- 英
- clove
- 関
- チョウジ、丁香
WordNet
- moderate sized very symmetrical red-flowered evergreen widely cultivated in the tropics for its flower buds which are source of cloves (同)clove tree, Syzygium aromaticum, Eugenia aromaticum, Eugenia caryophyllatum
- aromatic flower bud of a clove tree; yields a spice
- one of the small bulblets that can be split off of the axis of a larger garlic bulb (同)garlic clove
- spice from dried unopened flower bud of the clove tree; used whole or ground
PrepTutorEJDIC
- チョウジの木(熱帯産の常緑高木) / チョウジの干したつぼみ(香料用)
- 小球根,小鱗茎(ユリ・ニンニクなどの親球根から派生した小さな球根)
- cleaveの過去形
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/05/09 18:12:45」(JST)
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チョウジノキ (クローブ) |
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
亜綱 |
: |
バラ亜綱 Rosidae |
目 |
: |
フトモモ目 Myrtales |
科 |
: |
フトモモ科 Myrtaceae |
属 |
: |
フトモモ属 Syzygium |
種 |
: |
チョウジノキ S. aramaticum |
|
学名 |
Syzygium aromaticum (L.) Merrill & Perry |
シノニム |
Caryophyllus aromaticus L.
- Eugenia aromatica (L.) Baill.
- Eugenia caryophyllata Thunb.
- Eugenia caryophyllus (Spreng.) Bullock & S. G. Harrison
|
和名 |
チョウジノキ
クローブ、チョウジ、チョウコウ |
英名 |
Clove |
クローブ(英語: Clove)は、フトモモ科の植物チョウジノキ(Syzygium aromaticum、syn. Eugenia aromatica)の開花前の花蕾を乾燥させた香辛料の名。
インドネシアのモルッカ群島原産。日本では漢名に従って丁子(ちょうじ)、丁香(ちょうこう)とも呼ばれる。
目次
- 1 名称
- 2 栽培
- 3 利用
- 4 歴史
- 5 ギャラリー
- 6 脚注
名称
- クローブの花蕾は釘に似た形をしているため、中国では「釘」と同義の「丁」の字を使って「丁香」、「丁子」の名があてられ、フランス語では釘を意味する Clou と呼ばれ、英語の Clove もこれを語源とする。
- 非常に強い香気を持っているので、百里香という別名もある。
栽培
- チョウジノキは熱帯多雨原産の中高木であり常緑樹。種子から発芽し20年ほどで10メートルほどの高さに成長する。作物としてのクローブは7-8年目頃から収穫が可能である。
- 熱帯多雨の地域が原産であり、温室で十分に管理すれば栽培は可能であるが、露地植えでの商業栽培に適する地域は限られる。
- 収穫は年2回(春・秋)で熱帯の最も暑い時期。花弁は本木の高い場所になるため、かつては高い作業やぐらをたて手摘みしていた。これが商品の価格の高さにも反映している。現在では枝や葉からもクローブオイルが抽出できるため、作業者が直接クローブの木にのぼり枝ごと切り落とし作業する[1]。
- おもにインドネシア、ザンジバル、スリランカ、モーリシャス、マダガスカル、ペナン、ドミニカなどで栽培されている。
利用
- 香辛料として肉料理によく使われるが、他の香辛料とブレンドしてカレーなどに使用することが多い。また、カルダモン、桂皮、ショウガなどと合わせてチャイの香り付けに使われる。
- 生薬としての花蕾を丁子(ちょうじ)または丁香(ちょうこう)ということもあり、芳香健胃剤である(日本薬局方にも収録されている)。漢方では女神散、柿蒂湯などに使われる。
