- 38歳の女性。筋力低下を主訴に来院した。数年前から、長距離を歩くと下肢に力が入らなくなった。その後も筋力の低下は次第に強まり、最近では、駅の階段を昇ることができなくなり、下肢がつることもある。また、同じころから、夜間に数回排尿のために目覚めるようになった。身長158 cm、体重50 kg。脈拍80/分、整。血圧178/100 mmHg。筋力は上下肢とも低下しているが、筋萎縮はない。この患者で低値が予想されるのはどれか。2つ選べ。
- a. 血清カリウム濃度
- b. 血漿コルチゾール濃度
- c. 血漿レニン活性
- d. 尿中17-OHCS排泄量
- e. 尿中VMA排泄量
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 52歳の女性。1週前からの動悸を主訴に来院した。発汗が多く、易疲労感がある。身長162cm、体重52kg。体温37.4℃。脈拍104/分、整。血圧162/72mmHg。皮膚は湿潤し、手指に振戦を認める。頚部にびまん性の痛みのない甲状腺腫を触知する。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球420万、Hb13.0g/dl、Ht37%、白血球5,000、血小板20万。血清生化学所見:尿素窒素10mg/dl、クレアチニン0.7mg/dl、総コレステロール105mg/dl、AST30単位(基準40以下)、ALT25単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ420単位(基準260以下)、γ-GTP30単位(基準8~50)、Na138mEq/l、K4.0mEq/l、Cl99mEq/l、Ca9.8mg/dl。TSH 0.1μU/ml以下(基準0.2~4.0)、遊離サイロキシン4.3ng/dl(基準0.8~1.8)。甲状腺123 I摂取率24時間値6%(基準10~40)。
- 診断はどれか。
[正答]
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[★]
- 45歳の女性。喘鳴を主訴に来院した。3か月前から喘鳴があり、徐々に増悪してきた。最近、誘因なく発作性に皮膚が紅潮するようになった。身長158cm、体
- 重51kg。脈拍92/分、整。血圧130/88mmHg。尿所見:蛋白1+、糖(?)、潜血
- (?)。血清生化学所見:空腹時血糖102mg/dl、総蛋白7.1g/dl、アルブミン4.3g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、Na 139mEq/l、K 4.0mEq/l、Cl 101mEq/l、Ca9.8mg/dl。尿中5-ヒドロキシインドール酢酸(5-HIAA)25.2mg/日(基準1.0?06.0)。胸部エックス線写真で右肺に腫瘤陰影があり、腹部ダイナミックCTで早期濃染を呈する多発性の肝腫瘤を認める。
- この患者の腫瘤について正しいのはどれか。
- a. 甲状腺C細胞に由来する。
- b. 神経内分泌細胞に由来する。
- c. カテコラミンを産生する。
- d. ステロイドホルモンを産生する。
- e. ホルモン受容体異常がある,
[正答]
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