- 45歳の女性。喘鳴を主訴に来院した。3か月前から喘鳴があり、徐々に増悪してきた。最近、誘因なく発作性に皮膚が紅潮するようになった。身長158cm、体
- 重51kg。脈拍92/分、整。血圧130/88mmHg。尿所見:蛋白1+、糖(?)、潜血
- (?)。血清生化学所見:空腹時血糖102mg/dl、総蛋白7.1g/dl、アルブミン4.3g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、Na 139mEq/l、K 4.0mEq/l、Cl 101mEq/l、Ca9.8mg/dl。尿中5-ヒドロキシインドール酢酸(5-HIAA)25.2mg/日(基準1.0?06.0)。胸部エックス線写真で右肺に腫瘤陰影があり、腹部ダイナミックCTで早期濃染を呈する多発性の肝腫瘤を認める。
- この患者の腫瘤について正しいのはどれか。
- a. 甲状腺C細胞に由来する。
- b. 神経内分泌細胞に由来する。
- c. カテコラミンを産生する。
- d. ステロイドホルモンを産生する。
- e. ホルモン受容体異常がある,
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 28歳の初妊婦。妊娠16週時にはじめて尿糖陽性を指摘され、2週後の随時血糖値が162mg/dlと高値を示したため紹介された。生来健康。父に糖尿病がある。身長158 cm、体重58 kg。血圧124/62mmHg。眼底は異常なく、浮腫も認めない。75gブドウ糖負荷試験:静脈血前値112mg/dl、1時間値218 mg/dl、2時間値202mg/dl。この患者で正しいのはどれか。
- (1) 妊娠糖尿病と診断できる。
- (2) 巨大児分娩のリスクがある。
- (3) 経口血糖降下薬の適応である。
- (4) 将来糖尿病を発症するリスクは低い。
- (5) 妊娠末期にはインスリン抵抗性が軽減する。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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- 38歳の女性。筋力低下を主訴に来院した。数年前から、長距離を歩くと下肢に力が入らなくなった。その後も筋力の低下は次第に強まり、最近では、駅の階段を昇ることができなくなり、下肢がつることもある。また、同じころから、夜間に数回排尿のために目覚めるようになった。身長158 cm、体重50 kg。脈拍80/分、整。血圧178/100 mmHg。筋力は上下肢とも低下しているが、筋萎縮はない。この患者で低値が予想されるのはどれか。2つ選べ。
- a. 血清カリウム濃度
- b. 血漿コルチゾール濃度
- c. 血漿レニン活性
- d. 尿中17-OHCS排泄量
- e. 尿中VMA排泄量
[正答]
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