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燐


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/08/01 10:20:59」(JST)

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この項目では、元素について記述しています。その他の用法については「リン (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ケイ素 ← リン → 硫黄
N

↑
P
↓

As
15P
周期表
外見
無色、ロウ状白色、黄色、真紅色、赤色、紫色、黒色


左から白リン(黄リン)、赤リン、紫リン、黒リン
一般特性
名称, 記号, 番号 リン, P, 15
分類 非金属
族, 周期, ブロック 15, 3, p
原子量 30.973762(2) g·mol-1
電子配置 [Ne] 3s2 3p3
電子殻 2, 8, 5(画像)
物理特性
密度 (室温付近) (白リン)1.823、(赤リン)≈ 2.2 – 2.34、(紫リン)2.36、(黒リン)2.69 g·cm-3
融点 (白リン)44.2 °C、(黒リン)610 °C
昇華点 (赤リン)≈ 416 – 590 °C、(紫リン)620 °C
沸点 (白リン)280.5 °C
融解熱 (白リン)0.66 kJ·mol-1
蒸発熱 (白リン)12.4 kJ·mol-1
熱容量 (25 °C) (白リン)23.824 J·mol-1·K-1
蒸気圧(白リン)
圧力(Pa) 1 10 100 1 k 10 k 100 k
温度 (K) 279 307 342 388 453 549
蒸気圧(赤リン、bp. 431 °C)
圧力(Pa) 1 10 100 1 k 10 k 100 k
温度(K) 455 489 529 576 635 704
原子特性
酸化数 5, 4, 3, 2[1], 1[2], -1, -2, -3
(弱酸性酸化物)
電気陰性度 2.19 (ポーリングの値)
イオン化エネルギー
(詳細)
第1: 1011.8 kJ·mol-1
第2: 1907 kJ·mol-1
第3: 2914.1 kJ·mol-1
共有結合半径 107±3 pm
ファンデルワールス半径 180 pm
その他
結晶構造 立方晶系(白リン)
磁性 (白リン、赤リン、紫リン、黒リン)反磁性[3]
熱伝導率 (300 K) (白リン)0.236、(黒リン)12.1 W·m-1·K-1
体積弾性率 (白リン)5、(赤リン)11 GPa
CAS登録番号 7723-14-0
最安定同位体
詳細はリンの同位体を参照
同位体 NA 半減期 DM DE (MeV) DP
31P 100 % 中性子16個で安定
32P syn 14.28 d β- 1.709 32S
33P syn 25.3 d β- 0.249 33S
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リン(燐、新ラテン語: phosphorus[4])は原子番号15の元素。元素記号は P。窒素族元素の一つ。白リン(黄リン)・赤リン・紫リン・黒リンなどの同素体が存在する。+III(例:六酸化四リンP4O6)、+IV(例:八酸化四リンP4O8)、+V(例:五酸化二リンP2O5)などの酸化数をとる。

目次

  • 1 同素体
    • 1.1 同素体ではないもの
  • 2 反応
  • 3 歴史
  • 4 生化学
  • 5 用途
    • 5.1 規制
  • 6 リンの化合物
    • 6.1 リンのオキソ酸
  • 7 同位体
  • 8 関連項目
  • 9 脚注
  • 10 外部リンク

同素体[編集]

リンは数種類の同素体をもつことが古くから知られている。白リン以外の同素体は、安定でほぼ無毒である。

白リン (P4) は四面体形の分子からなり、比重が1.82、融点が44.1 °C、沸点が280 °Cの、常温常圧で白色ロウ状の固体である。発火点は約60 °Cで些細な事で自然発火するため、水中で保存する。空気中で室温でも徐々に酸化され、熱および青白い光を発する。現在燐光は別の発光現象の意味で用いられているがその語源でもある。ベンゼン、二硫化炭素 (CS2) などの有機溶媒によく溶ける。強い毒性を持ち[5]、にんにくのような臭いがある。

黒リンは比重が2.69の固体である。黄リンを約12000気圧で加圧し、約200 °Cで加熱すると得られる。リンの同素体中で最も安定である。半導体であり鉄灰色の金属光沢をもちβ金属リンともよばれる。空気中ではなかなか発火しない。

