- 2歳6か月の女児。歩行障害と下肢の変形とを主訴に受診した。
- 母親の妊娠・出産歴に特記すべきことはない。7か月までは母乳で育てられ順調に成長していた。母親は患児を祖父に預けて農作業をしていた。祖父は病弱でほとんど外出することがなく、家の中で生活していた。
- 患児は1歳ころから肘をついて這っていた。1歳6か月ころから背部が突出する変形がみられ、さらに下肢の変形を伴い、歩行できないため受診した。
- 下肢の写真と手根骨エックス線写真とを以下に示す。
- この疾患の血清で低値が予想されるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 65歳の男性。手指の蒼白化と階段昇降時の息切れとを主訴に来院した。5年前の冬から寒冷時に手指が蒼白になり、紫色に変色することに気付いている。1か月前から指先の皮膚に潰瘍が出現した。また、手指と顔面とのむくみと胸やけとを自覚している。脈拍72/分、整。血圧120/74mmHg。両側上下肢の末梢から1/3までと顔面とに皮膚硬化を認める。指先に皮膚の陥凹を認める。聴診上、両下肺にfine crackles(捻髪音)を聴取する。尿所見:蛋白(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球420万、Hb 14.0g/dl、白血球6,500、血小板22万。血清生化学所見:総蛋白7.2g/dl、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl。免疫学所見:CRP0.1mg/dl(基準0.3以下)、抗核抗体10,240倍(基準20以下)、抗セントロメア抗体(+)、抗Scl-70抗体(-)。この患者で考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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[★]
- 28歳の初妊婦。妊娠16週時にはじめて尿糖陽性を指摘され、2週後の随時血糖値が162mg/dlと高値を示したため紹介された。生来健康。父に糖尿病がある。身長158 cm、体重58 kg。血圧124/62mmHg。眼底は異常なく、浮腫も認めない。75gブドウ糖負荷試験:静脈血前値112mg/dl、1時間値218 mg/dl、2時間値202mg/dl。この患者で正しいのはどれか。
- (1) 妊娠糖尿病と診断できる。
- (2) 巨大児分娩のリスクがある。
- (3) 経口血糖降下薬の適応である。
- (4) 将来糖尿病を発症するリスクは低い。
- (5) 妊娠末期にはインスリン抵抗性が軽減する。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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