- 英
- potassium dichromate
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/03 08:57:21」(JST)
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| 二クロム酸カリウム |
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| 識別情報 |
| CAS登録番号 |
7778-50-9 |
| EINECS |
231-906-6 |
| RTECS番号 |
HX7680000 |
| 特性 |
| 化学式 |
K2Cr2O7 |
| モル質量 |
294.19 g/mol |
| 外観 |
赤橙色の結晶 |
| 密度 |
2.676 g/cm3, 固体 |
| 融点 |
398°C
|
| 沸点 |
500°C (分解)
|
| 水への溶解度 |
14.9 g/100 ml (0°C) |
| 構造 |
| 結晶構造 |
三角錐 (α-form,<241.6 °C |
| 配位構造 |
三斜晶系 (for Cr) |
| 熱化学 |
標準生成熱 ΔfHo |
-2033 kJ/mol |
標準モルエントロピー So |
291,2 J.K−1.mol−1 |
| 危険性 |
| 主な危険性 |
毒性が高い
Carc. Cat. 1
Muta. Cat. 2
Repr. Cat. 2
酸化性
環境毒性 |
| Rフレーズ |
R45, R46, R60, R61,
R8, R21, R25, R26, R34,
R42/43, R48/23, R50/53 |
| Sフレーズ |
S53, S45, S60, S61 |
| 関連する物質 |
| その他の陰イオン |
クロム酸カリウム
モリブデン酸カリウム
タングステン酸カリウム |
| その他の陽イオン |
二クロム酸アンモニウム
二クロム酸ナトリウム |
| 関連物質 |
過マンガン酸カリウム |
| 特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
二クロム酸カリウム(にクロムさんカリウム、potassium dichromate)は化学式 K2Cr2O7 で表される橙赤色の無機化合物である。柱状の結晶。重クロム酸カリウムとも呼ばれる。融点は398℃、500℃で酸素を放出して分解する。水に可溶、エタノールに不溶。
クロムの酸化数が+6で、いわゆる六価クロムのひとつであり、環境への負荷が大きい物質である。また、発がん性があるなど人体にも非常に有害であるため、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されているほか、消防法により第一類危険物(酸化性固体)に指定されている。
漢字の「二」とカタカナの「ニ」が同じ形であることや、ニクロムという合金が存在することから「二」がカタカナの「ニ」と間違われることがあるが、正しくは漢字の「二」である。
概要
酸化力が強く、第一級アルコールやアルデヒドをカルボン酸に変えるほか、第二級アルコールをケトンに変える。欧米では化学的酸素要求量 (COD) を計測する際の試薬としても用いられる。他にはクロムめっきや酸化剤として火薬に含まれる等、様々な利用方法がある。
かつては、クロム酸混液とよばれる硫酸と混合したものを、その強力な酸化性を生かして実験機器の洗浄などに用いた。しかし、毒性や環境負荷、廃液処理の煩雑さなどの問題が指摘された結果今日ではこの用途での使用が忌避され、特別な場合にしか使用されなくなっている。廃液処理は主に還元剤によって酸化数を+3とすることによって行われている。
関連項目
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カリウムのオキソ酸塩 |
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| 正塩 |
AlK(SO4)2 · KAlO2 · K3AsO4 · KBrO3 · KClO · KClO2 · KClO3 · KClO4 · K2CO3 · K2CrO4 · K2Cr2O7 · K3Cr(O2)4 · KCuO2 · K2FeO4 · KIO3 · KIO4 · KMnO4 · K2MnO4 · K3MnO4 · K2MoO4 · KNO2 · KNO3 · K3PO4 · KReO4 · K2SeO4 · K2SiO3 · K2SO3 · K2SO4 · K2S2O3 · K2S2O5 · K2S2O6 · K2S2O7 · K2S2O8
|
|
| 水素塩 |
KH2AsO4 · K2HAsO4 · KHCO3 · KH2PO4 · K2HPO4 · KHSeO4 · KHSO3 · KHSO4 · KHSO5
|
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| カリウムの化合物 - カリウムのオキソ酸塩 |
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Japanese Journal
- 24aPS-38 重クロム酸カリウムのらせん状結晶発現の条件(24aPS 領域9ポスターセッション,領域9(表面・界面,結晶成長))
- 母乳中のクロムに対する全身型金属アレルギーによると考えられた乳児の汗疱状湿疹
- 足立 厚子,堀川 達弥
- アレルギー 56(7), 703-708, 2007-07-30
- … 生後4ヵ月より両足蹠に汗疱状湿疹が出現し,ステロイド外用を続けるも軽快しない.パッチテスト48時間および96時間後判定にて0.5%重クロム酸カリウムが強陽性を示すとともに,発熱と全身に撒布疹を認めたため,全身型クロムアレルギーを疑った.クロム含有物との接触および経口摂取制限を指導したが,患児自身は殆ど接触や摂取の既往がなかった.授乳中の母親が,クロムを多く含むチョコレートとココアを毎日多量に摂取 …
- NAID 110006367816
Related Links