紫リンは比重が2.36の固体である。褐色を帯びた暗紫色で金属光沢をもちα金属リンともよばれる。密閉して、黄リンに鉛を加え加熱することで得られる。電気伝導性は小さい。

赤リンは紫リンを主成分とする白リンとの混合体で、融点590 °C、発火点260 °Cの赤褐色の粉末である。二硫化炭素に不溶。マッチの材料に使われる。密閉した容器で黄リンを約250 °Cで加熱すると得られる。

紅リンは比重が1.88の深紅色の粉末である。微細な粒子からなる赤リンと考えられている。

二リン (P2, P≡P) は、リン同士が三重結合して二原子分子になったものである。

同素体ではないもの[編集]

黄リンは同素体とされていたが、黄色は白リンの表面が微量の赤リンの膜で覆われたもので、融点沸点などの物理的性質は白リンに準じ、同素体ではない。リン鉱石(リン酸カルシウム)をケイ砂、コークスと共に混合強熱して得られる淡黄色蝋状固体で、不純物(赤リンなど)を含む粗製白リンであり、19世紀にマッチの材料として使用されたが、自然発火事故や健康被害により20世紀初頭に使用が禁止された。赤リンの乾留でも得られる。

反応[編集]

燃焼すると五酸化二リンが生成する。 

4 P + 5 O2 → P4O10

白リンは強塩基の水溶液と反応するとホスフィンを生成する。

P4 + 4 OH- + 2 H2O → 2 HPO32- + 2 PH3[6]

歴史[編集]

1669年にヘニング・ブラントが錬金術の実験中に、尿を蒸発させた残留物から発見した[7]。ギリシャ語で'光をはこぶもの'という意味の「phosphoros」から命名された。phos が'光'、phoros が'はこぶもの'の意味。

生化学[編集]

生体内では、遺伝情報の要である DNA や RNA のポリリン酸エステル鎖として存在するほか、生体エネルギー代謝に欠かせない ATP、細胞膜の主要な構成要素であるリン脂質など、重要な働きを担う化合物中に存在している。また、脊椎動物ではリン酸カルシウムが骨格の主要構成要素としての役割も持つ。このため、あらゆる生物にとっての必須元素であり、農業においてはリン酸が、カリウム・窒素などとともに肥料の主要成分である。

2010年12月、体内に大量のヒ素を持つ「GFAJ-1」の発見が、NASA 宇宙生物学研究所から発表された。このバクテリアは、リンが不足した環境では代謝系や細胞の構成要素をヒ素で代替している可能性があり、リンを必須としない新しいタイプの生命ではないかと注目されている。

海洋においては浅い地域に多く、元素の中では偏在性が強い。メキシコ、コンゴ、南米付近の海底には大規模なリンの鉱床がある[8]。

用途[編集]

用途としては、化学肥料の原料として使われるものが最も大きい。近年では、過リン酸石灰の生産が落ち込んでいるのに加え、従来の重過リン酸石灰の生産量は減少し、代わりにリン酸アンモニウム肥料がその重要性を増している。リン酸は金属の表面加工や工業用触媒に用いられるほか、食品添加物としてコーラなどにも少量添加されている。

代表的なリン酸の関連化合物の用途については、農薬や殺虫剤としての利用も多く、化学兵器として研究されるほど強力な毒性を持った製品も開発されたが、その多くは使用が中止されている。現在はリン酸エステル系の殺虫剤が主力になっている。

同じくリン酸化合物であるリン酸ナトリウム水溶液は強塩基性を示すため、単独で金属の洗浄剤として使われるほか、次亜塩素酸と混合することで強力な洗剤となるので、三リン酸ナトリウムは洗剤として広く利用されていたが、排水に高濃度のリンが含まれるために微生物の異常な繁殖の原因となり、赤潮などの公害を引き起こした。それゆえ、環境への配慮から日本国内での使用はほとんどなくなってきている。リン酸水素カルシウムは研磨剤として歯磨きなどに含まれ、フッ素を含む歯磨きには二リン酸カルシウムなど、口腔衛生にかかわる場面でもリン酸化合物が数多く配合されている。

