- 18歳の男子。自家用車でスピードの出し過ぎのため、カーブを曲がりきれずに塀に激突し、救急車で来院した。
- 右上腹部に軽度の鈍痛を訴える。意識は清明。呼吸数24/分。脈拍112/分、整。血圧120/84mmHg。右前胸部と上腹部とに擦過傷と皮下出血とを認める。
- 血液所見:赤血球345万、Hb10.5g/dl、Ht32%、白血球8,500、血小板26万。血清生化学所見:総蛋白7.2g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素10mg/dl、クレアチニン0.6mg/dl、総ビリルビン0.8mg/dl、AST135単位(基準40以下)、ALT222単位(基準35以下)、LDH440単位(基準176~353)。
- 胸部エックス線写真で右第9肋骨に骨折を認める。腹部造影CTを以下に示す。
- この患者の治療方針として適切なのはどれか。
- a. 輸液で注意深く観察する。
- b. 直ちに濃厚赤血球輸血を行う。
- c. 腹腔穿刺ドレナージを行う。
- d. 開腹ドレナージを行う。
- e. 肝右葉切除術を行う。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 32歳の女性。3日前から続く高熱と咽頭痛とを主訴に来院した。甲状腺機能亢進症のため、1か月前から抗甲状腺薬を服用している。体温38.9℃、脈拍120/分、整。血圧120/80mmHg。咽頭と口蓋扁桃とに偽膜を認める。胸部打聴診で具常所見はない。腹部は平坦で肝・脾は触知しない。血液所見:赤血球450万、Hb14.0g/dl、Ht42%、白血球1,200(桿状核好中球2%、分葉核好中球2%、単球9%、リンパ球87%)、血小板22万。血清生化学所見:AST35単位(基準40以下)、ALT30単位(基準35以下)、LDH220単位(基準176~353)。まず投与するのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 56歳の男性。突然の下腹部痛を主訴に来院した。3年前に結腸癌のため右半結腸切除術を受け外来で経過観察されていた。今朝突然に下腹部痛が出現し、2回嘔吐した。顔面は苦悶様で下腹部全体に圧痛を認める。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球320万、Hb11.0g/dl、Ht31%、白血球16,000、血小板15万。腹部エックス線単純写真立位像と緊急開腹時の腹部写真とを以下に示す。この患者の病態はどれか。
[正答]
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