スキサメトニウム。succin
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/14 02:01:50」(JST)
IUPAC命名法による物質名 | |
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2,2'-[(1,4-dioxobutane-1,4-diyl)bis(oxy)]bis (N,N,N-trimethylethanaminium) |
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臨床データ | |
胎児危険度分類 |
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法的規制 |
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投与方法 | 静注、筋注 |
薬物動態的データ | |
生物学的利用能 | ? |
血漿タンパク結合 | ? |
代謝 |
偽コリンエステラーゼ |
半減期 | ? |
排泄 | 腎臓 (10%) |
識別 | |
CAS番号 | 306-40-1 |
ATCコード | M03AB01 |
PubChem | CID 22475 |
IUPHAR ligand | 4004 |
DrugBank | DB00202 |
ChemSpider | 21080 |
UNII | J2R869A8YF |
KEGG | D00766 |
ChEBI | CHEBI:61219 |
ChEMBL | CHEMBL983 |
化学的データ | |
化学式 | C14H30N2O4 |
分子量 | 290.399 g/mol |
SMILES
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InChI
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スキサメトニウム(英:suxamethonium)とは筋弛緩薬の1つ。四級アンモニウム化合物の一つで、医薬品としては塩化物の塩化スキサメトニウム(Suxamethonium chloride)として市販されている。サクシニルコリン(Succinylcholine)の名でも知られる。ツボクラリンの構造をヒントに開発された。商品名はサクシン。
神経筋接合部における筋肉終板のニコチン受容体をアセチルコリンと同様に活性化することにより脱分極を起こす。ただし、アセチルコリンと違い、コリンエステラーゼにより解されるのが遅いために脱分極が持続し、Na+チャネルが不活性化状態となり活動電位が発生しなくなる。そのため、コリンエステラーゼ阻害剤はコリンエステラーゼによるスキサメトニウムの分解を抑制する。人工呼吸や気管内挿管を容易にするため麻酔前投与薬として使用される。精神科の電気けいれん療法の筋弛緩にも使われる[1]。
動物用医薬品としても利用されているが、捨てられた動物の殺処分(安楽死)のために処方されることがある[2]。
強心配糖体との併用で不整脈を起こす可能性がある。眼内圧亢進作用を有するため、緑内障患者への使用は禁忌。
また悪性高熱の原因の一つと目されているため、近年では麻酔科臨床において使用される頻度は減っている。
スキサメトニウムの商品名である「サクシン」は、ヒドロコルチゾン(ステロイド製剤)の「サクシゾン」と名称がよく似ているため、2008年に徳島県の健康保険鳴門病院でサクシゾンと間違え、サクシンの誤投与がなされ患者が死亡するという事故が起きた[3]。
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