そのほかにも、コーンフレークやベーキングパウダー、飼料にもリン酸化合物が含まれるほか、ハムやチーズなどの製造時にも使用されている。燃料の不凍液にリン酸化合物が加えられたり繊維製品の難燃加工にも利用されている。製紙工業では消泡剤として、核燃料の再処理では、ウラン・プルトニウム抽出の際の溶剤としてなど、多様なリン酸化合物が開発され、さまざまな場面で利用がある。

一般的に工業用の材料として使用されるものは、無機被覆または樹脂被覆処理を行った被覆リンとして流通している。被覆されることによって有毒なホスフィンの発生を抑制して自然発火がおきないようにすることで取り扱いを容易にしている。販売されている被覆リンは保存に特別な設備を必要とせず、常温の空気中に保存することが出来る。

潤滑用途では様々な種類のリン系添加剤が使用されており、特に耐摩耗性、極圧性に優れたものが多く存在する。ジチオリン酸亜鉛などは磨耗防止、酸化防止、腐食防止といった機能を持つ多機能添加剤であるため昔から潤滑油用途で多用され、現在でも一般的な4ストローク用エンジンオイルの殆どに添加されている。

2012年、電極の間にリン原子を1個はさむことによって、世界最小のトランジスタの作成に成功した[9]。

規制[編集]

リンは細胞の不可欠な構成要素であるため、環境中に過剰に存在すると、微生物の大量増殖を導いてしまう。赤潮などの公害が多発した1960年代以降、合成洗剤のビルダーとしての使用が禁止されるなどの対策が講じられ、その後も閉鎖性水域を中心に、環境基準の項目として定番となっている。

ガソリンエンジンの排気ガスを浄化する三元触媒はエンジンオイルに含まれるリンによって被毒する。そのためILSACなどのエンジンオイル規格においてリンの含有量規制が存在する。ただしリンは磨耗防止など様々な機能を担っている重要な要素であり、現状では潤滑性能を維持する観点から最低含有量も同時に設定されている。

リンの化合物[編集]

  • 酸化物
    • 十酸化四リン (P4O10) - 組成式 P2O5 より五酸化二リンとも呼ばれる。
    • 八酸化四リン (P4O8)
    • 六酸化四リン (P4O6)
  • ハロゲン化物
    • 三フッ化リン (PF3)
    • 五フッ化リン (PF5)
    • 三塩化リン (PCl3)
    • 五塩化リン (PCl5)
    • 三臭化リン (PBr3)
    • 五臭化リン (PBr5)
    • 三ヨウ化リン (PI3)
  • ハロゲン化ホスホリル
    • フッ化ホスホリル (POF3)
    • 塩化ホスホリル (POCl3)
    • 臭化ホスホリル (POBr3)
  • その他
    • ホスフィン (PH3)
    • リン化カルシウム (Ca3P2)
    • リン酸 (H3PO4) - 生体にとっても重要、核酸を構成する。
    • リン酸ナトリウム (Na3PO4)
    • ヘキサフルオロリン酸 (HPF6)

リンのオキソ酸[編集]

リンのオキソ酸は慣用名をもつ。次にそれらを挙げる。

オキソ酸の名称 化学式(酸化数) オキソ酸塩の名称 備考
ホスフィン酸
(phosphinic acid)
HPH2O2
(+I)
ホスフィン酸塩
( - phosphinate)
水素原子のうち2個がリンに直接結合しているため、リンの原子価は1価。
ホスホン酸
(phosphonic acid)
H2PHO3
(+III)
ホスホン酸塩
( - phosphorite)
亜リン酸の互変異性体。水素原子のうち1個がリンに直接結合しているため、リンの原子価は5価。
亜リン酸
(phosphorous acid)
H3PO3
(+III)
亜リン酸塩
( - phosphite)
詳しくは亜リン酸、三酸化二リンを参照。
リン酸
(phosphoric acid)
H3PO4
(+V)
リン酸塩
( - phosphate)
詳しくはリン酸、五酸化二リンを参照。
ペルオキソ一リン酸
(peroxomonophosphoric acid)
H3PO5
(+V)
ペルオキソ一リン酸塩
( - peroxomonophosphorate)
水溶液としてのみ得られ、強い酸化力がある。

