- 67歳の男性。半年ほど前から、ほとんど毎晩のように、就寝後1時間ほどすると叫び声をあげ寝室を歩き回るようになった。
- 家人が制止すると我に返り、再度眠りに就くが、まもなくまた叫びだす。日中は興奮することはない。軽度の静止時振戦が見られるが日常生活に不自由はない。改訂長谷川式簡易知的機能評価スケールでは30点満点中24点である。身長165cm、体重58kg。血液所見、血清生化学所見、脳波および頭部単純MRIに異常はない。
- 夜間にみられる症状はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 25歳の女性。動悸、頭痛および立ちくらみのために来院した。
- 7歳のとき両親が離婚して養女に出され、いじめられた。中学1年のときに家出して以後、学校にはほとんど行っていない。15歳で同棲、19歳で入籍し2児をもうけた。仕事は一定せずアルバイトを転々としていたが、夫の不倫のために3年前離婚した。そのころ食欲がなくなってしまい、酒ばかり飲んでいた。1か月で10kgやせた。
- その後今の夫と再婚して1児をもうけたが、3か月前、夫にはかなりの借金があることが分かった。それ以来気分の落ちこみが激しく、ふさぎこむと寝てばかりで仕事も辞めてしまう。最近は酒量も増え、いらいらがひどくて子供たちに八つ当たりしてしまう。
- この患者の病歴で該当しない精神障害はどれか。
[正答]
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- 10歳の男児。奇異な癖のために勉強できないということで母に連れられ来院した。
- 5歳時にマリンバを演奏しながら肩を上げる癖で気付かれた。その後、まばたき、鼻をつり上げる、頭を振る、全身をふるわせる、咳払い、ハッハッ、ウッウッと声を出す、「死ね死ね。」と言うなどの多彩な症状が出現した。
- この疾患について正しいのはどれか。
- (1) 強迫的な母親の養育態度に原因がある。
- (2) 睡眠障害を伴うことが多い。
- (3) てんかん性の脳波異常が高率にみられる。
- (4) 10歳代後半になると症状は軽減していく。
- (5) ハロペリドールが効くことが多い。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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