- 英
- dalteparin
- 化
- ダルテパリンナトリウム dalteparin sodium
- 商
- ダルテパリンNa、フラグミン、フレスバル、ヘパグミン、リザルミン
- 関
- 血液凝固阻止剤
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/09 20:20:32」(JST)
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ダルテパリン
臨床データ |
商品名 |
Fragmin |
AHFS/Drugs.com |
International Drug Names |
胎児危険度分類 |
|
法的規制 |
|
投与方法 |
subcutaneous |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
81-93% |
半減期 |
3-5 hours subcutaneous; 2.1-2.3 hours IV |
排泄 |
Renal |
識別 |
CAS番号 |
9041-08-1 |
ATCコード |
B01AB04 |
DrugBank |
DB06779 |
KEGG |
D03353 |
化学的データ |
化学式 |
? |
ダルテパリン(Dalteparin、商品名:フラグミン)は低分子ヘパリンの一つである。他の低分子ヘパリン同様、深部静脈血栓症及び肺塞栓症の予防及び治療に用いられる。
2003年に公表されたCLOT臨床試験では、悪性急性の静脈血栓塞栓症患者の血栓形成減少についてワルファリンよりも有効である事が示された[1]。ダルテパリンの血栓予防効果は非低分子ヘパリンと比較して勝らない[2]。
ヘパリンは腎臓から排泄されるが、ダルテパリンは腎機能が低下している場合でも血中濃度が上昇しない[3]。
効能・効果
- 血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析)
- 汎発性血管内血液凝固症(DIC)
参考資料
- ^ Lee AY, Levine MN, Baker RI, Bowden C, Kakkar AK(英語版), Prins M, Rickles FR, Julian JA, Haley S, Kovacs MJ, Gent M (2003). "Low-molecular-weight heparin versus a Coumadin for the prevention of recurrent venous thromboembolism in patients with cancer". N Engl J Med 349 (2): 146–53. doi:10.1056/NEJMoa025313. PMID 12853587.
- ^ The PROTECT Investigators for the Canadian Critical Care Trials Group and the Australian and New Zealand Intensive Care Society Clinical Trials Group (2011). Dalteparin versus unfractionated heparin in critically ill patients. doi:10.1056/NEJMoa1014475.
- ^ Douketis J, Cook D, Meade M (2008). "Prophylaxis against deep vein thrombosis in critically ill patients with severe renal insufficiency with the low-molecular-weight heparin dalteparin". Arch Intern Med 168 (16): 1805–1812. doi:10.1001/archinte.168.16.1805. PMID 18779469.
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 低分子量ヘパリン薬(ダルテパリン)を併用した川崎病治療法開発の予備的検討
- 稲毛 康司,大島 暢,齊藤 勝也,長谷川 真紀,林 利佳,阿部 修,石川 央朗,吉野 弥生,橋本 光司,渕上 達夫,宮下 理夫,金丸 浩,鮎沢 衛,麦島 秀雄
- 日大醫學雜誌 68(1), 11-15, 2009-02-01
- NAID 10024923321
- 播種性血管内凝固症候群(DIC) (新版 処方計画法) -- (血液疾患)
Related Links
- 2008年9月25日 ... ダルテパリン & エノキサパリン(ともに、低分子ヘパリン) 日本で使用可能な低分子 ヘパリン(low molecular weight heparin: LMWH)は、長らくダルテパリン(商品名: フラグミンなど)1剤のみであったが、最近になり整形外科術後の深部静脈 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
- ダルテパリンNa静注5000単位/5mL「タイヨー」
組成
有効成分
- ダルテパリンナトリウム…5,000低分子ヘパリン国際単位
(抗第Xa因子活性)
備考:健康なブタの小腸粘膜に由来
添加物
禁忌
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 (「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析)
汎発性血管内血液凝固症(DIC)
血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析)
・出血性病変又は出血傾向を有しない患者の場合
- 通常、成人には体外循環開始時、ダルテパリンナトリウムとして15?20国際単位/kgを回路内に単回投与し、体外循環開始後は毎時7.5?10国際単位/kgを抗凝固薬注入ラインより持続注入する。
・出血性病変又は出血傾向を有する患者の場合
- 通常、成人には体外循環開始時、ダルテパリンナトリウムとして10?15国際単位/kgを回路内に単回投与し、体外循環開始後は毎時7.5国際単位/kgを抗凝固薬注入ラインより持続注入する。
汎発性血管内血液凝固症(DIC)
- 通常、成人にはダルテパリンナトリウムとして1日量75国際単位/kgを24時間かけて静脈内に持続投与する。
なお、症状に応じ適宜増減する。
重大な副作用
- ショック、アナフィラキシー様症状 ショックが起こることがある。呼吸困難、浮腫等のアナフィラキシー様症状を伴うことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、血圧の維持、体液の補充管理、気道の確保等の適切な処置を行うこと。
- 出血 頭蓋内出血、消化管出血、後腹膜出血等の重篤な出血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、出血又は出血の悪化等異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。血液凝固能が著しく低下し、抗凝血作用を急速に中和する場合は、プロタミン硫酸塩を投与すること。
- 血小板減少 血小板減少があらわれることがあるので血小板数を測定し、著明な減少が認められた場合には投与を中止すること。
- 血栓症 著明な血小板減少とそれに伴う血栓症の発現が報告されている。ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の場合は、著明な血小板減少と脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症等の血栓症やシャント閉塞、回路内閉塞を伴う。本剤投与後は血小板数を測定し、著明な減少や血栓症を疑わせる異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- ダルテパリンナトリウムは低分子へパリンに分類され、従来のヘパリンと同様に、アンチトロンビンIIIの作用を増強することにより抗血液凝固作用を示す。ヘパリンに比して抗Xa作用がより強力であり、抗トロンビン作用は比較的弱いことが報告されている。また、血小板に対する抑制作用は少ないこと、血中リポ蛋白リパーゼ活性の増強作用がなく遊離脂肪酸の増加がないことが報告されている。1)
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3