※オキソ酸塩名称の '-' にはカチオン種の名称が入る。

同位体[編集]

詳細は「リンの同位体」を参照

関連項目[編集]

  • 燐光
  • 有機リン化合物
  • リン31NMR
  • リン鉱石
  • 赤潮
  • GFAJ-1

脚注[編集]

  1. ^ webelements
  2. ^ Ellis, Bobby D.; MacDonald, Charles L. B. (2006). “Phosphorus(I) Iodide: A Versatile Metathesis Reagent for the Synthesis of Low Oxidation State Phosphorus Compounds”. Inorganic Chemistry 45 (17): 6864. doi:10.1021/ic060186o. PMID 16903744. 
  3. ^ Magnetic susceptibility of the elements and inorganic compounds, in Handbook of Chemistry and Physics 81st edition, CRC press.
  4. ^ http://www.thefreedictionary.com/Element+15
  5. ^ PHOSPHORUS (YELLOW) 国際化学物質安全性カード
  6. ^ アメリカ毒性物質登録管理局 (ATSDR) が 1997年に作成したTOXICOLOGICAL PROFILE FOR WHITE PHOSPHORUSによる。http://www.atsdr.cdc.gov/toxprofiles/tp103.pdf TOXICOLOGICAL PROFILE FOR WHITE PHOSPHORUS
  7. ^ 桜井 弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、94頁。ISBN 4-06-257192-7。 
  8. ^ 臼井朗「海底鉱物資源」(オーム社)53ページ
  9. ^ 原子1個のトランジスタ 米豪のチーム成功、世界最小 朝日新聞デジタル

外部リンク[編集]

ウィキメディア・コモンズには、リンに関連するメディアがあります。
  • リン脂質結合大豆ペプチド - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
表・話・編・歴
周期表(未発見元素を含む)
  1 2   3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
1 H   He
2 Li Be   B C N O F Ne
3 Na Mg   Al Si P S Cl Ar
4 K Ca   Sc Ti V Cr Mn Fe Co Ni Cu Zn Ga Ge As Se Br Kr
5 Rb Sr   Y Zr Nb Mo Tc Ru Rh Pd Ag Cd In Sn Sb Te I Xe
6 Cs Ba La Ce Pr Nd Pm Sm Eu Gd Tb Dy Ho Er Tm Yb Lu Hf Ta W Re Os Ir Pt Au Hg Tl Pb Bi Po At Rn
7 Fr Ra Ac Th Pa U Np Pu Am Cm Bk Cf Es Fm Md No Lr Rf Db Sg Bh Hs Mt Ds Rg Cn Uut Fl Uup Lv Uus Uuo
アルカリ金属 アルカリ土類金属 ランタノイド アクチノイド 遷移金属 その他の金属 半金属 その他の非金属 ハロゲン 希ガス 不明
表・話・編・歴
リンの化合物
二元化合物
PBr3 · PBr5 · PCl3 · PCl5 · P2Cl4 · P(CN)3 · PF3 · PF5 · P2F4 · PH3 · P2H4 · PI3 · P2I4 · PN · P2O3 · P2O5 · P2S5 · P4S3 · P2Se5 · P4Se3
多元化合物
HPH2O2 · H2PHO3 · H3PO3 · H3PO4 · H4P2O7 · H5P3O10 · POBr3 · POCl3 · POF3 · POI3 · PSBr3 · PSCl3 · PSF3 · PSI3



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  • 1. 低リン血症の評価および治療 evaluation and treatment of hypophosphatemia
  • 2. 高リン血症の原因および治療の概要 overview of the causes and treatment of hyperphosphatemia
  • 3. カルシウムおよびリン酸バランスの調節 regulation of calcium and phosphate balance
  • 4. 低リン血症の原因 causes of hypophosphatemia
  • 5. 低リン血症の徴候および症状 signs and symptoms of hypophosphatemia