- 含香として、密教で灌頂や勤行前の口内のお清めに乾燥した丁子を刻んだものを口に含み噛んで使用する。ただし花の部分は使わない。
- 特徴的な香気成分はオイゲノール (Eugenol)。クローブの精油には殺菌・防腐作用がある。また弱い麻酔・鎮痛作用もあり、歯痛の鎮痛剤として使われる。ゴキブリがこの香りを嫌うのでゴキブリ除けとしても使用されることがある。また、クローブの精油(丁子油)は日本刀のさび止めにも用いられた。
- インドネシアやインドでは丁子油で香りを付けたタバコもあり、インドネシア語では「rokok kretek(ロコッ・クレテッ)」と称する。
歴史
インドや中国では紀元前から殺菌・消毒剤に使われていた。シリアでは紀元前1721年内外の陶器の壺の中からクローブが発見されている[2] 。古代中国では臣下が皇帝の前に出るときにはクローブを口に含んだという記録がある。ヨーロッパには中国商人が絹などと共にセイロン島経由でもたらし、6-7世紀頃には貴族の間で珍重されるようになる。古くは原産地でクローブの価値が把握されておらず、そのため中国商人たちが長く原産地を秘匿したまま交易商品として取り扱っていた。大航海時代になるとコショウ、ナツメグとともにスパイス貿易の中心的な商品となり一般にも出回るようになった。西欧がクローブの原産地をようやく「発見」したのは1511年のポルトガル人ダブリューとセラーノのバンダ島発見以降である(ブルネイの歴史)。1770年にフランスがモーリシャスとレユニオンでの栽培に成功し、そこからアフリカ東岸のザンジバルとペンバ島に伝わり今日の大農園化へ導いた。
日本にもかなり古く、5-6世紀には紹介されていた。 正倉院の宝物のなかにも当時輸入された丁子がある。
ギャラリー
脚注
- ^ “ザンジバルのクローブ生産”. 在タンザニア日本国大使館. 2012年8月18日閲覧。
- ^ Turner, Jack (2004). Spice: The History of a Temptation. Vintage Books. pp. xv. ISBN 0-375-70705-0.
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ウィキメディア・コモンズには、クローブに関連するカテゴリがあります。 |
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ウィキスピーシーズにクローブに関する情報があります。 |
ハーブ・香辛料 |
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Japanese Journal
- TBT協定をめぐる最近の判例の動向 : 米国・丁子タバコ,米国・マクロラベリング,米国・COOL事件の分析
- 京極(田部) 智子,藤岡 典夫
- 農林水産政策研究 = Journal of agricultural policy research (23), 51-68, 2014-12
- NAID 40020302488
- リン酸カルシウムを用いた汚染土壌に対するエコソリューション (特集 グリーンイノベーション)
- 袋布 昌幹,豊嶋 剛司,丁子 哲治
- Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan : セッコウ・石灰・セメント・地球環境の科学 21(373), 421-425, 2014-11
- NAID 40020252636
- 文渓堂丁子屋平兵衛と『八犬伝』 : 板株の確立まで (近世後期の文学と芸能)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
S・M配合散
組成
有効成分
- タカヂアスターゼ 100mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 400mg
炭酸水素ナトリウム(日局) 300mg
沈降炭酸カルシウム(日局) 200mg
チョウジ(丁子)末(日局) 10mg
ウイキョウ(茴香)末(日局) 20mg
ケイヒ(桂皮)末(日局) 74.5mg
ショウキョウ(生姜)末(日局) 24.5mg
サンショウ(山椒)末(日局) 1mg
オウレン(黄連)末(日局) 50mg
カンゾウ(甘草)末(日局) 118mg
添加物
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 透析療法を受けている患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症があらわれるおそれがある。]
