- 英
- memantine hydrochloride
- 関
- メマンチン、メマンチン塩酸塩
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Japanese Journal
- 薬物療法 塩酸メマンチン (アルツハイマー病--基礎研究から予防・治療の新しいパラダイム) -- (アルツハイマー病の治療・管理)
- 4 認知症の病態と治療(第622回新潟医学会,認知症のすべて)
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- 成分(一般名) : メマンチン塩酸塩 製品例 : メマリー錠5mg~10mg~20mg、メマリーOD錠5mg~10mg~20mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価 区分 : 他の中枢神経系用薬/NMDA受容体拮抗薬/NMDA受容体拮抗 アルツハイマー型認知症 ...
- メマンチン塩酸塩は、グルタミン酸作動性NMDA受容体のアンタゴニストです。過剰なグルタミン酸によるNMDA受容体の活性化を抑制することにより、神経保護及び記憶・学習障害を抑制する新しいアルツハイマー型認知症の作用物質と ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
メマリー錠5mg
組成
有効成分
添加物
- 乳糖水和物、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、三二酸化鉄、カルナウバロウ
禁忌
効能または効果
- 中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
- 通常、成人にはメマンチン塩酸塩として1日1回5mgから開始し、1週間に5mgずつ増量し、維持量として1日1回20mgを経口投与する。
- アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用すること。
- 本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。
- アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において本剤の有効性は確認されていない。
- 1日1回5mgからの漸増投与は、副作用の発現を抑える目的であるので、維持量まで増量すること。
- 高度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス値:30mL/min未満)のある患者には、患者の状態を観察しながら慎重に投与し、維持量は1日1回10mgとすること(「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照)。
- 医療従事者、家族等の管理の下で投与すること。
慎重投与
- てんかん又は痙攣の既往のある患者[発作を誘発又は悪化させることがある。]
- 腎機能障害のある患者[本剤は腎排泄型の薬剤であり、腎機能障害のある患者では排泄が遅延する(「用法及び用量に関連する使用上の注意」及び「薬物動態」の項参照)。]
- 尿pHを上昇させる因子(尿細管性アシドーシス、重症の尿路感染等)を有する患者[尿のアルカリ化により本剤の尿中排泄率が低下し、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。]
- 高度の肝機能障害のある患者[使用経験がなく、安全性が確立していない。]
重大な副作用
痙攣(0.3%)
- 痙攣があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
失神(頻度不明注))、意識消失(頻度不明注))
- 失神、意識消失があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
精神症状(激越:0.2%、攻撃性:0.1%、妄想:0.1%、幻覚、錯乱、せん妄:頻度不明注))
- 精神症状(激越、幻覚、錯乱等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- アルツハイマー型認知症ではグルタミン酸神経系の機能異常が関与しており、グルタミン酸受容体のサブタイプであるNMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)受容体チャネルの過剰な活性化が原因の一つと考えられている。メマンチンはNMDA受容体チャネル阻害作用により、その機能異常を抑制する。
NMDA受容体チャネルに対する阻害作用及び特性
- ラット大脳皮質神経細胞膜画分のNMDA受容体チャネルに対して、選択的で低親和性の結合を示した9)。
- ラット初代培養海馬神経細胞において、NMDA受容体チャネルの活性化によって生じる電流に対して膜電位依存性の阻害作用を示し、その作用の発現及び消失は速やかであった10)。
- ラット海馬スライスのシナプス伝達の長期増強(記憶・学習の基本モデル)の形成に対して濃度依存的な抑制作用を示すが、NMDA受容体チャネル阻害作用のIC50値付近ではほとんど影響しなかった11)。
学習障害抑制作用
- メマンチン塩酸塩投与により、次の作用が認められた。
- ラット海馬へのアミロイドβ1-40及びイボテン酸(NMDA受容体作動薬)の注入により惹起された神経細胞傷害及び空間認知機能障害を抑制した。一方、正常ラットの空間認知機能には影響しなかった12)。
- ラット腹腔内へのNMDAの投与により惹起された、神経細胞傷害に基づかない受動的回避学習障害を抑制した13)。
- 正常ラットに高用量(腹腔内10mg/kg)を投与した場合、受動的回避学習を障害したとの報告14)がある。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- メマンチン塩酸塩(Memantine Hydrochloride)
化学名
- 3, 5-Dimethyltricyclo [3. 3. 1. 13, 7] dec-1-ylamine monohydrochloride
分子式
分子量
性状
- 白色の粉末である。ギ酸又はエタノール(99.5)に溶けやすく、水にやや溶けやすい。
分配係数
0.32(pH7、1-オクタノール/緩衝液)
1.49(pH12、1-オクタノール/緩衝液)
★リンクテーブル★
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- 英
- memantine hydrochloride
- 関
- メマンチン、塩酸メマンチン
[★]
塩酸メマンチン、メマンチン塩酸塩
- 関
- memantine
[★]
- 英
- memantine
- 化
- メマンチン塩酸塩、塩酸メマンチン memantine hydrochloride
- 商
- メマリー、Namenda
- 関
- 抗認知症薬
- NMDA受容体拮抗薬。
- NMDA受容体は大脳皮質や海馬に高密度に存在し、記憶に関係する長期増強や発達か蘇生においてちゅうしんてきにな役割を担う。ADではシナプス間隙のグルタミン酸濃度が持続的に上昇し、シナプティックノイズが上昇し、記憶を形成する神経伝達シグナルが隠されるため、記憶・学習機能が障害される。まtあ、AβがNMDA受容体のグルタミン酸認識部位に結合して細胞内にCa2+が過剰に流入して神経細胞が障害されるとも言われている。(週刊 医学会新聞 2011/5/23)
- 中等症から重症の認知症に用いられる。
- 5mgから開始して、2週間かけて5mgずつ増量し、20mgまで増量して維持量とする。
- 重度の腎機能障害(Ccr 30ml/min)の場合には、維持量は10mgとする。
- 相互作用注意:ドパミン作動薬(レボドパ)、ヒドロクロロチアジド、腎尿細管分泌(カチオン輸送系)により排泄される薬剤(シメチジン)、尿アルカリ化を起こす薬剤(アセタゾミド)、アマンタジン、デキストロメトルファン
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