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- デジタル大辞泉 重クロム酸カリウムの用語解説 - 二クロム酸カリウムの俗称。 ... 世界大百科事典内の重クロム酸カリウムの言及 【二クロム酸】より … [二クロム酸カリウム] 化学式K 2 Cr 2 O 7 。俗称重クロム酸カリウム。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
パッチテストテープ「硫酸ニッケル」160μg
組成
※成分・含量(試験片1枚中)
※添加物
※試験片の色
効能または効果
効能又は効果
- パッチテストテープを皮膚面に貼付する。貼付2日後にパッチテストテープを剥がし、剥がしてから30分から1時間後及び1日又は2日後に反応を以下の基準により判定する。なお、必要に応じて剥がしてから3〜5日後にも同様に判定する。
− :反応なし
? :点在性紅斑 (疑わしい反応)
+ :紅斑及び浸潤、点在性丘疹 (弱陽性反応)
++ :紅斑、浸潤、丘疹及び小水疱 (強陽性反応)
+++ :紅斑、浸潤及び小水疱の融合 (極度の陽性反応)
IR :刺激反応
- 誤った判定をすることがあるので、にきび、損傷、皮膚炎のある部位にはパッチテストを行わないこと。
- 副腎皮質ホルモンは陽性反応を抑制することがあるので、パッチテストを行う2週間前よりテスト部位への局所適用、内服又は注射を原則として避けること。
- 多部位に陽性反応が見られた患者は刺激反応又は偽陽性の可能性があるため、判定には十分注意し、後日の再試験実施を考慮すること。
慎重投与
(次の患者には慎重に使用すること)
- 本診断薬に含まれているアレルゲンのいずれかに対し、強度の全身性又は局所性の反応を示したことがある又は疑われる患者。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- パッチテスト
| 一般名
|
分子式
|
性状
|
| 塩化アルミニウム
|
AlCl3・6H2O
|
本品は白又はうすい黄色の結晶又は結晶性粉末である。
|
| 塩化コバルト
|
CoCl2・6H2O
|
本品は紫みの赤の結晶で、潮解性がある。
|
| 塩化第二スズ
|
SnCl4・nH2O
|
本品は白~灰白色の結晶性の固塊で吸湿性が強い。
|
| 塩化第二鉄
|
FeCl3・6H2O
|
本品は黄色~褐色の結晶塊で、潮解性がある。
|
| ヘキサクロロ白金酸
|
H2PtCl6・6H2O
|
本品は赤褐色の結晶又は結晶塊で、潮解性が強い。
|
| 塩化パラジウム
|
PdCl2
|
本品は暗い褐色の粉末で、吸湿性がある。
|
| 塩化マンガン
|
MnCl2・4H2O
|
本品は淡紅色の結晶又は結晶性粉末である。
|
| 三塩化インジウム
|
InCl3・4H2O
|
本品は白色の結晶性の粉末又は結晶性の小塊である。
|
| 四塩化イリジウム
|
IrCl4
|
本品は黒紫~黒色の結晶である。
|
| 臭化銀
|
AgBr
|
本品は微黄色~黄色の粉末である。
|
| 重クロム酸カリウム
|
K2Cr2O7
|
本品は黄みの赤~赤みの黄色の結晶又は結晶性粉末である。
|
| 硫酸クロム
|
Cr2(SO4)3・8H2O
|
本品は緑色~黒緑色の粉末又は結晶である。
|
| 硫酸ニッケル
|
NiSO4・6H2O
|
本品は緑色の結晶又は結晶性粉末で、風解する。
|
| 塩化亜鉛
|
ZnCl2
|
本品は白い結晶性粉末又は塊状で、潮解性がある。
|
| テトラクロロ金酸
|
HAuCl4・4H2O
|
本品は黄金色~赤みの黄で潮解性がある結晶又は固塊である。
|
| 硫酸銅
|
CuSO4・5H2O
|
本品は青色の結晶、塊又は粉末で、においはなく、特異な味がある。
|
| 塩化第二水銀
|
HgCl2
|
本品は重い無色の結晶又は白色の結晶性の粉末で、においはない。
|
[★]
重クロム酸カリウム
[★]
- 英
- potassium
- 同
- K+
- 関
- 高カリウム血症、低カリウム血症、腎 Kと酸塩基平衡の異常
- 植物の灰(pot-ash)が由来らしい
- アルカリ金属
- 原子番号:19
- 原子量:39.10
カリウム濃度を調節する要素
- PT.481-482
-
- 血中K+が細胞内、細胞内H+が細胞外へ移動→低カリウム血症、K排泄↑
- 血中H+が細胞内、細胞内K+が細胞外へ移動→高カリウム血症、K排泄↓
-
- レニン・アンジオテンシン系の亢進 or 細胞外K+濃度の上昇 のいずれかにより副腎皮質からアルドステロンが放出される
- Na/H交換体、Na-K-2Cl共輸送体、Na/K-ATPaseを活性化。
- β2受容体を介してKの取り込みを促進。Na-Kポンプの活性化による。
例外
- 水・電解質と酸塩基平衡 改訂第2版 p.153
- 水素イオンと共に投与される陰イオンが細胞内に移行しうる場合、電気的中性は保たれるのでカリウムイオンは細胞外に移動しない。
- (細胞内に移行する)乳酸イオン、酢酸イオン ⇔ (細胞内に移行しない)塩素イオン
基準値
- LAB
- 出典不明
尿細管での再吸収・分泌
- QB.E-128
- 再吸収 :近位尿細管、ヘンレループ
- 分泌・吸収:集合管(QB.E-128)、遠位尿細管(QB.E-130)、皮質集合管の主細胞(参考1)
調節するファクター
- 1. アルドステロン
- 2. 集合管に到達するナトリウムイオン:集合管では能動的にナトリウムが再吸収されるが、電気的中性を保つために受動的にカリウムが管腔側に移動する。(参考1)
臨床関連
-
- 尿中カリウム < 20mEq/L:腎外性喪失
- 尿中カリウム > 40mEq/L:腎性喪失
参考1
- 1. [charged] Pathophysiology of renal tubular acidosis and the effect on potassium balance - uptodate [1]
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- chromium、chrome、Cr
- 関
- クロム中毒
[★]
- 英
- chromate
- 関
- クロム酸塩