- ナトリウム摂取制限を必要とする患者(高ナトリウム血症、浮腫、妊娠中毒症等)[ナトリウムの貯留増加により症状が悪化するおそれがある。]
- 高カルシウム血症の患者[血中カルシウム濃度が上昇し、症状が悪化するおそれがある。]
- 甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者[血中カルシウム濃度の上昇により病態に悪影響を及ぼすおそれがある。]
効能または効果
食欲不振、胃部不快感、胃もたれ、嘔気・嘔吐
- 通常1回量として、下表の用量を1日3回、毎食後に水又は温湯で経口投与する。
なお、疾患、症状により適宜増減する。
年齢 |
1回量 |
成人 |
約1.3g |
7〜14歳 |
成人の1/2量 |
4〜6歳 |
成人の1/3量 |
2〜3歳 |
成人の1/6量 |
慎重投与
- 重篤な消化管潰瘍のある患者[炭酸水素ナトリウムを配合しているため、症状が悪化するおそれがある。]
- 腎不全の患者[排泄障害により副作用があらわれることがある。]
- 心機能障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 肺機能障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- リン酸塩低下のある患者[アルミニウムにより無機リンの吸収が阻害される。]
- 低クロル性アルカローシス等の電解質失調の患者[症状が悪化するおそれがある。]
薬効薬理
各成分の作用
タカヂアスターゼ
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
- 制酸作用を有し、過剰の胃酸を中和するので、胃酸過多症や胸やけに用いられる。また胃粘膜の炎症面を保護し、吸着作用も有する2)。
炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム
- 過剰に分泌された胃酸を中和し粘膜が消化されるのを防ぐとともに、中和によってペプシン活性を低下させる3)。
オウレン末(苦味性)、ケイヒ末・ウイキョウ末・チョウジ末(芳香性)、ショウキョウ末・サンショウ末(芳香・辛味性)
- 特有の味や香りによって反射的に唾液、胃液の分泌を盛んにし、胃腸の運動を亢進する4)5)。
カンゾウ末
有効成分に関する理化学的知見
タカヂアスターゼ
性状
- 淡黄色〜黄褐色の粉末で、わずかに特異なにおいと味がある。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
性状
水又はエタノール(95)にほとんど溶けない。
1gを希塩酸10mLと加熱するとき、大部分溶ける。
炭酸水素ナトリウム
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、特異な塩味がある。
水にやや溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
湿った空気中で徐々に分解する。
沈降炭酸カルシウム
性状
水にほとんど溶けないが、二酸化炭素が存在すると溶解性を増す。
エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
希酢酸、希塩酸又は希硝酸に泡立って溶ける。
チョウジ(丁子)末
性状
- 暗褐色を呈し、強い特異なにおいがあり、味は舌をやくようで、後にわずかに舌を麻ひする。
ウイキョウ(茴香)末
性状
- 帯緑淡褐色〜帯緑褐色を呈し、特異なにおい及び味がある。
ケイヒ(桂皮)末
性状
- 赤褐色〜褐色を呈し、特異な芳香があり、味は甘く、辛く、後にやや粘液性で、わずかに収れん性である。
ショウキョウ(生姜)末
性状
- 淡灰褐色〜淡灰黄色を呈し、特異なにおいがあり、味は極めて辛い。
サンショウ(山椒)末
性状
- 暗黄褐色を呈し、強い特異な芳香があり、味は辛く舌を麻ひする。
オウレン(黄連)末
性状
- 黄褐色〜灰黄褐色を呈し、弱いにおいがあり、味は極めて苦く、残留性で、だ液を黄色に染める。
カンゾウ(甘草)末
性状
- 淡黄褐色又は淡黄色〜灰黄色(皮去りカンゾウの粉末)を呈し、弱いにおいがあり、味は甘い。
★リンクテーブル★
[★]
- 日
- にょしんさん
[★]
- 日
- ぢだぼくいっぽう
[★]
チョウジ、丁子、丁香
- 関
- caryophyllus
[★]
- 英
- clove
- 関
- ナデシコ、丁子、丁香
[★]
- 英
- clove
- 関
- チョウジ、丁子
[★]
- 英
- clove oil
- 関
- チョウジ油
[★]
- 英
- child
- 関
- 子供、雑種、小児、小児用