Japanese Journal

  • ピリジンをもつ赤色燐光性イリジウムおよび白金錯体の合成と発光挙動
  • 古賀 裕二,山崎 裕美子,吉田 奈々恵,鳥居 香里,松本 泰昌,松原 公紀
  • 福岡大学理学集報 45(1), 29-41, 2015-03
  • NAID 110009889216
  • 感光性低分子スピンコート膜による燐光性高分子パターン形成 (特集 フレキシブルフィルムデバイスのための材料・プロセスと評価技術)
  • 宮川 大地,室山 雅和,田中 邦明 [他]
  • 電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = IEEJ transactions on electronics, information and systems 135(2), 150-155, 2015-02
  • NAID 40020358860

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拡張検索「有機燐化合物」「有機燐剤」「有機燐」「アデノシン三燐酸」

「097F035」

  [★]

  • 次の文を読み、35、36の問いに答えよ。
  • 42歳の男性。頻回の嘔吐のために来院した。
  • 現病歴 : 2か月前から食後の上腹部膨満感が出現し、1週前から時々嘔吐するようになった。上腹部に重圧感を自覚することもあり、一昨日から嘔吐が頻回になり、黒っぽい便が出ている。吐物は食物残渣のみで、血液の混入はなかった。
  • 既往歴 : 28歳時、十二指腸潰瘍に罹患し、服薬治療を行っていたが、再発を繰り返した。
  • 現症 : 意識は清明。身長170cm、体重54kg。体温36.9℃。呼吸数12/分。脈拍124/分、整。血圧98/58mmHg。胸部に異常はない。腹部は平坦で、上腹部に圧痛を認める。腸雑音は正常である。
  • 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球242万、Hb6.5g/dl、Ht20%、血小板39万。血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン3.8g/dl、尿素窒素42mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、AST38単位(基準40以下)、ALT33単位(基準35以下)、LDH360単位(基準176~353)。
  • この患者の血清電解質で最も著しい異常が予想されるのはどれか。
  • a. ナトリウム
  • b. カリウム
  • c. クロール
  • d. カルシウム
  • e. 燐

[正答]

C


※国試ナビ4※ [097F034]←[国試_097]→[097F036]

「101D041」

  [★]

  • 次の文を読み、41、42の問いに答えよ。
  • 42歳の男性。頻回の嘔吐を主訴に来院した。
  • 現病歴: 2か月前から食後に上腹部膨満感が出現し、1週前から時々嘔吐するようになった。上腹部に重圧感を自覚することもあり、一昨日から嘔吐が頻回になり、黒っぽい便が出ている。吐物は食物残渣のみで、血液の混入はない。   
  • 既往歴: 28歳時、十二指腸潰瘍に罹患し服薬治療を受けていたが、再発を繰り返していた。
  • 現症: 意識は清明。身長170cm、体重54kg。体温36.9℃。呼吸数12/分。脈拍124/分、整。血圧98/58mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、上腹部に圧痛を認める。腸雑音は正常である。
  • 検査所見: 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。
  • 血液所見:赤血球242万、Hb6.5g/dl、Ht20%、血小板39万。
  • 血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン3.8g/dl、尿素窒素42mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、AST38IU/l、ALT33IU/l、LDH360IU/l(基準176~353)。
  • この患者の血清電解質で最も著しい異常がみられるのはどれか。
  • a. ナトリウム
  • b. カリウム
  • c. クロール
  • d. カルシウム
  • e. 燐

[正答]

C

  • 十二指腸潰瘍


※国試ナビ4※ [101D040]←[国試_101]→[101D042]

「098D052」

  [★]

