賃などの詳細は佐賀空港ホームページ等を参照。佐賀県の強い要請によって運行が行われている経緯から、発着地を佐賀市内とする便を除いて佐賀県が支出する補助金によって運行されている。利用客数については、こちらも低迷しているとの報道がある[9]。
佐賀空港より飛び立った羽田行きANA456便
大阪便はボーディングブリッジでなくエアステアにて乗降
A320が羽田への出発の準備中
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