- 英
- betaine、betaine hydrochloride
- 化
- 塩酸ベタイン betaine hydrochloride
- 商
- サイスタダン
WordNet
- a sweet tasting alkaloid that occurs in sugar beets
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/07/25 20:35:06」(JST)
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ベタイン (betaine) とは正電荷と負電荷を同一分子内の隣り合わない位置に持ち、正電荷をもつ原子には解離しうる水素原子が結合しておらず(四級アンモニウム、スルホニウム、ホスホニウムなどのカチオン構造をとる)、分子全体としては電荷を持たない化合物(分子内塩)の総称。
自然界では植物や海産物などに広く存在する物質で、その甘みやうま味、保湿に関係している。日本では食品添加物や化粧品等の保湿剤として使用されている。
生体物質としてはカルニチン、トリメチルグリシンなどがある。元来はトリメチルグリシンのこと(テンサイ Beta vulgaris から得られたため命名された)だったが、現在はこれを含めて類似構造を持つ、アミノ酸のアミノ基に3個のメチル基が付加した化合物の総称としても用いられ、化学者には上記の定義の化合物の総称として使われることが多い。コリンの代謝により生成され、動脈硬化の危険因子であるホモシステインの代謝に関係することから、遺伝的にホモシステインの代謝がうまくできない 「先天性ホモシステイン尿症」 患者に対しては、医薬品として用いられる。
関連項目
- オスモライト - ベタイン類にはオスモライトとして機能する物質がある。
外部リンク
- ベタイン(グリシンベタイン、またはトリメチルグリシン) - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
アルカロイド |
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インドール |
5-MeO-DMT | ジメチルトリプタミン | ハルマラアルカロイド | プシロシン | プシロシビン | レセルピン | セロトニン | トリプタミン | ヨヒンビン | シロシビン
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テルペノイド |
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ベタイン |
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主要な生体物質:炭水化物(アルコール、糖タンパク質、配糖体) · 脂質(エイコサノイド · 脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体 · リン脂質 · スフィンゴ脂質 · ステロイド) · 核酸(核酸塩基 · ヌクレオチド代謝中間体) · タンパク質(タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体) · テトラピロール · ヘムの代謝中間体 |
|
Japanese Journal
- 分子マーカーの現在(第5回)Tissue-type plasminogen activator(t-PA) Plasminogen activator inhibitor-1(PAI-1) t-PA/PAI-1 complex
- 耐塩性イネ科植物 Leymus chinensis におけるベタインアルデヒド脱水素酵素の機能解析
- 三屋 史朗,土屋 明日美,河野 尾崎 啓子,藤原 崇志,高倍 鉄子
- 日本作物學會紀事 81, 316-317, 2012-03-29
- NAID 10030134406
Related Links
- ベタインの成分情報です。ベタインとは?ベタインの働きや効果・効能などベタインに関する情報を詳しくご紹介します。わかさの秘密はわかさ生活が提供する成分情報サイトです。
- [Nitten Betaine] ベタインとは ベタインは、ビート(砂糖大根)から分離精製された、化学的に純粋な天然の物質です。「既存添加物名簿収載品目リスト」(旧厚生省生活衛生局長通知)のなかでは、調味料に分類されています。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
サイスタダン(R)原末
組成
有効成分
添加物
禁忌
効能または効果
- 臨床症状及び臨床検査値等により、ホモシスチン尿症(シスタチオニンβ合成酵素(CBS)欠損症、5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)欠損症、コバラミン(cbl)補酵素代謝異常)と診断された患者に投与すること。
- 通常、ベタインとして11歳以上には1回3g、11歳未満には1回50mg/kgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態、血漿中総ホモシステイン値、血漿中メチオニン値等を参考に適宜増減する。
- 本剤は食事療法を含めた十分な栄養管理の下に投与する必要がある。
重大な副作用
脳浮腫(頻度不明注)):
- 血漿中メチオニン値の上昇を伴う脳浮腫があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
- 注)自発報告等によるため
薬効薬理
- ホモシスチン尿症では、主にメチオニン代謝経路のシスタチオニンβ合成酵素(CBS)欠損、5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)欠損、コバラミン補酵素代謝異常により、メチオニンの代謝産物であるホモシステインが血液や組織中に蓄積する。ベタインは、メチオニン代謝経路において、ベタイン-ホモシステインメチル基転移酵素(BHMT)の基質としてホモシステインにメチル基を供与し、ホモシステインをメチオニンにすることによって体液中のホモシステインを低下させる5,6,7,8)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
化学名:
- 2-(トリメチルアンモニオ)酢酸
(2-(Trimethylammonio)acetate)
分子式:
分子量:
- 117.15
- 白色の結晶性の粉末で、わずかに特異なにおいがある。水に非常に溶けやすい。吸湿性である。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- homocystinuria
- 同
- シスタチオニン合成酵素欠損症 cystathionine synthase deficiency、シスタチオニン合成酵素異常症
- 関
- 新生児マススクリーニング、遺伝性代謝性疾患、アミノ酸代謝異常症
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概念
病型
- シスタチオニン合成酵素欠損症:I型
- メチルコバラミン合成障害:II型
- メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素欠損症:III型
病因
- 新生児マススクリーニングでスクリーニングされるタイプ。最も多い。
- ホモシステインがシスタチオニンβ-シンターゼ(補酵素:VB6)によりシスタチオニンに変換されないために、ホモシステインとメチオニンが蓄積する。
- 新生児マススクリーニングでスクリーニングされるタイプ。まれ。
- ホモシステインがメチオニン合成酵素によりメチオニンに変換されないために、ホモシステインが蓄積する一方でメチオニンは蓄積しない(このために新生児マススクリーニングでスクリーニングされない)。
疫学
遺伝形式
症状
- 微小血栓症→梗塞→臓器障害
- 知能障害、痙攣、精神症状、水晶体の亜脱臼、くも状指、骨粗鬆症、血栓塞栓症など
- 精神発達遅滞、マルファン症候群患者に類似した症状(眼球異常(レンズの亜脱臼)、細長い手足、血栓形成、大動脈中膜障害)などが特徴的である。
診断
- 新生児マススクリーニングによりスクリーニングされる。
検査
治療
- シスチン添加低メチオニン食。ベタインの併用もありうる。
- ビタミンB6大量療法が有効な場合がある
- 葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12。ベタインの併用もありうる
予後
予防
[★]
会社名
レクメド
成分
薬効分類
薬効
[★]
- 英
- gamma-butyrobetaine dioxygenase
- 関
- γ-ブチロベタインジオキシゲナーゼ
[★]
- 英
- gamma-butyrobetaine dioxygenase
- 関
- γブチロベタインジオキシゲナーゼ
[★]
- 英
- betaine hydrochloride
- 関
- ベタイン
[★]
- 関
- クロラールベタイン
[★]
- 英
- (国名)Thailand, (魚)sea bream
- 関
- ゴウシュウマダイ、ヨーロッパヘダイ