  • 2歳6か月の女児。歩行障害と下肢の変形とを主訴に受診した。
  • 母親の妊娠・出産歴に特記すべきことはない。7か月までは母乳で育てられ順調に成長していた。母親は患児を祖父に預けて農作業をしていた。祖父は病弱でほとんど外出することがなく、家の中で生活していた。
  • 患児は1歳ころから肘をついて這っていた。1歳6か月ころから背部が突出する変形がみられ、さらに下肢の変形を伴い、歩行できないため受診した。
  • 下肢の写真と手根骨エックス線写真とを以下に示す。
  • この疾患の血清で低値が予想されるのはどれか。2つ選べ。
  • a. 燐
  • b. 25-(OH)D3
  • c. クレアチニン
  • d. 副甲状腺ホルモン
  • e. アルカリホスファターゼ


[正答]

AB


※国試ナビ4※ [098D051]←[国試_098]→[098D053]

「103G056」

  [★]

  • 3歳9か月の女児。下肢の変形を主訴に来院した。母親の妊娠・出産歴に特記すべきことはない。
  • 低身長や骨変形の家族歴はない。
  • 生後3か月からアトピー性皮膚炎があり、生後12か月から母親の友人の勧めで、乳製品、卵、大豆および魚を摂取していない。
  • 2歳半ころから下肢の変形と歩行の異常とに気付いていた。
  • 身長87cm、体重13.4kg。下肢エックス線写真を以下に示す。
  • 血清で高値が予想されるのはどれか。2つ選べ。
  • a. 燐
  • b. ALP
  • c. 25-(OH)D3
  • d. 副甲状腺ホルモン
  • e. クレアチンキナーゼ CK


[正答]

BD


※国試ナビ4※ [103G055]←[国試_103]→[103G057]

「096F010」

  [★]

  • 25歳の男性。倦怠感を訴えて、夜8時ころ来院した。生来健康であったが、最近1か月は毎日3~4時間の超過勤務を行っているという。食欲は旺盛で、便通に異常はない。身体診察では特に異常所見はなく、血球検査と尿検査とに異常所見がない。血清生化学検査は時間外のためにできないので、血液を全血の状態で冷蔵庫に保存した。
  • 翌日遠心分離して検査を行うと患者の本来の値より著しい高値を示すのはどれか。
  • a. ナトリウム
  • b. カリウム
  • c. クロール
  • d. カルシウム
  • e. 燐

[正答]

B


※国試ナビ4※ [096F009]←[国試_096]→[096F011]

「099D072」

  [★]

  • ビタミン・微量元素と欠乏症状の組合せで正しいのはどれか。
  • a. アスコルビン酸 - 血栓症
  • b. ニコチン酸 - 下痢
  • c. 葉酸 - 赤血球増加症
  • d. マグネシウム - 味覚障害
  • e. 燐 - 糖尿病

[正答]

B


※国試ナビ4※ [099D071]←[国試_099]→[099D073]

「097B031」

  [★]

  • 低アルブミン血症で検査値の補正が必要なのはどれか。
  • a. ナトリウム
  • b. カリウム
  • c. クロール
  • d. カルシウム
  • e. 燐

[正答]

D


※国試ナビ4※ [097B030]←[国試_097]→[097B032]

「095A095」

  [★]

  • 維持血液透析患者で摂取が不足しやすいのはどれか。
  • a. 水分
  • b. 食塩
  • c. カルシウム
  • d. カリウム
  • e. 燐

[正答]

C


※国試ナビ4※ [095A094]←[国試_095]→[095A096]

「096E047」

  [★]

  • 正常妊娠の後半期に欠乏しやすいのはどれか。
  • a. 燐
  • b. 鉄
  • c. 亜鉛
  • d. ナトリウム
  • e. マグネシウム

[正答]

B


※国試ナビ4※ [096E046]←[国試_096]→[096E048]

「097G054」

  [★]

  • 牛乳より母乳に多いのはどれか。
  • a. カルシウム
  • b. カゼイン
  • c. 乳糖
  • d. 燐
  • e. 鉄

[正答]

C


※国試ナビ4※ [097G053]←[国試_097]→[097G055]

「有機燐化合物」

  [★]

英
organophosphorous compound
関
有機リン化合物

「有機燐剤」

  [★]

英
organophosphorus agent
関
有機リン剤

「有機燐」

  [★]

英
organophosphorus
関
有機リン

「アデノシン三燐酸」

  [★] adenosine triphosphate ATP

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